クムホタイヤ(V700)販売開始のお知らせ!②
2010年05月24日(月)
では、今日は、
クムホタイヤ(V700)販売開始ということで、
昨今のタイヤトレンドのお話を。
まず、昔は、ハイグリップタイヤと言えば、
ソフトコンパウンド が、
一世風靡 した時代があります。
レーシングカーのQF専用タイヤに代表される、
トリモチのような、ベタベタしたコンパウンド を使用し、
路面にゴムを貼り付けて、走らせるようなタイヤでした。
その延長の考えで、ラジアルタイヤも
ツメで押したら、型が付くような、
ソフトコンパウンドが主流となりました。
ちょっと、複雑な話しなのですが、
昔のソフトコンパウンドは、
ゴムの密度が低いタイプとなります。
ラジコンの世界で、スポンジタイヤがあるように、
ゴムの密度を下げて、ゴムの粒子を動かし、
発熱させることで、
トリモチの様な、ベタベタ感となるのです。
でも、数年前から、このトレンドは大きく変わりました。
たとえばの話しですが、
レーシングタイヤの通称で、
ソフト ミディアム ハード 等がありますよね。
昔は、ツメで押したとき、
コンパウンドの固さは、必ず、
ソフト → ミディアム → ハード の順番でした。
でもね、今は、みんな同じぐらいなんです。
理由は、ゴムの密度が高くても、
グリップするゴム(コンパウンド)が、出現したからです!
だから、
ソフト ミディアム ハード という通称も、
ゴムの固さが、
ソフト → ミディアム → ハード とは、
ならない場合があります。
現在のレーシングタイヤでは、
一番グリップするのが、ソフト。
あまりグリップしないのが、ハード と呼ばれています。
要するに、グリップ力 = ゴムの固さではなく
タイムが出るのが、ソフト。
あまりタイムが出ないのが、ハードという
呼び名となっているんです。
この流れが、現在、ラジアルタイヤにも
やってきています。
私が知りうる限り、
ミシュラン ハンコック クムホ の一部の
ラジアルタイヤが、まさに、この流れだと思います。
(注 田中の勝手な想像です・・)
だから、「カチカチ」 なのにグリップする
なんて、一昔前では、考えられなかった減少が
起こっているのです。
また、ゴム密度が高く
ゴムが固いと、構造面で大きなメリットもあるんです。
次回は、このあたりのお話を
お伝えしたいと思います。