ADVAN A08B 田中ミノル式 インプレッション!
2020年05月04日(月)
いや~、またまた、メーカーさんに叱られるかも知れませんが・・・(笑)、今年になって、はじめて使用した、話題のタイヤ ADVAN A08B (スタンダードコンパウンド)の 田中ミノル式 インプレッション をお届けしたいと思います。
まず、使用した車両は、弊社のデモカー 6号車 (ZC33S)でございます。
でもって、使用したサイズは、
フロント 225/45R17
リア 215/45R17
となります。
また、使用したサーキットは、以下の 4つのサーキットでございます。
筑波2000 NEW タイヤ
FSWショート USED タイヤ
鈴鹿ツイン USED & NEW タイヤ
スパ西浦 USED & NEW タイヤ
では、はじめてみたいと思います!
ご注意
本ブログに記載した すべてのコメントは、今回使用した車両、今回使用したタイヤサイズに限定した、田中ミノル の個人的な見解(思い込みです)となり、 物理的な裏付けは、まったくございませんので、ご理解の上、お読み下さいね。
で、田中のファーストインプレッションは・・・・・・・・、
① 田中が大好きな ゴム密度の高い コンパウンド!
② ハイグリップなのに、想像以上の ロングライフ!
③ ちょっと斬新! 「変形角刈り」プロファイル!
といった感じで、詳細は、以下のとおりでございます。
コンパウンド
特性的には、ゴム密度が高いタイプという表現になると思います。
ソフトコンパウンドにより、路面とのグリップを上げるのではなく、高荷重に対応ができる剛性の高いコンパウンドにて、シッカリ荷重をかけてグリップさせるタイプです。
田中はとっても大好きなジャンルで、ゴム硬度(剛性)が高いことから、ブロックよれが少なく、シッカリ感が強いイメージとなります。
タイヤの温まり
新品タイヤの場合、路温が低くタイヤが冷えている状況では、かなり温まりに周回を要します。特に、リアに関しては、筑波2000 で、4~5Lap 鈴鹿ツインだと、7~8Lap が、必要となります。
しかし、タイヤウォーマーの使用や、タイヤを室内に入れてエアコンにて、事前に温めると、この温まりの問題は、大きく改善します。30℃付近まで温めておくと、計測スタートのラップか、1~2Lapのウォームアップで、タイムが出るかと思います。
また、一度でも使用した、USEDタイヤに関しては、低温からのスタートでも、比較的すぐに温まるというキャラクターを持っています。
プロファイル
トレッド面は、ラウンド形状ではなく、フラットな形状だが、全体的にテーパーが付いており、タイヤプロファイルにて、キャンバーが付くスタイルです。
田中ミノル式 表現方法では、「変形角刈り」
また、トレッド面が比較的フラットなことから、イニシャルキャンバーを合わせ込めれば、OUT側のタイヤは、コーナリング中、広い接地面を確保することができると思われます。
コンストラクション
コンパウンドのゴム硬度を含めて、コンストラクションは、かなり強い方向。
特に、タイヤが冷えている状況では、縁石を使用すると大きく跳ねが発生します。また、コンストラクションの強さは、タイヤの温度の上昇により、かなりマイルドになりますが、それでも、縁石を使用しない方が安定して走れます。
空気圧
コンストラクションが強いことから、空気圧は低めの設定が可能となります。
また、空気圧変化に対して、タイヤの特性変化は少ないイメージとなり、 スイフト & 225/45R17 の場合、2.0㎏/㎠ あたりが基準になると思われます。
ラップタイムの推移
ソフトコンパウンドにてグリップさせるタイプではないことから、継続使用によるラップタイムの落ち幅は、かなり限定的。(いや~、最近のハイグリップとしては、驚くぐらい優秀でございます!)よって、サーキットでのライフは、ハイグリップにしては、比較的長い方だと思います。
USEDタイヤ → NEWタイヤ にて、速くなるレベル
鈴鹿ツイン 約0.4秒
(筑波1000 約20Lap + FSWショート 約80 Lap + 鈴鹿ツイン 約70Lap 使用の USEDタイヤ と NEWタイヤ の比較)
スパ西浦 約1.0秒
(鈴鹿ツイン 約20Lap + スパ西浦 約45Lap 使用の USEDタイヤ と NEWタイヤ の比較)
また、タイヤカスの付着に関しては、一般的なハイグリップラジアルと同等レベルで、かなり付着します・・・。特に、キャンバーが足りない状況や、リアタイヤへの付着が多いです。まぁ、ハイグリップタイヤの宿命なんでしょうかね・・・、やっぱり・・・。
ドライビングスタイル
急激な荷重変化を起こさないドライビングがマッチします。
ハンドルを「スパッ」と切るタイプはNG。ドラテクを理解しながら、タイヤのグリップの立ち上がりに合わせて、ステアリングを切るタイプのドライビングがよろしいかと思います。
また、縁石を使用して、最短距離を走るドライビングスタイルより、縁石を使用せず、タイヤへの入力をマイルドにするドライビングスタイルがマッチングすると思われます。
セットアップの方向性
セットアップ的には、タイヤの剛性が強いことから、スプリングレートはソフト方向になると思います。特に、バンピーなサーキットや、コースレイアウト的に縁石を使用しなければならないようなサーキットは、レートダウンが必要になる可能性が高いです。
そして、 タイヤプロファイルにて、キャンバーが付きますので、車両側で設定するイニシャルキャンバー値は、少なめで大丈夫です。
また、唐突な荷重移動(荷重変化)を抑制したいので、ダウンフォースによって、路面にタイヤを押し付けられる、 ハイダウンフォース仕様は、マッチングがかなり良いように思います。
タテ/ヨコ グリップの融合
タテとヨコ のグリップを単品にて使用すると、かなりグリップしますが、減速を伴うコーナーの進入にて、タテとヨコ のグリップを融合(オーバーラップ)させると、グリップの落ち込みが大きいです。(やはり、イマドキのタイヤは、この方向性が強いです・・・・・)。
よって、進入時にブレーキを残し過ぎる走り方はマッチングがよろしくありません。ヨコをガッツリ使用したいときは、イメージ以上にブレーキリリースが必要となります。
また、NEWタイヤでは、この タテとヨコ のグリップをオーバーラップさせている状況でのグリップレベルが大きく向上しますので、この部分をうまく活用すると、タイムが出るイメージです。
その他
タイヤ重量なのか、転がり抵抗なのか、それとも、大きめのタイヤ外径なのか、理由は良くわかりませんが、コーナーからの加速が速く、次のコーナーの手前では、2~3 km/h スピードが乗ります。これは、大きな武器ですよね~。きっと。
また、走行中に、「シャーッ」という独特のロードノイズがします。
(強烈にマニアックな方なら、このコメントで、コンパウンドの詳細がわかるかも!! 笑)
そして、そして、今回も、すべて、田中の思い込みと、独断と、偏見となり、
公平性、信憑性は、まったくありませんが・・・・・・・・・・・・、
禁断の 最新ラジアル ポイント表 を作りましたので、ご参考までに!
タイヤメーカーのみなさまへ。
このたびは、了解も取らず勝手に掲載し申し訳ございません。
もし、何か支障がございましたら、すぐに削除いたしますので、ご一報いただけましたら幸いでございます。
田中ミノル
それでは、最後に、鈴鹿ツイン(道場破り)のアタック後に収録しました、
ADVAN A08B の解説動画をジックリとお楽しみ下さい!!
いや~、以上、
田中ミノルの スーパーマニアック インプレッション でございました!
PS スイフトマイスター2020 に、ご参加予定のみなさんへ
ADVAN A08B は、
× レディース
× NA-0
× NA-1
× TC-0
× TC-1
○ NA-2
○ OPEN
現時点の判断では、上記のタイヤ規定になる予定です。
(変更となる可能性もございます)