駆動系パーツ
LSD 基礎講座 最終回
2009年10月24日(土)
今回は、LSD 基礎講座の最終回。
では、今までの話のまとめとして、
田中が思う、BEST のLSD とは、
いったい、どのようなものか?
を話しますね。
私が考える スイフトにおける、
BEST のLSD とは、
以下の条件にあてはまるものです。
① 絶対に振動やチャタリング音がないこと。
もうこれは、絶対です。
レース専用車輌だと、話は別ですが、
ストリートでも使用する限り、
ドライバビリティを損なう、
振動やチャタリング音は、絶対NGです。
私もスイフトをストリートで使用している
一人のドライバーとして、
これらのデメリットが発生しない範囲で、
カム角とイニシャルトルクを設定しました。
② タイトコーナーの出口で、アンダーステアが抑制されること。
これは、LSD を装着する
最大のメリットとなります。
しかし、一般的に振動や
チャタリング音がしないタイプのLSD は、
どうしても効きが弱く設定されています。
TM-SQUARE LSD では、
イニシャルトルクは比較的、
低めに設定しましたが、
加速側のカム角は、
ある程度、強いタイプをチョイスしています。
多くの順列組み合わせの中から、
ドライバビリティを損なわない範囲で、
タイトコーナー出口のトラクションは、
シッカリ確保しましたので、
アンダーステアを抑制し、
ラップタイム短縮に貢献します。
③ 中高速コーナーの進入でクルマが安定し、恐怖感なく責められること。
このメリットは、
イニシャルトルクと減速側のカム角で、
作り上げました。
弱いブレーキングや、
アクセルオフだけの減速、
パーシャルによるスピードコントロールを
要するコーナーにおいて、
少しだけLSD を効かせることで、
クルマの不安定な動きを取り除いています。
もちろん、2way のように、
強くは効きませんので、
コーナー進入でアンダーステアが
強まることはありません。
このように、
スイスポの車輌特性に合わせ込んだ
作りとなっていますので、
一般的なLSD メーカーの商品とは、
確実に一線を引く、
言わばセットアップ済みのLSD となります。
田中の自信作、「TM-SQUARE LSD」。
ラップタイムと快適さを両立したい
ドライバーには、超お奨めです。