駆動系パーツ
LSD 基礎講座 ②

2009年10月16日(金)

では、今日は、

LSD の種類について、お話します。

 

正直、田中は、

あまり好きなジャンル分けでは

ありませんが、

世間一般的には、

LSD を3つのジャンルに

分けています。

 

① 1wayタイプ

減速側では、カムによるロックがなく、

加速側のみ、カムによりロックするタイプ。

 

カンタンに説明すると、

アクセルを踏んで、コーナーを立ち上がる時に

ロックする。

(左右のタイヤに同じようにトラクションがかかる)

 

しかし、減速側(アクセルOFF)のときは、

LSD 効果がなく、両輪がロックされず、

フリーになる。

 

(と一般的には言われてますが、

田中はそう思いません。このあたりは、

また追って説明します)

 

② 2wayタイプ

減速側、加速側とも

カムにより、同じロック率でロックするタイプ。

 

要するに、加速側も減速側も

同じように、ロックするタイプです。

 

一般的に、減速側のロックが強く感じるので、

クルマを曲げるには、ちょっとテクニックは、

必要ですが、昔は、LSD と言えば、

ほとんどが、このタイプ。

 

③ 1.5wayタイプ

減速側、加速側とも、

カムによりロックするが、

減速側では、ロック率が低いタイプ。

または、減速側、加速側のロック率が違うタイプ。

 

ネーミングからも、

1way と 2way の中間的存在です。

 

減速側、加速側の差を

いろいろ変化させることができますので、

セッティング幅が広がります。

 

 

 

このように、LSD を効かせるには、

カムと呼ばれるもので、

効きをコントロールするのですが、

それが、加速側と減速側で

どのような効き方をするかによって

グループ分けがされているのです。

 

今回は、

セッティングエキスパートの方には、

退屈な話だったかもしれないですね・・・。

 

次回は、このカムの角度について

話しますね。

 

 

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駆動系パーツ
LSD 基礎講座

2009年10月15日(木)

TM-SQUARE LSD 発売秒読み

ということで、

今回から、LSD のお話を少し。

 

まず、「なぜ、LSD は、必要なのか?」

そう、LSD の必要性 について

話しますね。

 

 

FF のスイフトにとって、

LSD が一番必要な状態、

それは、タイトコーナーの出口です。

 

大きく舵角のついた状態で、

クリッピングポイント周辺から少しずつ、

アクセルを踏み込んでいく時、

LSD が装着されていないと、

左右の回転差を補うため、

デフの中で空転がはじまります。

 

こうなると、

トラクションが弱くなるだけではなく、

一定のトルクを

かけ続けることができないことから、

不安定なトラクションになってしまいます。

 

結果、

クルマは安定したフロントグリップを

確保できないことから、

フワフワとクルマが外に逃げる、

アンダーステアが発生してしまうんです。

 

もちろん、LSDが装着されていないと、

縁石などに乗り、

片輪(内側のタイヤ)が接地していない場合は、

まったくトラクションがかかりません。

 

そうです、

これらの部分を抑制することが、

LSD 装着、最大のポイントとなります。

 

だって、コーナリング中や、

縁石に乗ったときは、

アクセルを踏んでも

ちゃんと加速しないし、

 

コーナー出口で、

アクセルを少し踏んでいる状態で、

一定のトラクションがかからないことから、

アンダーステアを誘発・・・・・。

 

これでは、やはり、スポートドライビングは、

できないです・・・・・・・。

 

 

でも、LSD を装着すると、

片輪が浮いてても、

シッカリとトラクションが掛かり、

 

タイトコーナー出口でも、

アクセルを踏めば、その分だけ、

一定のトラクションが掛かりますので、

アンダーステアを抑制する。

 

それが、LSD というパーツなのです!

 

以上、LSD が必要な理由でした。

 

つづく。

 

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