TM-SQUARE
リアウイングはステーが命!?
2008年08月01日(金)
「コンパクトカーのリアウイングは、けっこう難しいよ」。 と、
私の知り合いの、偉大なデザイナーから、1通のメールが届いたのが、かれこれ1年前。
そして、2通目のメールには、スケッチと各所のポイントが・・・。
それも、海外からです。
ということで、リアウイングは、彼のデザインどおりに作ることにしました(ラッキー!)。
ポイントは、
① まず、大きいサイズはNG
② 低い位置に装着できること
③ 迎え角が調整できること
ということでした。
GTカーとは違い、ウイングをルーフの後端に装着するハッチバックタイプでは、ルーフ上の
比較的整流された空気が勢い良くあたります。よって、小型のウイングでも十分効果はあるということでした。
また、ルーフを過ぎると空気は急激に下へ向かいますので、
ルーフより低い位置に付けてもダウンフォースが出ることから、可能な限り取付け位置を下にしました。
これで、アンダーパワーのコンパクトカーでも、ストレートスピードへの影響を最小限に、
効率的なダウンフォースを得ることができます。
ご存知のように、FFはブレーキング中のリア荷重がとても少なくなります。
ここで、リアウイングがあると、薄くなったリアの荷重を補ってくれますので、安定したブレーキングができるという算段です。
もちろん、リアのブレーキパッドにもある程度効きの強いタイプも使用でき、
ウエットコンディションでは、かなりの効果を発揮してくれます。
そんなこんなで、ウイングプロジェクトは、とんとん拍子に進んだのですが、また、田中の悪い虫が騒ぎ出しました・・・。
以前から、ずっと思っていたのですが、アフターマーケットのウイングはステーがいまひとつカッコ良くない・・・。
対してレーシングカーのウイングステーは、見ているだけで惚れ惚れするぐらいカッコイイ!
おまけに、「角度調整の機能も組み込まなければならない」ということで、またまた、今西先生の出番です。
で、完成したステーがこれです!