TM-SQUARE ZC32S ボディワーク 空力解説 フロントバンパー ②
2014年02月14日(金)
さぁ~、今夜は、
TM-SQUARE ZC32S の フロントバンパー に装着されている、
カナード形状の造形物 と、アンダーパネルのことを 解説したいと思います。
まずは・・・・・、
ダウンフォース 発生 メカニズム Vol.2
「一体式 カナード により ダウンフォース を発生させるべし」
TM-SQUARE ZC32S フロントバンパー 最大の特徴である一体式 カナード。
フロントコーナー にて、有効な ダウンフォース を発生させるため装着された
片側2枚の一体式 カナード は、小型ながら抜群の効果を誇ります。
また、カナード により発生する ダウンフォース は、ボディ 下面や、ウイング 等で
得られる ダウンフォース と違い、とっても マイルド なことが特徴。
ロール や ピッチング といった、車両側の動きに、ダウンフォース が
あまり影響されることなく、いつでも、安定した ダウンフォース を得られることも、
大きな メリット となります。
なお、カナード は、スピード 域があまり高くなくても、
安定した ダウンフォース を得れるという メリット がある反面、
ドラッグ が大きいという、デメリット を持ち合わせています。
よって、あくまでも、TM-SQUARE の カナード は、「小型」 であり、
最小限の 「ロス」 で、
必要な分だけ ダウンフォース を得ることに、コダワリ があリます。
そして、この一体式カナードは、バンパーと同色なら 「さりげなく」
バンパーと違う色なら、「圧倒的な存在感」 を主張しますので、
配色 (塗り分け)により、大きく イメージ が異なります。
ちなみに、弊社 デモカー の塗り分けは、
カナード上部 & アンダーパネル → ブラック
フロント グリル部 → ガンメタリック
となります。
また、一体式 カナード は、
塗り分け方と、撮影する角度により、かなり薄く見えますが、
じつは、シッカリ 厚みがありますので、
強度的にも、ルール 的にも、問題ありません。
では、次は、フロントバンパー の下面で発生させる
ダウンフォース について解説したいと思います。
ダウンフォース 発生 メカニズム Vol.3
「アンダーパネル にて ダウンフォース を発生させるべし」
フロントバンパー 下部を フラット な アンダーパネル (床板) で覆うと、
走行中、大量に ボディ 下面に流れ込む空気が、より スムーズ に抵抗なく
通過できるようになります。
すると、アンダーパネル 下を 通過する空気の流速が上がり、
この部分の圧力が一気に低下。
結果、フロントバンパー 下部が、強力に路面に吸い寄せられることから、
低 ドラッグ にて、大きな ダウンフォース を発生させることが可能となります。
TM-SQUARE ZC32S フロントバンパー は、
アンダーパネル と路面間にて発生する この ダウンフォース を
有効に活用するために、後方まで延長された 長さ 510mm の フラットパネル を装着。
また、アンダーパネル 後端には、タイヤ の内側に向かう部分が
幅150mmの アップスイープ 形状に加工されており、
この部分でも、通過する空気の流速を上げ、ダウンフォース を発生させています。
いかがでしょうか?
ダウンホース 発生の メカニズム ご理解いただけたでしょうか?
この ダウンフォース は、マジ に強烈!
車速が上がれば上がるほど、
路面に、クルマ が、「ピタッ!」 と、くっ付いたように感じる
あの感覚は、いや~、たまりません・・・・・・・・・・。
おまけに、ドラッグ を作って、ダウンフォース を出しているのではなく、
フロントバンパー の下を流れる 空気の負圧により、
ダウンフォース を発生させていますので、低 ドラッグ というところも、
なかなかの優れものなのであります。
また、前回お伝えした、タイヤハウス 内の圧力を抜くことは、
車体の リフト を抑制するだけではなく、
アンダーパネル 下 を通過する 空気の流速も上げますので、
まさに、相乗効果 なのであります。ハイ。
(ホント 空力は、深い・・・・・・)
それから・・・・・・・・、
フロントバンパー を導入したら、
路面と バンパー が、擦らないか 気になって・・・。
という方もいらっしゃるかと思いますが、
ノーマルバンパー にて、ガッツン ガッツン 路面と バンパー が、
擦っているような、道路を走行しているのなら大問題ですが、
一般的な舗装路なら、田中は、まず擦らないと思いますよ~。
理由は、
① 一番路面に近い、フラットパネル の高さは、純正 バンパー に装着されている
ゴム 製の モール と同じ高さに設定されていること。
② スイフト は、オーバーハング (フロントタイヤ から前に位置する車体部分) が、短いこと。
上記の2点からです。
特に、立体駐車場の スロープ 等で、擦るか擦らないかは、
オーバーハング の長さに左右される部分ですよね~。
その点、スイフト は、オーバーハング が短いことから、
低めの車高設定には、有利ですね!
ですから、ポイント は、純正の フロントバンパー に装着されている
ゴム 製の モール が、現在の使用状況で、タッチ しているかどうかが、
判断基準になると思います。
(あっ、ちなみに、モール の厚さは、34mm です)
では、次回は、サイドステップ の 空力解説 を行いたいと思います。