2013 「道場破り」 in スパ西浦  ドラテク編

2013年03月07日(木)

 

 

 

 

本日は、2013 「道場破り」 in スパ西浦  ドラテク編 です。

 

 

 

11

(サーキットの前に広がる この景色、イイですよね~)

 

 

 

 

 

 

スパ西浦は、数年前に(確か 2009年)、DRY で走って以来、

タイムアタック してなかったんですよね~。

(前回は、WETだったし・・・・・・・)

 

 

 

まず、スパ西浦のレイアウトは、こんな感じです。

 

 

21

 

 

で、タイムに大きく影響するコーナーは、

① ~ ④ までのコーナーとなり、全体のウエイトの80% は、

これら前半のコーナーなのであります。

 

 

 

もちろん、後半 ⑤ ~ ⑧ も、失敗すれば、タイムロスしますが、

ラップタイムの 80% は、① ~ ④ までのコーナーで、形成されると言っても、

過言ではありません。

 

 

 

 

 

では、はじめてみたいと思います。

 

 

まず、4速全開で、ストレートを駆け抜け、

1コーナー手前で、ブレーキング。

 

 

 

で、どこからブレーキをスタートするか・・・・・・・、ということは、

ある面、永遠の課題ですよね。

 

 

よく、100m看板 とか、50m看板から、ブレーキングとか聞きますが、

それは、看板の真横なのか? ナナメなのか??

そこから、ブレーキなのか? アクセルOFF なのか??

 

ちょっとした、ニュアンスの違いで、伝わると、かなりデンジャーですよね。

 

 

また、看板を見てから、ブレーキを踏むと、

視線が大きく動くことから、クルマが、ブレてしまいます・・・・・。

 

 

ですから 田中は、ブレーキ開始ポイントは、一切、コース脇の看板を見ません。

 

 

 

もちろん、位置関係を把握するために、

ストレート走行中は、見るときはありますが、

ブレーキング開始直前は、看板は見ずに、これから進入するコーナーを見ます。

 

 

この、コーナーまでの見た目の距離感が、すごく大切なんです!

 

 

 

この距離感の精度はかなり正確で、

コーナーが迫ってくる感覚を理解できれば、

きっと、毎ラップ 同じ位置からブレーキが開始でき、

 

また、少し飛び込む とか、手前からブレーキング といった、

調整も、慣れれば、カンタンに行えるようになると思いますよ~。

 

 

 

 

 

で、ここかなぁ~、と思うところから、

ブレーキング & 4 → 3 → 2速 と、シフトダウン。

 

 

アウトから、「カクン」 と、進入するのではなく、

早めにステアリング切リはじめて、

ナナメに、① コーナー クリップを目指します。

(この方が、ジックリ 右フロントタイヤ に荷重がかかりますからね!)

 

 

 

そして、① コーナー で、大切なこと、

それは、アクセルを踏み出すタイミングと、アクセルを踏む量です。

 

 

特に、LSD 装着車は、

1コーナーと 2コーナー をつなぐ ほんの数メートルの直線区間で、

イメージより 5m ぐらい、手前からアクセルに足が乗ります。

 

 

でも、ほんの少しだけです。

アクセル開度で言うと、5%~10% ぐらいで、この状態で、しばしキープ。

 

 

すると、クルマは 「クルッ」 と曲がり出しますので、

そこからは、フロントが浮き上がって、アンダーステアにならないギリギリを狙って、

徐々にアクセルを踏んで、縁石ギリギリに立ち上がるイメージです。

 

   

もし、アクセルON のタイミングで、いきなり全開になるなら、

アクセルを踏み出すポイントが遅く、

 

一度開いた、アクセルが、再び戻るなら、

アクセルを踏むタイミングが早いか、

アクセルを急激に踏み過ぎです。

 

 

 

このアクセルコントロールが、うまくできると、

ヨコG が、大きく変化することなく、

コーナー立ち上がり部分で、一定に ヨコG がかかったまま、

縁石まで行くことができます。

 

 

これができると、① コーナー のボトムスピードも、

立ち上がりのスピードも、ガッツリと上げることができますので、ぜひ、お試しあれ!

 

 

 

 

 

そして、スパ西浦 最大の難関 ② コーナーへと向かいます。

 

 

31

 

 

この ② コーナー直前に、2 → 3 とシフトアップし、

コーナーに進入するのですが、ここは、マジに、難しいです・・・・・。

 

 

 

 

まず、よく失敗する例から説明しましょう。

それは・・・・、

 

 

 

1) 思い切って ハイスピードで ② コーナー に進入

2) 想像より進入スピードが高いと思い アクセルOFF

3) リアが、ブレイクして スピン状態に

4) クルマは、アウト側の縁石の上

5) そのまま、イン側に巻き込んで、クラッシュ!

 

 

 

 

というパターンです。

 

 

 

このクラッシュ、何が原因か・・・・、

それは、2) のアクセルOFF です。

 

 

 

このコーナーは、下っています。

ということは、タダでさえ、フロント荷重になりやすい = リアに荷重が乗らない。

 

ステアリングを切って、コーナーに進入し、

タイヤのグリップが、ヨコは方向に使用されているときに、アクセルを抜けば、

荷重はもっとフロントに移動しますので、それはもう、ひとたまりもありません・・・・・・・。

 

 

ですから、② コーナーのポイントは、

コーナーの中では、アクセルを踏んでいることなのです。

 

 

減速するなら、コーナーに、差しかかる前です。

 

決して、クリップを取りに行く途中で、アクセルOFF(急激な全閉)は、

避けなければなりません。

 

 

もちろん、コーナーに、差し掛かってからの ブレーキングなど、

まさに、自殺行為 としか言いようがありません・・・・・・。

 

 

ということは、② コーナーは、

クルマのバランスを確認しながら、

少しずつ コーナーへの進入スピードを 上げて

クルマの限界が、どのあたりなのかを、シッカリ 探ることが重要なのであります。

 

 

 

要するに、② コーナーは、ラップタイムが速くなるに連れて、

どんどん難易度が上がる、コーナーであり、

このコーナーを攻略できない限り、スパ西浦 は、速く走れないのです。

 

 

 

ライン的に、話をすると、

 

このコーナーは、単純な アウト イン アウト となり、

クリップが、イン側 縁石に、近ければ、近いほど、

立ち上がりのラインは、有利になります・・・・・・・が、

 

 

縁石にタッチすれば、そこから先は、地獄・・・・・・・です。

(だって、アウト側に、弾かれますから・・・・・・)

 

 

ですから、相当コースに慣れるまでは、

イン側縁石に近づきすぎないほうが、よろしいかと思います。

 

 

 

 

とまぁ~、

あまりにも、恐ろしいことばかり書きましたが、

② コーナー 攻略法には、順序が大切だということです。

 

 

 

 

 

ステップ別に解説すると、

 

1) ① コーナーを立ち上がり、ストレート区間で、アクセル OFF(全閉) + ブレーキング

2) ① コーナーを立ち上がり、ストレート区間で、アクセル OFF(全閉)

3) ストレート区間で、アクセル OFF(全閉) + コーナーはアクセルを踏んで進入

4) ストレート区間で、アクセル 戻し(全閉にはしない) + コーナーはアクセルを踏んで進入

5) ストレート区間 後半ギリギリで、アクセル 戻し + コーナーはアクセルを踏んで進入

6) ステアリングを切るあたりで、優しく アクセル 戻し + コーナーはアクセルを踏んで進入

7) ステアリングを切ってから、優しく アクセル 戻し + コーナーはアクセルを踏んで進入

 

 

の順番ですかね~。

 

 

特に、6) 7) で、アクセルを戻す(全閉にはしない)ときは、

一気に戻すのではなく、ゆっくり戻すことが、ポイントとなります。

 

 

もちろん、

「コーナーはアクセルを踏んで進入」 = 「全開」 ではありませんので、

お間違いなきように、お願いします。

 

 

 

 

また、6) 7) にて、一気に、アクセル OFF(全閉) を行っても、

オーバーステアが出ない場合は、

クルマのバランスが、かなりアンダーステア ですので、速くは走れないですね・・・・。

 

 

 

勢いや、根性ではなく、

クルマを急激に動かさず、

リアのグリップと相談しながら、走れる人でないと、

 

この ② コーナーは、なかなか、攻略できないと、田中は思います。

 

そして、間違いなく、スパ西浦 で、難易度 No1 のコーナーとなり、

オマケに、このコーナーの速さが、ラップタイムも大きく影響するコーナーなのであります。

 

 

 

で、お次! ③/④ S字コーナー となります。

 

 

41

 

 

いや・・・・、このコーナーも、難しい・・・・・・。

 

 

 

 

複合コーナーなので、④ コーナーの立ち上がりを 最優先に考えます。

そのために、一番重要なこと、それは、

③ コーナーで、クルマをスライドさせないことと、ボトムスピードを上げることです。

 

 

 

では、順番に解説すると、

 

 

立体交差 を過ぎ、③ コーナー のポスト(オフィシャルさんがいるところ) 

に向かって、真っ直ぐ、ブレーキング。

 

 

2速にシフトダウンを行い、③ コーナー のクリップを取りに行きます。

で、このときのスピードが、かなり大切。

 

なぜなら、このコーナー 入口から 出口に向かって、

上ってっているのです・・・・・・・。

 

 

上っている、コーナーで、ボトムスピードが足りないと、

アクセルを踏むタイミングが、早まってしまい、

フロントタイヤの接地が薄れ、アンダーステアとなってしまうからです。

 

 

かといって、クルマが、スライドするのは、もっと最悪・・・・。

リズムが命の S字コーナー で、スライドすると、スライドが治まるまで、

待つしか手がありませんからね・・・・。

 

 

 

 

ですから、スライドする ギリギリ手前のボトムスピードで、

③ コーナーをクリアーし、④ コーナーへと向かいます。

 

 

そして、③ コーナーのボトムスピードさえ速ければ、

④ コーナーの立ち上がりは、カンタン に、ハイスピードでクリアーできるんです。

 

なぜなら、50km/h からの フル加速と、

55km/hからの フル加速では、フロントが逃げる量が違うからです。

 

当然、50km/h からの加速のほうが、

大きなエネルギーが必要な分、フロントは浮き上がりやすくなり、

立ち上がりでアンダーステアになりやすくなってしまいます・・・・・・。

 

 

 

 

いや~、かなり長くなってしまいましたが、

ご理解いただけたでしょうか???

 

 

 

 

でも、ここからは、カンタン。

 

 

51

 

 

次の ⑤ コーナーは、

ブレーキングの後、3 → 2速に、シフトダウンし、

 

 

ブレーキリリースをうまく活用しつつ、少し長めのクリップを取り、

アウトいっぱいに、立ち上がり・・・・、

 

 

 

 

次の ⑥ コーナーは、

出口が タイト になっていますので、クリップを奥目に取り、

 

 

 

 

⑦ コーナーは、頑張って、アクセルを踏み、

  (エキスパートは、全開だと思います)

 

 

61

 

⑧ 最終コーナーに、向かいます。

 

 

最終コーナーは、あまり、アウトから進入せず、

コースの真ん中、もしくは、ちょっとアウト側 ぐらいから進入し、

 

あとは、フロントタイヤのグリップと相談しながら、アクセルを踏んでいけばOKです。

 

 

 

 

これらの 後半セクション レイアウトは単純で、

テクニック的にも、難易度は、高くありません。

 

 

ただ、風の噂で、秘密の近道 が、あると聞いたことがあります(笑)

 

 

 

 

 

 

 

ということで、超大作となりましたが、

田中ミノル スパ西浦 1:00:8 の 車載動画 を どーぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、2013 「道場破り」 in スパ西浦  ドラテク編  でした!

2013 「道場破り」 in スパ西浦  セットアップ編

2013年03月06日(水)

 

 

 

やっと、セットアップの資料がまとまりましたので、

今夜は、スパ西浦 の セットアップ編です。

 

 

 

中部圏では、大人気の スパ西浦 モーターパーク。

それだけに、ハイレベルなんですよね~。

 

おまけに、エンジンチューニングが進んでいる 中部圏 ですから、

タイムが、かなり速い・・・・・・・。

 

 

ですから、かなり気合を入れて、

スパ西浦 入りしたのでありました。

 

 

 

 

1

 

 

 

では、持込のセットアップから。

 

 

日時    : 2013-02-28
サーキット : スパ西浦
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック :  阿部・佐藤
車輌    : ZC31S スイフト2号車
時間    : 9:00~9:50 11:00~11:50 14:00~14:50 (合計3セッション)

 

 

イニシャルSET 

ホイール           CLEAWAYS    F:7.5J-16+30     R:7.5J-16+46

タイヤ             DIREZZA ZⅡ   F:225-45-16(中古)  R:205-45-16(中古)

内圧             F:2.6 R:2.6 (温間)

ホイールスペーサー    F なし  R なし

リアスタビ          φ38

スプリング          F:65-06-900 パーチェ装着

                R:58-05-1000パーチェ装着

ダンパー 減衰       F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し

キャリパー          F 純正  R 純正

ブレーキパッド        F 04M  R 88B

LSD              50-20 6.5kg (O/H済み)

ミッションオイル       開発品

エンジンオイル       TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー        TM-SQUARE

E/Gマウント        強化タイプ 試作品

ファイナル          4.7(アールズ)

車高             F 605mm R 585mm

トー              F OUT 0:20   R トーレスシム(-30) IN 0:10

キャンバー         F -5.8   R 大盛り -3.5

フロントロアアーム    TM-SQUARE ロングアーム

ナックル          TM-SQUARE 純正キャンバーナックル

空力デバイス       カナード装着

エキマニ          試作品 Ver2  +  バンテージ100

ECU             TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

もちろん、スパ西浦は、最高速もある程度高いことから、

アンテナは、高速仕様! (笑)

 

 

2

 

 

 

 

で、走り出してみると・・・・・・・、

 

 

 

① イニシャル(走行1) 9:00~9:50 BEST 01.7  気温 9.3℃  路温 10.6℃

 

 

連続周回では、1コーナーで止まリが弱い

クルマの動きが大きい (特にフロント)  フロントのみ ハイレートの必要性あり

ダウンフォースを感じる (3コーナー)

タイトコーナー  ターンイン ~ ミッドで、フロントが詰まる感じがする

S字入口のみ ブレーキを残し過ぎると、O/S  他は、O/S なし

 

 

 

といった、コメントとなりました。

 

 

    セッション中変更

    F ブレーキパッド   04M → 05K

    F ダンパー減衰    -5 → -3

 

 

 

3

 

 

フロントブレーキパッドを少し、効きの強い、05K に変更して、

フロントの動きに対して、ダンパーで沈み込むスピードを抑えてみました。

 

 

すると、コメントは・・・・・、

 

    パッドは、後半セクションで強いイメージはあるが、

  1コーナーを考えると、05K の方がマッチングしている

  ダンパーは、クルマの動きが緩やかになった (BETTER)
 

 

 

 

また、内圧に関しては、

 

                           BEST

  1) イニシャル  F 2.7  R 2.9     02.0

  2) 追加1     F 3.0  R 3.1      01.7

  3) 追加2     F 3.2  R 3.4      01.9

 

F 3.2  R 3.4 は、シッカリ感があるが、

数ラップで、タイヤの表面グリップがダウンする(プロファイルの変形) 

BEST は、2) あたりと思われる

 

 

 

といった内容が、田中のコメントとなりました。

 

 

 

水温 83℃  油温 112/104℃  ミッションオイル 102℃  F ローター 503-475℃ 

※ 油温に関しては、カバー装着にて、 IN/OUT の温度を表記

 

 

そして、次のセッションのために、

 

 

   変更   

   F スプリング  900 → 1000
  
   NEW ブレーキダクト ON

   内圧 F 3.0  R 3.2 にリセット

 

 

といった、変更を加えました。

クルマの動きが大きく、ステアリング レスポンス も、

少々悪かったので、Fのみ、ハイレート化。

 

そして、ブレーキダクト(開発パーツ)を装着し、

一番フィーリングの良かった、内圧に、セットしました。

 

 

 

② 走行2  11:00~11:50  BEST 01.7   気温 12.4℃  路温 19.1℃

 

 

フロントのレスポンス向上(ハイレート化により)

ステアリングの切り足しにも反応 (ターンイン ~ ミッド では、◎)

3コーナーのボトムスピード↑

少し、ハネが発生(タイムに影響はしないレベル)

2速コーナー 立ち上がり にて、トラクションが逃げる (U/S)

ブレーキローター温度は、+10~20℃ レベル

コンディション(気温上昇)的には、約0.2秒 Down と思われる

 

 

 

 

うっ~ん・・・・・、

フロントハイレートは、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。

 

でも、次の開発パーツをセット。

 

 

  

        セッション中変更1   

   トーションビーム ジェラコンカラー 試作品2 装着

 

 

 

 

4

 

5

 

 

 

 

今回は、ダブル匠 ですから、作業は超高速!!

で、田中のコメントは・・・・・、

 

 

     ステアレスポンス向上

   ターンイン ~ ミッド にて、クルマは曲がる方向

   3コーナー ターンイン時の安定感 大幅向上

   2速コーナーからのトラクション 一段と Down (U/S大)

   ラップタイムは、カラー非装着 01.7  カラー装着 2.0 (0.3秒 Down)

 

 

こちらも、メリット/デメリットが、混在しますね・・・・・・・。

悩ましい・・・・・・。

 

そこで、セットアップを微調整。

 

 

    セッション中変更2    

    F ダンパー減衰  -3 → -5

    内圧  F 3.0  →  2.8   R は、KEEP

 

   

でも、ラップタイムは、変化なし・・・・・・・。

 

水温 83℃  油温 114/104℃  ミッションオイル 101℃  Fローター 512-461℃ 

 

 

次のセッションが、最終セッションとなりましたので、

ここで、アタックの準備。

そう、V700 投入です!!

 

また、エキマニ を 試作品1 に戻して、

試作品2 と、評価をしました。

(このあたりが、やっぱ、レースで磨かれた 完全な、比較評価の真髄ですね!)

 

 

    変更

    タイヤ  GⅡ → V700

    ジェラコンカラー 試作品2 OFF

    エキマニ 試作品2 → 試作品1 (バック To バックで再確認)

③ 走行3  14:00~14:50  BEST 00.8   気温 14.7℃  路温 21.7℃

 

全体的にグリップは高い  特に、立体交差手前 と、S字が、速い

エキマニは、試作品2 の方が、低中速が強い

2速コーナーの出口  F の浮き上がりにより、トラクションが薄い (U/S)

F 1000ポンド + V700 では、U/S のバランスが強い

 

 

水温 82℃  油温 110/99℃  ミッションオイル 81℃  Fローター 未計測 

 

 

 

気温的には、かなり厳しい状況でしたが、

V700 パワー炸裂ですね。

立体交差 手前のコーナーでは、明らかに景色が変わりました。

 

そして、「道場破り」 成立の瞬間でした!!

 

 

 

 

 

 

では、今回のテストを振り返ると、

ZⅡ の内圧に関して

F 3.2 以上は、プロファイルが変形し、

トラクションが悪くなるので使用できない。

(タイヤの表面が、内圧に押され、丸くなるから接地が悪くなるという意味です)

 

適正値は、 F 2.8~3.0  R 3.0~3.2 と思われる

 

 

6

ブレーキダクト(試作品)に関して

50φホースタイプと、温度的には、大きな違いはない

一部、干渉があるので、この部分は、完全にクリアーできるように変更を加える

エキマニに関して

試作品2 の方が、低中速が強い

(これが、最終仕様になると思われます!)

 

 

 

7

スプリングレートに関して

F 900 → 1000 は、ターンイン ~ ミッド では、すべての部分で ◎

しかし、タイトコーナーからの トラクションが悪くなる(U/Sになる) 

 

想像の域ですが、 F 900  R 800 あたりが、一番マッチングするように思われますね~。

パーチェ に関して

R パーチェ ON は、ストリートの乗り心地 ◎◎◎

サーキットでは、何の違和感も感じない・・・・。

 

いや~、今回、はじめてリアにも、

パーチェを装着したのですが、マジ、ありえないですね・・・・・。

 

1000ポンドで、あの乗り味、乗り心地は、

田中の常識を大きく、覆す結果となりました。

 

これなら、何の迷いもなく、ハイレートに トライしてもらえると思います。

さすが、HYPERCO テクノロジー です。

 

 

 

 

8

 

9

 

 

 

以上、2013 「道場破り」 in スパ西浦  セットアップ編  でした!

2013 「道場破り」 in 岡山国際 サーキット ドラテク編

2013年02月14日(木)

 

 

 

さぁ~、今夜は、

岡山国際 サーキット のドラテク編 です。

 

 

 

岡山国際 は、関西圏をはじめ、

かなりたくさんの方々が、走行されている

ある面、走行会の メッカ ですよね~。

 

 

 

では、はじめましょう!

 111

 

 

以前のブログにも書きましたが、

岡国で、タイムに大きく影響するのは、

①コーナー ②コーナー ④/⑤コーナー の3箇所です。

 

 

この3つのコーナーで、70%ぐらい、タイムは決まると思いますので、

なんとしても、この3つは、ハイレベルにクリアーしたいコーナーなのであります。

 

 

 

そして、岡国攻略 最大のカギは、

 

「クルマを必要以上に、前傾させないこと」 

なのであります。

(全車種共通です!)

これは、減速を伴う コーナーに進入するとき、

クルマが、あまり前屈みにならないように、減速を行うということです。

 

 

 

最悪なのは、

 

1) レイトブレーキで飛び込み、強いブレーキ

2) コーナーまでに減速しなければと、より強いブレーキ

3) この強いブレーキが、進入直前まで続く

 

といった感じのブレーキです。

 

こうなると、ステアリングの切り始めで、

クルマは、大きく前傾し、強いブレーキが残っている状況となります。

 

この状態で、コーナーに入ると、

フロントタイヤのグリップが横方向に使用できず、U/S になるか、

リアの荷重が抜けすぎて、ピーキーな O/S になってしまいます・・・・・・・。

 

 

 

 

では、どうするのが、BEST か・・・・。

 

 

早めに、ブレーキを開始して、

コーナーに入る前に、十分減速・・・・・・、

 

なんて、自動車教習所で教えてもらう走り方では、

やっぱ、岡山国際 は、攻略できません・・・・・・。

 

 

 

田中ミノル式 クルマを必要以上に前傾させない減速法は、

以下のとおりです。

 

 

1) レイトブレーキで飛び込み、強いブレーキ (ここは、同じです)  

   

2) 踏み続けたままだと、どんどん、前傾が強くなるので、

  ある程度、減速したら、意識的にブレーキリリース

  

3) 前傾が、あまり大きくならないようにコントロールする

 

 

(イメージで、お伝えすると、「ギュッ」 と踏んだあと、「ツー」 というブレーキに切り替えます)

 

 

間違えていただきたくないのは、

たとえば、上記 1)~3) の各状況にて、

前傾のレベルを 0~10 (10が最大) までの、数字で表すと、

 

NG  なブレーキングの場合

1) 4~5 レベル

2) 7~8 レベル

3) 9~10 レベル

 

OK なブレーキングの場合

1) 4~5 レベル

2) 6~7 レベル

3) 5~6 レベル

 

 

となり、

両方とも、1) の区間 (ブレーキの踏みはじめ) では、

いくらブレーキを強く踏んでも、8~10 といったように、

大きな前傾には、ならない ということです。

 

大きな前傾になるのは、強いブレーキをかけ続けた場合の

後半部分 3) ですので、その前に、コントロールが入れば、

前傾の量を調整することが、可能なのです!!

 

 

もちろん、ブレーキを意識的にリリースすることで、

コーナーの進入スピードが上がりすぎる場合は、

ブレーキの開始位置で、調整を入れます。

 

 

 

そして、前傾させ過ぎないためには、

ブレーキパッドのチョイスも大切だったりします。

 

岡山国際 で、よく見かける RX-8 や、S2000 のエキスパートの方は、

フロントパッド より、リアパッド を 

少し効きが強い摩材に、セットアップされていますよね?

このセットアップは、クルマが前傾し過ぎないためにも、かなり有効だったりします!

 

だって、純正のブレーキ容量は、前傾が最大になった状態で、

フロント/リア のマッチングを取ってありますので、

前傾が最大になるまでは、リアにも荷重はシッカリ残っています。

 

ということは、リアのブレーキには、まだ、余裕が残っていますので、

それを有効に活用するために、リアの摩材を強化する ということなのです。

 

 

もちろん、純正ブレーキの容量は、車種によって、バランスが違いますので、

一概には言えない部分もありますが、ブレーキングで、O/S にならない範囲で、

リアブレーキを強くすることは、間違いなく、前傾 の抑制 に効くのです。

 

 

(だから、ZONE なら・・・・・・・・・・・・・・、

あっ、宣伝は、イイですね・・・・・・、わかりました。   笑)

 

 

 

かなり、前置きが、かなり長くなってしましましたが、

では、各コーナー別の解説をはじめましょう!

 

 

 

ストレートを4速全開で、駆け抜けて、

まず、①コーナー へ、アプローチします。

 

 

コース アウトサイドより、ブレーキング & 4→ 3へと、シフトダウン。

 

 

そして、ブレーキングの後半は、

クルマを前傾させ過ぎないように、注意して、

少し早めに、インのクリップを目指します。

 

この前傾の量が、最適だと、

いつもより、クルマは、インへ向かう力 (フロントのグリップ) が強く、

あれよあれよ という感じで、向きが変わり出します。

(前傾の量は、いろいろ試してみてください!)

 

 

で、ある程度、向きが変わったら、アクセルON!

(いきなり、全開にはなりません・・・・)

 

出口は、少々広くなっていますが、

コースの真ん中から、ほんの少しアウトよりに、立ち上がります。

(アウトいっぱいまで行くと、スイフトの場合、距離的なデメリットが大きいです)

 

 

 

そして、① コーナーを立ち上がると、可能な限り、早めに、

② コーナーの進入アウト側へ、進路を変更。

 

 

岡山国際 最大の難関 ② コーナー を迎えます。

 

 211

スイフトだと、最終的には、

3速 のまま、アクセルOFF のみ (ブレーキは踏まない) で、

② コーナーは、曲がれます。

(かなり、勇気が必要です・・・・・・・・)

 

 

でも、このコーナー、

アクセルOFF のみで、曲がれれば、運転は、かなりカンタン。

 

 

ブレーキが必要な場合は、かなりデリケートになってしまします・・・・・・。

だって、ハイスピードで飛び込んで、「速い!!」 って感じているのに、

ブレーキを 「ギュッ」 て、踏めないんですから・・・・・・。

 

もし、飛び込んで、ブレーキを 「ギュッ」 て、踏んだら・・・、

ウルトラ O/S が、待ち受けています・・・・・・。

 

すると、精神的ダメージが大きくて、

次のラップからは、なかなか、飛び込むことができない・・・・。

まさに、負のスパイラルとなってしまいます。

 

ですから、思い切って 飛び込みますが、

とにかく、ブレーキを強く踏まないことに、集中です。

(そうです、このコーナーも、進入時の前傾角が強いと、NG なのです・・・・・・)

 

 

スイフトの場合、まずは、この優しいブレーキができたら、

アクセルOFF だけで、曲がれるようになりますので、

とにかく、このブレーキ法は、克服しなければ、ならないのです。

(ポイントは、前傾させないように、「ツー」 っと、長めのブレーキです!)

 

 

進入さえ決まれば、アウトサイドの余裕と、相談しながら、

どんどんアクセルを開けていけば、OK!

縁石の先で、4速にシフトアップです。

 

 

 

それから、③ コーナーは、ひたすら 全開で、

可能な限り、直線的に、最短距離を走り、

④/⑤ コーナーの ブレーキングポイント、アウト側を目指します。

310

 

 

で、この ④/⑤ コーナー も、ポイントは、クルマを前傾させ過ぎないことです。

進入が、下りになっていることもあり、できるだけ前傾させないように、

フルブレーキング  4 → 3 へと、シフトダウン。

 

このコーナーも、少々早めにインをめがけて、

クルマが、曲がり出したら、アクセルON!

 

このコーナーは、クリップから先が、かなり上っていますので、

なんと言っても、ボトムスピードを 1km/hでも、高くキープしたい・・・・・。

 

そして、そのためには、進入スピードが、高いことと、

その高いスピードで、クルマを曲げることが、重要となり、

そのためには、前傾が強いことは、デメリットにしかならないのです・・・・・・・・・。

 

 

とにかく、このコーナーも、最適な前傾角度を作れれば、

スルスルッ~と、曲がってくれますので、ぜひぜひ、お試しを!

 

 

でもって、コーナー出口では、不必要にアウトに出る必要はありません。

パワーと、曲がり具合に合わせて、抵抗にならない範囲で、

真ん中 ~ 少しアウト側 に立ち上がります。

 

 

 

 

で、ストレートは、ひたすら 全開。

(4速にシフトアップ)

 

⑥ コーナーに向かいます。

 

43

 

このヘアピンは、大きなバンクが付いていますので、

TC2000 の攻略法で話したように、

「バンクに乗る」 走りが有効です。

 

4 → 3 → 2 と、シフトダウン して、

意識的に、早目から、ブレーキリリース。

 

 

前傾を優しくした状態で、うま~く バンクに乗ります。

 

 

「バンクに乗る」 ために必要なことは、

 

1) 前後の荷重が、比較的均一(フロント荷重が強すぎない) 

2) 進入のラインは、直線的ではなく、少し丸くする

 

となりますので、

バンクをめいっぱい利用して、可能な限り、ボトムスピードを上げます。

 

 

で、真ん中から、少しアウト側に立ち上がり、

次の ⑦ コーナーの準備のため、右サイドに。

 

 

 

この ⑦ コーナー は、入口に対して、出口が、かなり下っていますので、

ジェットコースターに、乗っている感覚で、思いっきり下れるように、

進入のアクセルOFF と、ほんのわずかなブレーキングを利用して、

「ズバッ」 と、一気に向きを変えて、曲がります。

 

 

出口は、縁石の外 (緑の部分ね) まで行っても、OKですが、

車高 によっては、ダメージを受けてしまいますいので、十分ご注意を!

(アウト縁石の手前で、3速にシフトアップです)

 

 

ちなみに、田中は、縁石の外を ガッツリ 使用しましたが、

以前より、路面が悪くなっていますので、

少々、クルマは、暴れます・・・・・・・。

 

 

 

そして、縁石の外から、

お次の 通称 「便所裏」コーナー (⑧ コーナー) に向けて、

ほんの少しのブレーキングで、進入しますが、

ここも、前傾が必要以上に大きいと、NG なコーナーです。

 

 

ですから、ブレーキは、かなり優しく踏みます。

(ただ、ここは縁石の外から、ハネながら進入しますので、

優しいブレーキが、本当に難しいです・・・・・・・・・・・)

 

 

このコーナーは、進入さえ決まれば、

あとは、少し、早目から、アクセルを徐々に踏み込み、出口に向かいます。

 

イメージ的に、曲がってから、アクセルON ではなく、

少々、U/S ラインですが、少しずつアクセルを開いて、

加速しながら、曲がっていくタイプのコーナーですね。

 

ただ、あまりにも、U/S の状態で、出口縁石に乗るのは、

とっても危険ですので、ご注意を!

 

 

で、しばし、ストレートを走り、⑨ コーナー に進入します。

 

51

このコーナーは、まぁ、クルマなりというか、

グリップなりに走るしか、手がありません。

 

注意点は、出口で、アウトに膨らみすぎない ことぐらいだと思います。

(ギアは、2速です)

 

 

そして、次の ⑩ コーナー は、出口が、ガッツリ 登りになっていますので、

アクセルを踏むタイミングより、ボトムスピード 優先で走リます。

 

そうです、多少、アクセルを踏むのが遅くなっても、

ボトムスピード が、高い方が、出口が強い上りになっているコーナーには、

有効なのであります。

 

 

で、立ち上がって、3速にシフトアップして、

⑪ コーナーは、アウト イン アウト のラインで、全開。

(タイヤが温まってからに、してくださいね)

 

 

で、最後の難関、⑫ コーナー (最終コーナー) となります。

 

 

そして、このコーナーも、

あまり、クルマを前傾させないように、ブレーキング & ターンイン。

(3速のままです)

 

あとは、クルマが曲がり出せば、

アクセルを開け、出口縁石に向かって、立ち上がれば、OKです。

 

 

 

岡山国際を走っている方で、

⑪ コーナーまで、完璧なラップで来て、

気合を込めて、最終コーナーに、飛び込んだら・・・・・・・・、

 

「アレレレ・・・・・・」 となって、コーナーの中で、

バタバタしてたら、アクセル踏むのが遅くなって、タイムが出ない・・・・・・・。

 

という方、かなり、多いような気がしますね~。

 

 

でもね、その時の クルマの傾き 思い出してください!!

 

 

きっと、うまく走れてたラップより、

ブレーキが奥まで強かった = 前傾が強かった

ことないでしょうか?

 

 

よく、岡山国際は、プロドライバーの間でも、

「気合が入れば、入るほど、タイムが出ない・・・・」 と言われます。

 

 

そして、その、すべての原因は、コーナーに入る時、

クルマの前傾が必要以上に、強いのです!!

 

 

だって、よ~く思い出してください!!

岡山国際のキモになるコーナーは、

すべて、ブレーキング区間が、下っていて、

飛び込むと、クルマの前傾が、強くなるような レイアウト になっていませんか???

 

 

 

ね! わかった??

デカトーさん!

61

 

 

 

ということで、田中の 1分52秒8 の動画を どうぞ!!

 

 

 

 

いや~、今回も、長文、失礼しました!

2013 「道場破り」 in 岡山国際 サーキット セットアップ編

2013年02月12日(火)

 

 

2年前に行った、

道場破り in 岡山国際 サーキットでは、

雪の影響で、思うように走れず・・・・・・・、

 

 

2011 道場破り in 岡山国際 サーキット  セットアップ編

2011 道場破り in 岡山国際 サーキット  ドラテク編

 

 

かなり不完全燃焼・・・・・・・。

 

で、今回も、かなり天候的には厳しかったものの

佐藤、インチキ気象予報士 の予想が、ドンピシャとあたり、

今年は、完全ドライで、走ることができました。

 

 

 

 

では、今回の持込から!

 

 

日時    : 2013-02-01
サーキット : 岡山国際
ドライバー : 田中 ミノル
メカニック : 阿部
車輌    : ZC31S スイフト2号車
天候    : DRY

 

イニシャルSET 岡山国際サーキット

 

ホイール         CLEAWAYS(ガンメタ)    F:7.5J-16+30       R:7.5J-16+46

タイヤ           KUMHO V700      F:225-45-16(中古)   R:205-45-16(中古)

内圧           F:2.7   R:2.9 (温間)

リヤスタビ        φ35

スプリング       F:65-06-800 パーチェ装着

              R:58-05-900

ダンパー 減衰    F:MAX 5戻し   R:MAX 8戻し

キャリパー       F 純正   R 純正

ブレーキパッド     F 10F   R 89R

カーツデフ       50-20 6.5kg

ミッションオイル    開発品

エンジンオイル     TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー     TM-SQUARE

E/Gマウント      強化タイプ 試作品

ファイナル        4.7(アールズ)

車高           F 605mm  R 585mm 

トー            F  OUT 0:20   R トーレスシム(-30仕様)

キャンバー        F 5.8度ネガ  R 大盛り

フロントロアアーム   TM-SQUARE ロングアーム

ナックル         TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス      カナード装着

エキマニ         試作品 + バンテージ100

ECU           TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

ポイントは、

 

スプリング       F 800ポンド   R 900ポンド   の ハイレート仕様

リアキャンバー    大盛り キャンバーシム

ブレーキパッド     F 10F   R 89R

 

 

あたりでしょうか?

 

これらは、2年前のテストデータを参考に、合わせ込みを行いました。

 

また、佐藤さんが、レシオ ソフト で確認したところ、

4.7 ファイナルで、問題ない という結論となりましたので、

TS タカタ サーキットのまま、4.7で、走りはじめました。

 

 

 

 

で、コメントのほうは・・・・・、

 

 

 

 

 

イニシャル①  10:20~  気温7.7℃ 路温9℃  DRY  BEST 1:53.5  

 

Maxのグリップは高いが、ターンイン → 最大グリップ まで、クルマの動きが大きい

フロントレート が、足りない  リアのロールも大きい

エンジンは、◎  エキマニ + ECU  効果が大きい (1秒は、ラップタイムに貢献!)

 

 

エンジンオイル 136℃(カバーあり)  水温 80℃  ミッションオイル 95℃

 

 

 

セット変更

F スプリング   800  →  1000

R スプリング   900  →  1200

LSD オイル    テスト品4  →  テスト品6 

オイルクーラー カバー OFF

(インターバル 40分!)

 

 

あと、1セッションのみの走行となりましたので、

思い切って、スプリングを ハイレート方向に、振ってみました。

(作戦名  「イチかバチか!」・・・・・笑)

 

 

 

19

 

 26

 

 37

 

(頑張れ! 阿部ちゃん!!)

 

 

 

 

 

走行②   11:40~  気温8℃ 路温10℃(推定)  BEST 1:52.8

リア スプリングが硬すぎる (ストレートでも、ハネ発生)

レスポンスは、◎  高速コーナーの MID は、速い

MID の食われ感が弱い

ターンイン後 リアの安定感がなく、ナーバスな動き (1コーナー アトウッド)

ブレーキング → フロントダイブ →  R の離れ感が急激

便所裏 ターンイン後に、ハネが大きい

Wヘアピン 1つ目 出口で ハネが大きい

リア は、バンプしないが、リバウンド方向には、カンタンに動く(動きも急)

 

エンジンオイル 115~120℃  水温 85℃  ミッションオイル 104℃

BEST を更新し、「道場破り」 成立です!!

でも、ちょっと・・・・・・、

ハイレート過ぎましたね・・・・・・・。

 

 

 

 

 

ということで、スプリングレート のマッチングは、

 

 

F 1000ポンド   R 900~1000

あたりが、マッチングすると思われます。

 

 

前回訪れた時のコメントより、少し、レートが高めになっているのは、

フェンダー等の装着により、ダウンフォースが増えていることが、

要因かと思います。

 

 

F 1000ポンド   R 1200ポンド   のバランスでは、

リアの荷重減に、少々、対応ができなかったですね・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

また、4.7 ファイナル のマッチングは、

 

 

リボルバーのみ 2速だと、ちょっとショート気味 でしたが、

他のコーナーは、すべて純正(2型純正ファイナル)より、

4.7の方が速いですね。

 

 

ただ、このあたりは、

使用するタイヤ外径に、左右される部分ですので、

 

205/45R16 

195/55R15 

 

等、外径が小さなタイヤを使用されるなら、

4.7ファイナルより、純正ファイナルの方が、

レシオ は、合うかも知れないです。

 

 

 

 

ブレーキパッドに関しては、

 

基本的には、  

 

F 10F    R 88B

 

となりますが、今回トライした、 R 89R も、アリアリですね~。

また、上記のバランスだと、少し効きが強いので、

 

F 08H   R 89R~03C

 

の可能性もあるように感じました。

(次回、訪れる時に、試してみたいと思います)

 

 

 

 

 

でも、まぁ~、今回のアタックは、

試作エキマニ + ECU マッチング (ECU を エキマニに合わせました)

の効果が、大きいと思います。

 

 

確実に、1秒は あったように思います。

 

 

 

45

 

56

 

 

 

 

 

このあたり、エキマニ の優位性 を 

どのように、ラップタイムに結びつけるかは、

ECU データ の作り方で、決まるんですよね~~。

 

 

もし、リリースが決まったら、バッチリ解説しますが、

みなさんが、想像されている 方向性 とは、真逆の考え方かもしれないですよ。

 

 

 

 

 

でも、まぁ~、ノーマルエンジンン の スイフト で、

最高速 166km/h でも、52秒台まで、いけるんですよね~。

 

 

やっぱり、サスペンションの セットアップ は、重要です。

 

 

 

 63

 

 

 

 

では、アンダーパワーで、効率の良い運転に関しては、

次回、ドラテク編で、バッチリ解説 いたします。ハイ。

2013 「道場破り」 in TSタカタ サーキット  ドラテク編

2013年02月07日(木)

 

 

お待たせしました!

本日は、TSタカタ サーキット  ドラテク編 で、ございます!!

 

 

先日の報告ブログにも書きましたが、

TSタカタ サーキット にいらっしゃった、

とってもフレンドリーで、ステキな、みなさんに、

たくさんのインフォメーションをいただきました!!

(ありがとうございました)

 

 

ということで、みなさんに教えていただいたことを含め、

ジックリと、攻略法を解説していきたいと、思います。ハイ。

 

 

まず、コースは、こうなっていまして、

 

 

 

 

1

 

① ⑦ の高速コーナー

③ ⑧ の複合コーナー

② ④ ⑤ ⑥ のタイトコーナー

そして、⑨ シケイン といった レイアウト です。

 

 

 

では、はじめますね。

 

 

3速全開で ストレートを走り、

 

2

 

 

 

高速 コーナーである ① コーナー に アプローチします。

 

 

3

 

 

 

アクセルOFF より、

一瞬、先に、ステアリングを切り、ほんの少し、ブレーキング。

 

順番は、

ステアリング → アクセルOFF → ブレーキペダルに足を乗せるだけのブレーキング

となります。

 

 

 

 

ここの クリッピング ポイントは、

コース イン側に、路面が足されていますので、

 

4

 

 

思い切って、イン側 (脱輪しないレベル) を使用してください。

 

 

で、クリップ手前ぐらいで、一瞬、アクセルON

といっても、全開にはなりません・・・・・・・・。

 

イメージ的に、アクセル開度 20% レベルで、

もし、ここで、全開になるようなら、

① コーナーの飛び込みスピードが低いということですね・・・・・。

 

 

ここのアクセルは、加速目的ではなく、

少し前傾したクルマをフラットにして、旋回する限界を上げるためです。

 

 

 

 

そして、イメージより、少し早めに、② コーナーに向けて、

ブレーキング & 3 → 2 へ、シフトダウン。

 

5

 

 

 

ここのイン側は、かなり荒れており、

水や砂も出ていますので、最初は十分に注意してくださいね。

 

6

 

 

 

で、この ② コーナーのクリップへは、

コーナー手前で、ある程度 向きを変えるのではなく、

ハイスピードで、ナナメに、「ズバッ」 といきます。

 

 

 

なぜなら、② コーナーのアウト側は、

かなり広く、それを、十分に活用するため なんですね~。

 

7

8

 

 

 

 

で、もちろん、アウトいっぱいに立ち上がり、

 

9

 

 

 

ストレートで、3速にシフトアップし、③ コーナーに向かいます。

 

10

 

 

 

このコーナーは、複合コーナーになっており、

数種類のラインはあるかと思いますが、

 

近いは偉い! の法則?

 

にて、徹底的に最短距離を走ります。

(ギアは、2速です)

 

 

 

だって・・・・・、ロガーで見ると・・・・・・、

 

11

12

距離で、6m 短く、

タイムでは、0.16秒

 

イン側のラインの方が、速いんですから・・・・・。

 

 

 

 

 

コース的には、このホワイトラインを ガッツリ 踏んで、

 

131

14

 

小回りするのです。

 

 

 

また、ひとつ目のクリップの先は、アクセルを 景気良く?開けると、

どんどん、ラインは外に膨らみますので、

膨らまない、ギリギリで、アクセルコントロールが必要となります。

 

15

 

 

 

 

そして、コーナーの R が、少しゆるくなっても、

立ち上がりで、一番、路面が高くなって、

鋭角に見える部分をめがけて、まだまだ、ガッチリ イン を キープ。

 

16

17

 

この部分は、コースが登っていて、先が見えず、

もし、立ち上がりで、アウトに出るポイントが、少しでも早いと、

即座にコースアウトとなりますので、

コースが理解できるまで、十分に気をつけて下さい。

(ここでのコースアウトは、かなり、ヤバイです・・・・・・・・)

 

 

 

 

そして、お次、④ コーナーへと向かいます。

 

18

 

この ④ コーナーは、TSタカタ サーキットの中でも、

一番 ブレーキに 厳しい コーナーとなりますので、

ブレーキパッド の効きを合わせるのは、このコーナー となります。

 

 

 

 

なお、アプローチまでのライン (③ → ④ 間のライン) は、

④ コーナー のアウトへ、クルマを振ることなく、

③ コーナー を立ち上がった位置から、真っ直ぐ、直線的に、④ コーナーの

クリップを目指します。

 

19

(そうです、ここも、最短距離 で、走ります)

 

 

 

④ コーナーへは、2速の レブがあたる 寸前から、フルブレーキ。

田中は、2速のまま、コーナーに入ります。

 

 

 

そして、ここも、イン側は、ギリギリを狙います。

 

20

21

 

 

 

もちろん、この白線を ガッツリ 踏んでください。

 

221

 

 

 

ここから、連続する ④ ⑤ ⑥ コーナーは、

車速が遅い、かなりの タイトコーナー ですので、

走行距離が、想像以上に効きます。

 

 

 

ということで、この ⑤ コーナーも、

 

23

24

 

 

1m でも、50cm でも、短く走るためにも、

思い切って、イン側 白線 を踏みます。

 

25

 

 

 

ただ・・・、⑥ コーナーは、

あまり、イン側を攻めすぎると、

 

26

 

段差があるので、ご注意を!

 

 

 

この ⑥ コーナー を 2速で、うまくトラクションをかけ、

アウトいっぱいに 立ち上がり、

(その後、3速にシフトアップ!)

 

27

 

 

 

TS タカタ で、一番デンジャーな、

そして、かなりラップタイムに影響する ⑦ コーナーに

 

28

 

向かいます。

 

29

 

この ⑦ コーナー、最終的には、

3速ホールド + アクセル OFF のみで、進入するのですが、

かなり難易度が高いので、攻めるのは、「一番後回し」 が、無難です。

 

 

 

 

⑦ コーナーが、デンジャー な理由

 

 

それは、

1) ブラインドコーナー であること

2) スピード域が高いこと

3) 微妙にコースにウネリがあること

4) イン側の縁石は、ハイレートのスプリングでは乗れないこと

5) 見た目より、コースが曲がっていること

 

といった、いくつのも 難しい条件が・・・・・・・。

 

 

たとえば、下の写真を見てください。

 

30

 

 

 

これは、進入ポイントから 写したものなのですが、

写真の左端に、ちょっと、茶色くなった、木が見えますよね?

 

この ⑦ コーナーは、この木が見える角度より、

まだ、先まで曲がっているんです・・・・・・・・。

 

 

ですから、思い切って飛び込んで、

「あっ! まだ曲がっている!!」 と思って、

コーナリング中に、急激なアクセルOFF や 急激なブレーキング を行うと、

カンタンに、「さよなら・・・・」 と、なってしまいます。

 

 

 

それに・・・・・、

出口アウト側は、コースが少しワイドにになっていますので、

やっぱり、この部分も有効に使用したい・・・・・・・・。

 

31

 

 

しかし、このワイドな部分まで 有効に使用するには、

かなりの修行が必要な気がしました。

(田中も、まだまだ、余裕が残っています・・・・・・)

 

 

 

ということで、⑦ コーナーのポイントは、

クルマを大きく動かさず (コーナリング中に、急激なアクションを起こさない)、

それでも、できる限りハイスピードで通過するべし となります。

(言うのはカンタンだけど・・・・・・・・)

 

 

もちろん、アクセル OFF のみで走れるのは、

かなりコースに慣れてからとなりますので、

最初は、シッカリ と、手前でブレーキを踏んで下さいね!

 

 

 

 

 

そして、次の ⑧ コーナー には、

 

 

⑦ コーナーの アウトいっぱいから、

⑧ コーナーへの 進入アウト側へ、ナナメに、ライン をとって アプローチ します。

32

 

 

 

この ⑧ コーナー 雰囲気も、③ コーナーに似いていますが、

ポイントも、まるっきり、同じ。

 

33

34

 

 

ガッツリ と、ひとつ目、イン側の縁石にクリップし、

そこから、アウトに出ないような、コンパクトなラインで、2つ目のクリップを目指します。

(2つ目も、ガッツリ クリップします)

 

35

36

 

 

ちなみに、ロガーで見ると、

37

38

 

 

4m

0.10秒 の 違いでした。

 

 

 

 

 

そして、そして、最後の難関、 ⑨ シケインへと向かいます。

 

39

 

 

このシケイン、ハイスピードで、クリアーするには、

やっぱり、ひとつ目も、二つ目も、縁石に乗るしかありません・・・・・。

(ちょっと勇気が必要ですよね・・・・)

 

 

 

でも、シケイン ひとつ目 (右) は、

減速時に、縁石に乗る準備ができます。

 

40

 

 

準備とは、縁石に乗る寸前に、ブレーキを緩め(フロント荷重を解除)、

ステアリングで、事前に、可能な限り、右側に荷重を かけておくのです。

 

そうすると、縁石に乗る、左フロント の荷重を 適度に弱められることから、

思い切って、縁石に乗っても、クルマが弾かれることはありません。

 

 

 

で、問題は、次の右です。

411

 

 

この距離では、さすがに、事前準備はできませんので、

ある面、クルマ任せです・・・・・・・・(笑)

 

 

レートがあまり高くないなら、思い切って乗ることは、可能です。

 

ただ、ある程度のレートなら、ある面、覚悟が必要となります。

シッカリ、ステアリングを押さえ込んで、「ドン!」 と、乗っていくことになります。

 

そして、衝撃の大きさにより、

その先のラインと、アクセルON のポイントが、決まってきます。

 

42

 

 

衝撃が、大きいほど、ラインは、アウト側に膨らみ、

アクセルON のポイントも、奥になってしまいます。

 

 

 

 

いや~、かなりの長文となりました。

そして、今回も、かなり、マニアックですよね・・・・・・・・。

 

では、最後に、田中の BEST 動画 を どーぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TSタカタ サーキット  田中ミノル  BEST  63.0

 

44

V700 vs ZⅡ の比較 です!

2013年02月06日(水)

TSタカタ ドラテク編の前に、
いままで、乗ったことはありましたが、

今回、スイフトにて、ガッツリ試せた、
DUNLOP ZⅡ タイヤ のインプレッション & V700 との
比較評価 をお届けしたいと思います。

各タイヤメーカーの方々にとっては、
非常に、おせっかいな企画で、申し訳ない・・・・・・・・。

でも、スイフトに関しては、
プロジェクトをスタートさせた当初から、
すべて、タイヤは、自前で購入しており、
一切、協賛を受けていないんです。

理由は、いつでも、その時々の状況に応じて、
BEST と思われるタイヤをチョイスしたいからです。

それぐらい、やっぱり、タイヤって
ラップタイムにとっては、大きなファクターですからね。

だから、思ったように、コメントができるという
メリットも、あったりします(笑)

では、はじめましょう!
(注 すべて田中の個人的な意見です)

まず、タイヤサイズは、V700  ZⅡ  ともに、

F 225-45-16
R 205-45-16

の同サイズ。

で、ZⅡ のNEW にて、走行した 田中のインプレッションは・・・・・、

想像以上にグリップする! (Z1 レベルと思っていました・・・)
温まりが早い!
マイルド で、運転がカンタン!
ピークからの落ちが穏やか!
トレッドがキレイに接地していて、トラクション性能 ◎ !
タテ剛性もスイフトにマッチングしている!

といったものでした。
(かなり、ベタ褒めですね・・・・・・)

まず、驚いたのは、温まりの早さ。

温まりに関しては、V700 も、
決して、遅いとは思わないのですが、 
ZⅡ の方が、圧倒的でしたね~。

(昨年のマイスター戦 スーパーラップで、
みなさんが使用していたのも、わかりますね~)

要するに、ZⅡ の方が、ゲージが厚いのだと思います。
(あくまでも、想像です)

ウンチク!

ゲージとは、トレッド面の厚さです。
山(ブロック)の高さとは違い、構造部分の厚さです。

ここは、構造を ゴムで サンドイッチ しているのですが、
この部分が厚いと、タイヤがよれて、発生した熱が、外部に漏れにくく、
一気に温まるという仕組みです。(蓄熱しやすい)

メリットは、温まりやすい ことで、
デメリットは、オーバーヒートしやすい ことです。

反対に、ゲージが薄いタイヤの特徴は、
温まりにくく、オーバーヒートしにくくなります。
(うまく、路面に熱を逃がすことができますからね)

マニアックですいません・・・・・。

また、内圧 に関しては、

温間 2.8  近辺と、 2.6 近辺しか試せませんでしたが、
2.6 の方が、ピークは少し低いですが、
タイトコーナー等、低荷重域での 接地は強い と思いました。
(BEST は、2.6 で、出ています)

正直、田中的には、
内圧に敏感なイメージはありませんでした。

でもって、低速コーナーのグリップに関しては・・・・・・・、

V700と、同じレベルでした。
でも、キャラクターが違います。

ショルダー(タイヤの肩の部分ね)
剛性が、ZⅡの方が低いことから、
低速コーナー + 低荷重 では、
タイヤの接地感 (路面形状にピッタリ合わせられる) を強く感じました。

このあたりは、V700 より勝っていますが、
タイヤの持っている全体のグリップで考えると、
トラクション性能は、ほぼ互角です。

そして、高速コーナーでのグリップに関しては・・・・・・・、

ショルダー剛性が強いことから、V700 が、圧倒的 です。
V700 は、レスポンス、荷重が乗ってからの安定感 に優れ、
ステアリングの切り足しにも的確に反応してくれました。

で、カンタンに、各タイヤのイメージをお伝えすると、

DUNLOP ZⅡ

温まリには強いが、温まってからのケーシング(構造)剛性が、
V700 との比較では弱い。

ケーシング剛性は、ZⅡ < V700  

ゲージが厚く、ゴム(コンパウンド)密度が ある程度低い 
ソフト コンパウンド タイプ。

気温の低い時期、路面が荒れているサーキット、
低荷重時に、タイヤ表面のグリップが必要な状況では、
かなり、マッチング すると思いますね~~。

もちろん、Z1☆ から、大幅に進化していました。

ゴム(コンパウンド)と、構造の追従性で、グリップさせるタイプ

KUMUHO V700 

ゴム(コンパウンド)で、グリップさせるタイプではなく、
ショルダー剛性を強めることで、ケーシングにて、グリップさせるタイプのタイヤ。

おそらく、ショルダー内は、ガッツリと 「ベルト」 と呼ばれる
補強材にて、強化されていると思われ、

また、密度の高い剛性感に優れるゴムを使用しており、
市販ラジアルの中でも、この部分の剛性は、圧倒的 No1 です。

ショルダー剛性をはじめとする ケーシングを強化し、グリップさせるタイプ

とまぁ~、キャラクターが、違うんです。

KUMUHO V700 というと、
「ソフトコンパウンドで、グリップさせる」 イメージが強いですが、
速さの秘密は、ショルダー剛性にあると、田中は思いますね~。

 

では、NEW から、36LAP した、
ZⅡ の写真を どーぞ!

左 フロント

(フロントキャンバー バッチリ 合ってますよね~)

左リア

(ちょっと、リアキャンバーが足りないですが、バランスを考えると、このあたりだと思います)

右フロント

といった感じでした。

(かなり、「ライフ」 が、ありそうな感じですよね)

でも、まぁ~、こんな、コメント、
絶対に、雑誌じゃ~、書けないです・・・・・・・。

そして、
きっと、田中には、これから先、
タイヤ開発の仕事は、絶対に来ないと思いますね~(笑)
(ここまで、書いたらね・・・・・・・・・)

でも、知りたかったでしょ?

だから、まぁ、イイか・・・・・・・・・。

では、タイヤ銘柄 違いの 動画を どうぞ!!

(ちなみに、弊社、佐藤さんは、違いがわからない・・・・・・と、言ってました)
(ホントに、GT500 のチーフだったんでしょうかねぇ~??)

DUNLOP ZⅡ 

KUMUHO V700

何度も言いますが、

このコメントは、スイフトにて、田中が比較したサイズ、
比較した環境に、限定した内容であり、
超個人的な、偏見であること、ご理解下さい。

タイヤメーカーのみなさんへ
勝手なこと書いて、すいません・・・・・・。

 

 

 

2013 「道場破り」 in TSタカタ サーキット  セットアップ編

2013年02月05日(火)

 

 

 

まだまだ、DATA は、まとまりきっては、おりませんが、

まずは、TSタカタサーキットのセットアップ編が、

出来上がりましたので、

TSタカタフリークのみなさんに、お伝えしたいと思います。

 

 

 

しかし、TSタカタサーキット は、スゴイですよね~。

 

 

 

何がスゴイかって、

とってもキレイなサーキットで、

コースも、かなりチャレンジング。

 

 

なのに!

1日(9:00~12:00 + 13:00~16:00)ずっと走って、

走行料が、 7,000円 なんですから!!

(計測込みでも、8,000円!)

 

 

人気があるのも、わかりますよね~。

 

 

それに、みなさん、とっても、フレンドリーな方ばかりで、

コースのこと、走行ラインのこと、いろいろ教えていただきました!!

(当日、レクチャーいただいたみなさん、ホントありがとうございました)

 

 

 

 

 

では、まずは、TSタカタ のコース図から、どうぞ!

 

 

 

18

 

 

セットアップのポイントは、

 

③ ⑧ で、いかにクルマが曲がるか・・・・、

そして、① ⑦ の高速コーナーを どう安定させるか・・・・、

そしてそして、④ ⑤ ⑥ のタイトコーナーで、U/S を出さないか・・・・、

 

だと思います。ハイ。

 

 

 

 

 

 

で、持ち込みセットは、こんな感じとなりました。

 

 

 

 

日時   :2013-01-31
サーキット:TSタカタ
ドライバー:田中 ミノル
メカニック:阿部
車輌   :ZC31S スイフト2号車

 

イニシャルSET 

ホイール        CLEAWAYS(ガンメタ)    F:7.5J-16+30      R:7.5J-16+46

タイヤ          KUMHO V700       F:225-45-16(中古)  R:205-45-16(中古)

             DL ZⅡ          F:225-45-16(NEW)  R:205-45-16(NEW)

内圧          F:2.7 R:2.9 (温間) V700

             F:2.6 R:2.6 (温間) ZⅡ

リアスタビ       φ35

スプリング       F:65-06-700  パーチェ装着

             R:58-05-700

ダンパー 減衰    F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し

キャリパー       F 純正  R 純正

ブレーキパッド     ZONE  F 05K  R 88B

カーツデフ       50-20 6.5kg

ミッションオイル   KAAZ (鉱物油) スタート

エンジンオイル   TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー   TM-SQUARE

E/Gマウント     強化タイプ 試作品

ファイナル      4.7(アールズ)

車高          F 605mm  R 585mm 

トー           F OUT 0:20  R トーレスシム(-30仕様)

キャンバー      F 5.8度ネガ  R 並盛り

フロントロアアーム TM-SQUARE ロングアーム

ナックル       TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス    カナード装着

エキマニ       試作品 + バンテージ100

ECU         TM-SQUARE  V3.0 AB EX

 

 

 

 

このセッティングシートは、 

弊社、佐藤が作りましたが、キモとなる部分は、

 

リアスタビ:     φ35

リアスプリング    700ポンド

ファイナル      4.7(アールズ)

 

あたりですかね~。

 

 

少々、リアのロール剛性を落として、

タイトコーナーで、できるだけ U/S を出さないようなセットと、

4.7ファイナルの使用で、回転をあまり落とさないようにする作戦です。

 

 

 

そして、走りはじめ のファーストインプレッションは・・・・・、

 

 

 

イニシャル①  10:50~  気温6℃ 路温10℃  セミウエット  BEST 64.5

 

数箇所 セミウエットコーナーあり  バランス ◎  よく曲がる (③のみ、少々U/S)

スプリングレートもこれぐらいで、問題ない

ブレーキは、少し強い気もするが、連続走行ならこれぐらいかも

LSD オイルは、いつものとおり問題なし

 

エンジンオイル 122℃  水温 80℃ ミッションオイル 80~85℃

(オイルクーラー前、フロントグリルに、大きな目張り装着)

 

 

 

 

24

 

 

 

セット変更

タイヤ      V700  →  ZⅡ

F パッド    05K  →  04M

 

 

そうです、今回のテスト項目の中でも、

V700 vs  ZⅡ の違いは、田中も興味津々!

 

 

また、ブレーキは、トライの意味も含めて、

少し、制動力を落としてみました。

 

 

走行②  11:40~   DRY(一箇所のみセミウエット)  BEST 64.3   

  

ZⅡ グリップは想像より高い!!

04M では、④コーナー手前で止まりきらない

⑨ シケインの 2つ目にて、ハネが大きく、素早くトラクションを掛けられない

 

といった、コメントとなり、

 

セット変更

F スプリング  700  →  600

F パッド    04M  →  05K (戻し)

LSD オイル   KAAZ  →  テスト品1

 

 

シケインのハネに対応させるため、フロントのスプリングレートを落とし、

ブレーキパッドを元の 05K に戻し、

 

そして、今回、メインとなる開発品である

LSD オイルの試作品を投入しました。

 

(ストリートでかなり開発をかけましたので、今回の持ち込みは、6種類のみです!)

 

 

 

走行③  13:25~  気温16℃ 路温19.5℃  DRY  BEST 64.2 (一発のみ) 

③ ⑧ にて、U/S が大きくなる  また、① ⑦ も、曲がるが不安定感↑

Fスプリング 700→600 に関しては、⑨コーナーの出口のハネは、50% 抑制

レスポンスが悪く、ラップタイムのバラツキが大きい 運転は難しい方向

ブレーキに関しては、連続走行では、05Kにて、ギリギリ(08H も有り得る)

 

 

 

 

36

 

 

 

うっ~ん、スプリング交換、失敗です・・・・・・・。

⑨シケインのハネは、改善されていますが、

他で遅くなる箇所が続出です・・・・・・。

 

で、今度は、反対の方向へ!!

 

 

 

セット変更

F スプリング  600  →  800

LSD オイル   テスト品1  →  テスト品2

 

 

 

⑨シケインは、ある程度、我慢が必要かも知れませんが、

ま、TRY という意味で、フロントに 800ポンド スプリング 投入です。

 

 

 

 

 

走行④  14:37~  DRY  BEST 64.0  

 

ハイレートにより、高速安定性/レスポンス(③⑧)が大きく向上

全体のU/S 量も、抑制され、運転がカンタンになった

⑧ ひとつ目のハネが大きくなった

⑨ は、あまり大きくは変化しない

(荷重移動のスピードが上がり、縁石にかかるタイヤの荷重が少なくなっている?)

 

 

いや~、きましたよ~!

 

800ポンド にしたことで、ほとんどのコーナーで速くなり、

運転もとってもカンタンになりました。

 

おまけに、懸念していた、⑨シケインも、

ハネが少なくなりました。

(やっぱ、荷重移動のスピードが上がったんですよね・・・・・・)

 

 

 

セット変更

LSD オイル   テスト品2  →  テスト品3

 

 

でもって、LSD オイルのみ交換して・・・・・、

 

 

 

 

走行⑤  15:06~  DRY  BEST 64.3  

 

バランスは U/S 方向へ

タイヤのグリップダウンの可能性ある(NEWの美味しいところが終了?)

 

 

これが、NEWの ZⅡ が速いといわれている

ことなんでしょうか・・・・・・・。

 

 

 

セット変更

タイヤ      ZⅡ  →  V700

LSD オイル   テスト品3  →  テスト品4

 

 

で、ここで、残り時間も、15分を切りましたので、

LSD オイルを交換し、V700 に戻して、

最後のアタックに挑みました!

 

 

 

結果は・・・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

走行⑥  15:45~  DRY  BEST 63.0  

 

① が圧倒的に速い ⑦ も同様 (高速コーナーが圧倒的に速い)

③ ⑧ も、格段に速い

④ ⑤ は、変わらないか、ZⅡ の方が良いように思う

 

 

 

 

44

 

 

 

ということで、この日の BEST 更新です!

やっぱ、V700 は、速いんですね~。

 

田中の予想では、あって、0.3~0.5秒 だと

思っていましたが、高速コーナーが圧倒的でした・・・。

 

 

 

 

 

そうです!

道場破り 達成なのであります!!

 

 

 

 

TS タカタサーキット ランキング

 

 

「K くん」 あなたがいたから、

頑張れました!   ありがとー!!

 

 

 

 

 

 

では、セットアップ ポイントを まとめ ますと、

 

 

 

スプリングレート  

F ソフト方向は、メリットがあまりないので、800レベル が、◎

R に関しては、④⑤ コーナーの特徴から、700 あたりが妥当

 

 

リアスタビ     

④⑤ コーナーの特徴から、35φ がマッチングしていると思う

 

 

ブレーキ      

F 05K  R 88B (テストは、できていませんが、89R の可能性も大)

 

 

4.7ファイナル   

TS タカタにマッチングしている(純正より格段に速い)

 

 

とまぁ~、

方向的には、O/Sは、⑤ の飛び込みぐらい(乗り方により抑制)なので、

もっと曲がる方向にセットすると、もう少し、タイムも削れそうに思います。

特に、③ ⑧ コーナーは、まだまだ、タイムが、隠れているような気がしました。

 

 

 

 

コースも楽しいし、

設備も充実しており、

いや~、田中は、TSタカタ サーキットの ファンになってしまいましたね~。

 

 

 

広島、岡山、島根 の方々は、

こんな、ステキな サーキットが、近くにあって、

ホント イイですよね~。

 

ちょっぴり、うらやましいです・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

ということで!

 

ちょっと、長くなってしまいましたが、

以上、TSタカタサーキット、セットアップ編でした!!

 

 

 

 

 

 

55

2012 勝手に「道場破り」 in TC2000 (ドラテク編)②

2012年12月29日(土)

 

 

さあ、今日は、TC2000 ドラテク編 の2回目です。

 

前回お話した、

「バンク」 のレールに、ガッツリ タイヤを はめ込むための ノウハウ

ご理解いただけましたでしょうか?

 

 

ということで、今回は、

1ヘアピンの立ち上がりからの続きを!

 

 

「バンク」 のレールに乗って、クリッピングポイント付近まで、 

ハイスピードで進入してきたら、

これまた、一番 縁石に近づく、ほんの少し手前から、

アクセルを少しだけ ON!

 

 

このアクセルで、しっかり、LSD を効かせて、

もうひと曲がりしてから、徐々に加速を強めていきます。

(まだ、この部分でも、レールに乗っています)

 

 

でもって、アウトの縁石が見えてくるあたりで、

アクセルは100% となります。

 

 

17

 

 

このアウトの縁石は、

使い方に、ちょっとした 「コツ」 があります。

 

1ヘアピンは、かなり 「バンク」 が強く、

この 「バンク」 は、出口に向かって 緩やかになり、

縁石のある あたりでは、フラットとなります。

 

 

ですから、インの縁石と、出口の縁石を 

直線で結んだようなラインで、アクセルの踏み込み量が多い場合は、

想像以上に、クルマがアウト側に膨らみ、カンタンに縁石の外側まで行ってしまいます。

 

 

田中ミノル式 の立ち上がり方は、

イン側をしっかりクリップした後、

雨ラインのように、少々ワイドっぽく、立ち上がり、

アウトの縁石付近では、

できるだけ、縁石に対して角度が付かない(縁石と平行)状況で、

ガッツリと、縁石の上もラインにする 作戦です。

 

 

23

 

 

 

1ヘアピンの立ち上がりは、

TC2000 で一番、タイムに影響する部分ですので、

 

ステアリングの切り角を少なくし、トラクションを路面に伝え、

立ち上がりスピードを稼ぐことと、

 

出口では、「バンク」 がなくなり、

急に路面がフラットになる という状況に、しっかり対応できる、

この作戦が、有効だと思います。

 

 

 

また、一部エキスパートの方々は、

イン側の縁石をガッツリ使って(時にはタイヤを引っ掛けて)

走る方法もあるようですが、

 

スプリングレートが高いと、

この作戦では、アクセルを踏んだ状態にて、縁石から下りる時、

トラクションが抜けてしまします。

 

このトラクションが抜けない場合は、縁石ガッツリ 作戦も有効ですが、

正式競技では、縁石の内側(グリーンの部分)にタイヤがタッチすると

ペナルティーになりますので、かなり微妙な感じですよね・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

1ヘアピンを強烈なトラクションで立ち上がると、

③ ダンロップコーナーに向けて、

素早く、コース左側にクルマを移動させます。

 

 

35

 

 

 

なぜ素早くかというと、

ダンロップの進入前に、荷重が大きく変化している途中で、

ステアリングを切り出すことを避けたいからです。

 

 

たとえば、1ヘアピンを立ち上がって、一番スムーズなラインで、

コースの 右側から、左側に、クルマを振ると、

 

 

1ヘアピン立ち上がり   →   右荷重

コースの 右側から左側に、移動する時   →   少し右荷重

 

この状態で、ダンロップコーナーに向けてステアリングを切ると、

右側にいた荷重が、一気に左側にかかることから、

クルマが、不安定になってしまいます。

 

 

 

 

 

でも、少し早めに、クルマを左側に振ると、

 

1ヘアピン立ち上がり   →   右荷重

コースの 右側から左側に、移動する時   →   少し右荷重

早めに、左に振ることで、少し ストレートがある   →   左右均等の荷重

 

となります。

この状態だと、荷重が左右均等の状況から、

ダンロップコーナーへ向けて、ステアリングを切ることができます。

(ダンロップコーナー手前で、2→3 とシフトアップしてくださいね!)

 

 

 

もちろん、荷重が右から左に変化することで、

キッカケになり、曲がりやすいという 意見もあるかと思いますが、

それは、アクセルを いったん戻して、進入する場合です。

 

 

ダンロップコーナーを 

全開 もしくは、ほんの少しだけ

アクセルを戻した状態 (アクセル開度 70~80%)で、走る場合は、

ステアリングを切る時、静かな荷重状態が、なんと言っても有利です。

 

 

 

また、このダンロップコーナーは、ドラテクというより、

ステアリングを切った瞬間から、クルマがどれぐらい曲がってくれるかが、

ある面すべてとなりますので、シッカリ曲がるように、セットアップすることが、

ドラテク以上に重要です。

決して、根性や、勢いで、全開にできるコ-ナーではありませんので、

お間違いないよう・・・・・・・。

 

 

なお、ドラテク的に、重要なことは、

絶対に、インの縁石にはタッチしないことと(タッチするとクルマが大きくジャンプ!)、

アウト側縁石の上で、ステアリングを切らないことです。

 

 

もし、アンダーステアっぽく、立ち上がり、

根性?で、全開状態を続け、アウト側縁石の上に、

ステアリングを切った状態で乗ると・・・・・・・、

 

オクトパスダンス(別名 タコ踊り・・・笑)が、待っており、とっても危険です。

 

 

万が一、ステアリングを切った状態で、

アウト側縁石に乗らなければならないなら、

潔く、ステアリングを戻して(ストレート状態にして)、

アウト側縁石の外側(芝生の上)に出て行ったほうが、キズは浅いです。

 

 

この状態は、アウト側縁石より手前で、「ヤバイ!」 と思った瞬間に、

アクセルを戻せば、イイだけですので、

往生際の悪さが、大きなダメージになることをシッカリ理解してください。

 

 

 

そして、③ と ④ の中間である、80R へと続きます。

 

 

 

43

 

 

 

パワーのある車輌なら、ダンロップコーナーの立ち上がりは、

アウトいっぱいまで行かず、この 80R を可能な限り、

アクセル全開で走れるようなラインを取りますが、

 

 

ノーマルエンジンのスイフトなら、

ダンロップコーナー出口をアウトいっぱいまで使っても、

問題なく、80R は、全開のまま走れると思いますので、

重要なドラテクは、ありません。

 

 

しかし、スピードもかなり高いので、

急激なアクセルOFFは、とっても危険です。

 

ですから、しっかりコースが把握できるまでは、

徐々に、全開にできるよう ステップ BY ステップで、走ってくださいね。

 

 

 

そして、お次は、④ 2ヘアピンです。

 

 

 

53

 

 

 

このコーナーも、強烈に「バンク」 が付いていますので、

ポイントは、1ヘアピンと同じ。

 

 

3→2 とシフトダウンをして、

ブレーキング区間を ナナメ にとって、

早めに、ブレーキリリースを行い、

「バンク」 の中にある レール に、ガッツリ はめ込むだけです。

 

また、2ヘアピンでは、

立ち上がりの 「バンク」 は、1ヘアピンより、長めですので、

通常のラインで立ち上がって、OKです。

 

 

 

 

そして、ひたすら、裏ストレートを全開。

4速までシフトアップした状態で、⑤ 最終コーナーを迎えます。

 

 

 

54

 

 

最終コーナーのポイントは、

曲がらないクルマなら、頑張って飛び込んで、

フロント荷重の状態で、向きを変える必要がありますが、

 

ダンロップコーナーが、

全開か、ほんの少しアクセルの角度が緩むレベルぐらい、

セットアップが進んでいれば、

入口を飛び込まなくても、コーナーの中で、クルマは、グイグイ曲がってくれます。

 

また、クルマがある程度曲がる場合、

アクセルオンのポイントは、かなり手前となることから、

最終コーナーでのボトムスピードは、かなり高くなります。

 

 

 

イメージ的にお伝えすると、

 

曲がるクルマの場合、

1) ナナメに軽いブレーキング

  (ブレーキより、ステアリングの方が、先です)

2) 4→3 にシフトダウン

  (コーナリング中のシフトダウンです)

3) この段階で、待つことなく、クリップより、遥か手間で、アクセルON

  (完全に全開には、なりませんが、ほぼ、全開のイメージです)

4) この状態で、クルマはどんどん曲がります

5) クルマの曲がり具合に合わせて、問題ないなら、全開のままインをクリップ

6) そのまま、アウト縁石まで全開

となります。

 

 

 

 

72

 

 

 

 

また、少々、アンダーステアが強い場合は、

 

 

1) ナナメに軽いブレーキング

  (ブレーキより、ステアリングの方が、先です)

2) 4→3 にシフトダウン

  (コーナリング中のシフトダウンです)

  と、ここまでは同じ

3) アンダーステアの量に合わせて、ここで、待ちが必要

4) クルマが、出口方向を向きはじめるにしたがって、アクセルON

5) クルマの曲がり具合に合わせて、アクセル開度調整

6) インのクリップあたりからは、全開にて、アウト縁石へ

 

となってしまします。

 

 

 

また、ダンロップコーナーと同様に、

インのクリップで、クルマの向きが変わっていないのに、

強引にアクセル全開で立ち上がると、アンダーステアにより、

コースが足りなくなってしましますので、ご注意を!

 

 

 

 

反対に、インのクリップから先、全開になっているにもかかわらず、

オーバーステアが出る場合は、セットアップが間違っています。

 

 

リアに極端にグリップしないタイヤを入れたり、

リアタイヤが温まっていなかったり、

セットアップ的に、ド・オーバーのセットをした場合 のみ

アクセルを踏んでからも、オーバーステアとなりますが、

 

このバランスで、最終コーナーの進入を頑張ると、

ほぼ間違いなく、アクセルOFF の状態で、スピンしますので、

アンダーステアだからといって、極端にオーバーステア方向にすることも、

注意が必要です。

 

 

 

 

以上、かなりの長文となってしまいましたが、

ご理解いただけたでしょうか?

 

 

 

では、最後に、REV スーパーバトル にて、単独で出した、

1分 7秒 5 のラップを 動画にて、どーぞ!!

 

 

 

 

 

 

 

タイヤが、一番美味しい状態で、出した、

自称 スーパーラップ です!

 

 

 

 

(オイルがなければ、ダンロップは、全開で行けたになぁ・・・・・・・・・)

2012 勝手に「道場破り」 in TC2000 (ドラテク編)①

2012年12月26日(水)

 

 

いやはや・・・・、

またまた、アップが、かなり遅くなりましたが、

 

今回は、12/7 に行われた 

REV スーパーバトル の ドラテク編 です。

 

 

 

では、何はともあれ、

BEST ラップ (1分7秒4) となった、車載動画から

見ていただきたいのですが、

 

 
じつは、この 2ラップ前に、アタックを終了し、

ピットに入ろうと、スロー走行をしていたら・・・・・・・・・・、

バックミラーで、アールズ号(番場選手)を発見!

 

 

 

で、ガッツリ 1LAP スリップを ご馳走になったら、

それまでの BEST を 0.1秒 短縮!!

 

 

少々、タイヤのグリップが下降線をたどっていた状況での

BEST 更新 ですから、やっぱ、スリップストリームは、効きますよね~。

 

 

ということで、まずは、こちらを どーぞ!

 

 

 

 

 

 

 

 

もうちょっと、距離が詰まってたら・・・・・・、

とも思いますが、

大変美味しゅうございました!!

(番場選手、アールズのM社長 ご馳走様でした!)

 

 

 

 

 

 

では、ドラテクをはじめたいと思います。

 

 

まず、TC2000 のコースレイアウトは、下記のとおり。

 

 

 

12

 

 

 

3つのタイトコーナー(1コーナー、1ヘアピン、2ヘアピン) と

2つの高速コーナー(ダンロップコーナー、最終コーナー) で、

構成されている、コースなのですが、

(ノーマルエンジンのスイフトの場合、③ と ④ の間にある 80R は直線です・・・・・)

 

 

 

TC2000 を攻略するのに、一番重要なこと、

それは、すべてのコーナーに 「バンク」 が、付いているということです。

 

 

 

コーナーに、「バンク」 があると、

通常のフラットなコースとは、一部、考え方を変えないと、

速く走れません・・・・・・・・・・。

 

 

 

 

では、田中ミノル式 TC2000 攻略法 をスタートしましょう!

 

 

 

 

まず、メインストレートに続く、① 1コーナー は、

ブレーキング 開始区間 は、かなりの上り坂になっています。

 

 

 

 

21

 

 

 

 

上り坂 & ブレーキング では、

思った以上に、車速が落ちますので、

 

少々、レイトブレーキにて、飛び込みますが、

(クリップ近くまで、フロント荷重をキープしたいので)

 

ここに、まず、落とし穴 が ひとつ・・・・・・。

 

 

じつは、ブレーキを開始する部分は、かなりの上り坂なのですが、

途中で急に、路面がフラットになるのです。

 

 

 

 

31

 

 

 

だから、飛び込み過ぎて、

ブレーキが強いままだと、フラットになった瞬間、

「さようなら~!」 と、なってしまします。

 

 

 

 

1コーナーのブレーキングをイメージでお伝えすると・・・・、

 

 

 

 

1) ブレーキを踏む前に、少しステアを切り、クルマをナナメにする

  (理由は、直線状態で、減速するほど、車速が高くないからです)

 

2) フルブレーキ!
  
  (でも、クルマがナナメになっている分だけ、直線でのブレーキほどは強く踏めない)

 

3) ブレーキリリースをスタートさせるポイントは、かなり手前から

  (路面が、フラットになる手前から、リリースは、はじまっています)

 

4) イン側の縁石に、一番近づく ポイントの 5~10m 手間でブレーキ終了

 

 

どうでしょうか?

イメージ伝わりましたでしょうか??

 

 

たま~に、 1) のアクションをかなり過激にやる人がいますが、

田中は、クルマに不安定な要素を発生させることなく、

あくまでも、スムーズにやる方が、速いと思います。

 

 

また、3) ブレーキリリースのポイントは、

スピードと、クルマのウエイト(慣性)をコーナーの奥まで持ち込みたいので、

かなり、早目から行います。

 

この精度にて、ハイスピードで、

1コーナーが、曲がるか、曲がらないかが、決まります。

 

真っ直ぐ行って、アウトから、「カックン」 と曲がるような、

ラインでは、まったく、速く走ることはできません・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

で、イン側の縁石に、一番近づく ポイントでは、すでに、アクセルON!

 

 

 

 

41

(アクセルに足が乗るのは、このあたり)

 

 

 

 

しかし! 全開になるのは、まだ先で、

ほんの少しだけ、アクセルに足が乗る LSD を有効活用する ためのアクセルです。

 

全開を100% とすると、10% ぐらいのイメージで、

こんなときに、Ver.3 ECU が、抜群の効果を発揮するんですね~!!

 

 

 

 

もちろん、このパートでのアクセルは、

クルマが、ヨコG に、ギリギリ耐えている状況ですから、

少しでも、アクセルを ラフに開けると、そのまま、アンダーステアになります。

 

(もし、一気にアクセルを開けても、アンダーステアにならない場合は、

ボトムスピードが、遅過ぎます・・・・・・・・)

 

 

 

それから、ヨコG が、かかっている間は、

タイヤに残っているグリップに、

相談しながら、アクセルを開いていきます。

 

 

これまた、イメージですが、

アクセル ON (10%) → 全開 になるまでの時間は、1.5秒 ~ 2.0秒 です。

 

 

 

51

(このあたりで、全開になります)

 

 

 

 

そして、全開のまま、1コーナーを立ち上がり、

S字手前で、3速にシフトアップ。

 

そのまま、全開で、S字を走り、

TC2000 最大の難関、1ヘアピンへと向かいます。

 

 

 

 

61

 

 

 

 

② の 1ヘアピンの特徴は、

やっぱ、「バンク」 が強いことですね~。

 

 

では、ブレーキングの 「キモ」 から、はじめましょう。

 

 

S字を最短距離で走ってきて、

S字右側の縁石から、右リアタイヤが、離れた瞬間あたりから、ブレーキを開始。

(かなり飛び込んでいますので、最初は縁石の手前からね!)

 

 

 

 

71

 

 

 

ここから、イン側縁石を目がけて、ナナメに、真っ直ぐ、

短くて強いブレーキング(減速のためのブレーキング)。

 

 

ポイントは、「ナナメに、真っ直ぐ」 です。

 

 

決して、ブレーキング区間で、ラインを外側に膨らませてはいけません・・・・。

 

 

理由は、ラインを外側に膨らませると、

ガッツリと、強いブレーキができなくなり、

コーナーの中で、フロントの荷重が不十分になるからです。

 

 

要するに、ここは、ラインより、「姿勢」 優先です。

 

 

 

 

ただ、ここで、一点 注意事項があります。

それは、ブレーキング区間は、路面に水が溜まらないように、

 

かなり カマボコ状 になっており、

これを ナナメ に カットすることから、

 

場所により、ブレーキが よく効くタイヤと、

あまり効かないタイヤが発生します。

 

 

カマボコ状 の頂点までは、全体的にブレーキは、よく効きますが、

頂点から先は、左フロント、左リアの順番で、タイヤのグリップが、

弱くなることから(荷重が、あまりかからないので)、

ABS が介入しやすくなりますので、ご注意を!

 

 

で、減速のためのブレーキを終了し、

曲がるために、ブレーキリリースをはじめるのですが、

1ヘアピンも、リリースをはじめるポイントは、かなり早目からとなります。

 

 

 

そして、ブレーキリリースと共に、

「バンクに乗る」 という、「バンク」 独特のテクニックが必要となります。

 

 

 

では、詳しく解説しましょう。

 

 

 

「バンク」 の中を 速く走るには、

早く 「バンク」 に合わせた角度と、適正な荷重状況にしなければなりません。

(これが、バンクに乗るための準備です)

 

 

ご存知のように、「バンク」 では、

タテG (遠心力により、路面に押し付けようとする力) が、発生します。

 

この状況は、コーナーをハイスピードで曲がるために、非常に好都合なのであります。

 

 

イメージで言うと、コースに レールが敷かれていて、

ガッツリ そのレールに、タイヤを はめ込んで 走るような感じです。

 

 

そのためには、そのレールの上を走る必要があり、

レールに対する角度が違ったり、

荷重が極端にフロント過ぎると、このレールに乗ることができないのです・・・・・・。

 

 

 

このレールは、ブレーキが終了する寸前あたりから、存在していますので、

1ヘアピン最大のポイントは、

 

真っ直ぐ、強い、ブレーキ(直線状態)から、

ブレーキの後半で、丸~く ラインを変化させて、

バンクの傾斜に、いかにスムーズに車の向きを

合わせることができるかが、とっても重要なのであります。

 

(最後まで、ラインが直線的だと、レールを横切ってしまうので!)

 

 

もちろん、いったん、外に振って、丸くするのではなく、

直線状態からイン側のスペースを使用して丸くします。

 

 

 

 

NG なパターンとしては、

 

1) ブレーキが後半でも緩まず、

   強いブレーキのまま 大きなフロント荷重で、レールに近づく

  (フロント荷重は重要ですが、前傾が強すぎると、レールに乗れない)

 

2) 真っ直ぐ飛び込んで、パキン!と ステアリングを切る

  (ラインに、丸い部分がないと、レールには乗れない)

 

3) 大外から進入し、アクセルを踏んだ状態で、レールに乗る

  (アクセルを踏んだ状態では、レールの効果が半減する)

 

 

となります。

 

 

 

 

ですから、真っ直ぐ飛び込んでも、

ブレーキリリースを早め、ステアリングを少し切り込み、

スピードを持ったまま、クルマの向きを変えはじめるのです。

 

これがうまくいくと、

ブレーキングの前半は、直線的ですが、

 

後半は、ラインが、丸~くなってきて、

バンクの一番美味しいところ、

そう、レールに、タイヤが、挟まれることで、

ガッツリとグリップしてくれるのです!

 

 

 

 

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(レールのはじまり あたり)

 

 

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(レールに、ガッツリ乗った あたり)

 

 

 

 

何度も言いますが、

ポイントは、直線的に飛び込んで、

いかに、そのあとラインを丸くできるかです。

 

 

 

 

そのためには、ブレーキリリ-スが、はじまるポイントが、

手前であることが、何よりも、需要なのであります。ハイ。

 

 

 

 

いかがでしょう?

イメージばかりのお話ですが、ご理解いただいたでしょうか??

 

 

 

 

 

ということで、

1コーナー & 1ヘアピン 飛び込みだけで、

かなり語ってしまいましたので、続きは、次回ということで!

 

 

 

つづく!

2012 勝手に「道場破り」 in TC2000 (セットアップ編)

2012年12月22日(土)

 

 

 

12月7日に開催されました、

REV スーパーバトル 2012

 

 

 

「ノーマルエンジンで、7秒台」 の合言葉とともに、

全身全霊で、挑みました。ハイ。

 

 

 

また、今回のスーパーバトルは、

勝手に 「道場破り」 も、同時開催? でしたので、

(祝! 道場破り成立!!)

 

公約どおり、セットアップデータ ドラテクを みなさんに

お伝えしたいと思います。

 

 

 

 

ということ、今日は、セットアップ編 です。

 

 

 

 

じつは、今回のアタック、

テスト段階から、なかなか、タイムが出ず・・・・・、

 

また、あまり、天候にも恵まれませんでしたので、

長時間、ロガーと睨めっこして、当日のセットを決めることになりました。

 

 

 

では、当日の セットアップシート をどうぞ!!

 

 

 

 

ホイール        CLEAWAYS(ガンメタ)    F:7.5J-16+30      R:7.5J-16+46

タイヤ           KUMHO V700      F:225-45-16(NEW)  R:205-45-16(NEW)

内圧           F:2.7     R:2.9 (温間)

ホイールスペーサー  F なし  R なし

リヤスタビ:       φ35 

スプリング       F:65-06-900 (※パーチェ使用)    R:58-05-1100

ダンパー 減衰    F:MAX 5戻し    R:MAX 8戻し

ブレーキパッド     F 05K  R 89R  (F/Rとも、純正ローター、純正キャリパー)

LSD           TM-SQUARE  LSD  50-20 6.5kg

エンジンオイル    TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)

オイルクーラー    TM-SQUARE

E/Gマウント      強化品 (開発中!)

スタビブッシュ    強化品 (開発中!)

ファイナル       2型純正 (もちろん、ギア比も純正です)

車高          F 605  R 582 (フェンダーアーチ ⇔ 地面)

トー           F  OUT 0:20  /  R  IN 0:00  トーレスシム(-30)

キャンバー       F  5.8度   /    R  2.2度  キャンバーシム並盛り  

フロントロアアーム TM-SQUARE ロアアーム

ナックル       TM-SQUARE キャンバーナックル

空力デバイス    フロントフラットボトム装着

            TM-SQUARE フロントカナード装着

            フロントパネル装着(通称、ピカチューのほッペ)
 
            R WING +0 ホール(ダウンフォースが弱い方の穴位置)

エキマニ       試作品 + BILLION バンテージ100

ECU         TM-SQUARE エキマニ適合済み ECU

 

 

といった感じです。

(項目が多くてすいません・・・・・・・・)

 

 

 

まず、今回、新たに投入したのは、

エキマニです!

 

 

16

(美しい・・・・・・)

 

22

 

 

もちろん、触媒付きのタイプです。

 

 

34

 

42

 

52

 

 

 

マキシム さんに、作っていただきました!

いや~、さすがの 溶接 クォリティ でしたね~!!

 

 

 

このエキマニに、BILLION バンテージ 100 を巻いて、

 

 

62

 

 

ECU をエキマニに合わせ込みました。

 

 

 

 

 

それから、サスペンションパーツ では、

「パーチェ」 なるものを 装着しました。

 

 

71

 

 

このパーツ、HYPERCO 社 で、

リリースしているものなんですが、その効果に驚いてしまいました・・・・・・。

 

 

通常、スプリングが、縮むとき、どうしても、スプリングの座面が、

ツイスト & 斜めになって してしまうのですが、

 

このパーツをスプリングと一緒に組み込めば、

スプリング が斜めになっていても、バッチリ対応してくれるんですよね~。

(詳しい解説は、また今度ゆっくりと・・・・・)

 

 

 

インプレッション的には、

 

サーキットでは、接地が安定し、追従性 が、抜群に良くなり、

(安定した、強力なレスポンス!!)

 

そして、ストリートでは、ロール量はそのままに、

ありえないぐらい、乗り心地が、良くなるんですね~。

(900ポンドが、400ポンドクラスに!!!)

 

 

いや~、間違いなく、ブレイクの予感・・・・・・・。

準備が整ったら、販売したいと思います。ハイ。

(あと、数ヶ月・・・、いや、半年ぐらいで、デリバリーができるよう 頑張りますね!)

 

 

 

 

 

 

あとは、ホームセンターで買ってきた、

アルミ板をエンジンルームの下に貼ったぐらいで、

その他は、いつもの仕様で挑んだのであります。

 

 

 

 

 

 

だから・・・・、

今回は、セットアップ を も~ 徹底的に行いました。

 

 

 

 

今回、いろいろ試したセットアップの中で、

有効と思われたこと・・・・・・・・・、

 

 

 

まずは・・・・、

 

 

 

 

 

 

① TC2000 では、アンダーステア を撲滅せよ!!  です。

 

TC2000 のレイアウトで、

もし、タイトコーナー(1コーナー、1ヘア、2ヘア)にて、

アンダーステアが出ないように、スイフトをセットアップすると、

ダンロップコーナー、最終コーナーは、

ほんの少し、オーバーステア方向のバランスになります。

 

 

ですから、2つの高速コーナーでオーバーステアが出ないように、

安定方向の セットアップ を行うのですが、そうすると、タイトコーナーが、

ほんのちょっと、アンダーステアになってしまうのです・・・・・・・・。

 

 

 

で、今回、このどちらが速いのか、検証してみました。

 

 

 

答えは・・・・・、

ダンロップコーナー、最終コーナーで、

少々オーバーステアが出そうなバランスの方が、速いという結果が出ました。

(危険なオーバーステアではなく、ほんのちょっとのオーバーステアです)

 

 

 

たとえば、ダンロップコーナーを

 

リアを ガッツリ グリップさせて、

(キャンバーシム大盛り & トーレスシム OFF)

 

入口から出口まで、ずっと全開で 曲がるのと、

 

オーバーステア が出る寸前のところにセットアップして、

アクセルを 1~2秒 半分ぐらい戻す 感じで走る

ロガーを比べてみると、

 

 

アクセルを戻しているにも かかわらず、後者の方が、

速いんですね~。

 

 

恐らく、このことは、

ノーマルエンジンのスイフトだからだと 思うのですが、

いくら全開でも、コーナリング中に、少しでも、アンダーステア方向になると、

パワーが食われるようです・・・・・・・・。

 

(スイフトのセットアップは、本当に奥が深いです・・・・・)

 

 

 

最終コーナーも同様で、

アンダーステア が少しでも 顔を出すと、

 

ステアリングの切り角が増え、それが、そのまま、抵抗になり、

コーナーの立ち上がりで、スピードが乗らなくなります・・・・・・。

 

 

 

ですから・・・、

タイトコーナーをバッチリ曲がるようにして、

高速コーナーでは、オーバーステアが出る寸前のバランス、

 

これが、セットアップのポイントになると思います。ハイ。

 

 

 

具体的にセットアップする場所は、

 

 

ガッツリ付いたフロントキャンバー

並盛 キャンバーシム & トーレスシム (リアトーは、ゼロか、ほんの少し OUT)

ハイレートのリアスプリング 

(やわらかいと、高速コーナーで オーバーステアが強くなります)

 

あたりとなります。

 

 

 

間違えていただきたくないのは、

決して、危険なオーバーステアを我慢して走ったり、

度胸で走るのではなく、オーバーステアが出る寸前のバランスに

セットするということですので、誤解なきようにお願いしますね!

 

 

 

 

 

 

 

で、お次は、

 

 

② TC2000 では、純正ファイナル を使用せよ!!  です。

 

 

秘密主義者・・・・(笑) の田中ですので、

このことは、あまり、言いたくないのですが、

ノーマルエンジン & 純正とほぼ同じ外径のタイヤの場合、

(225-45-16  215-40-17 等)

 

TC2000 には、ショートギヤード のファイナルは、マッチしません。

 

 

(ライバルたちが、このブログ見てませんように!!  見てるか・・・・・)

 

 

 

 

 

田中が思う TC2000 のギアの考え方は、

 

1) 1ヘア手前で、4速に入らないこと

2) 2ヘア手前で、4速に入らないこと

3) 最終コーナーの出口 縁石まで、4速に入らないこと

 

です。

 

 

まぁ~、このことは、

レース界ご用達、スーパーレシオソフトで、解析しましたので、

ほぼ(笑)合っていると思います。ハイ。

 

(佐藤さん、イイ仕事しましたね~)

 

 

ですから、もし、ショートのファイナルを組んでいる方は、

TC2000 では、少し大径のタイヤの方が、マッチングするかもしれないですね!

 

 

 

そして最後は、

 

 

 

③ ダウンフォースは、あればあるほど、速くなる!!  です。

 

 

まぁ~、このことは、TC2000 に限ったことではありませんが、

ダウンフォースがあると、特に、ダンロップ & 最終コーナーで、かなり有利ですね。

 

ドラテク編で、車載動画も掲載予定ですが、

やっぱ、ダウンフォースがないと、あのダンロップコーナーの速さは、

手に入らないですね・・・・・、きっと。

 

TM エアロ + カナード は、今回も、イイ仕事、してくれました。

(だって、デザインしたのは、あの方々ですからね・・・・・・、

今年は惜しくもタイトル取れませんでしたが・・・・・・・・)

 

 

 

ちなみにですが、

TM のリアウイングには、2つ穴があり、

今回は、バランスを取るため ダウンフォースの弱い位置で走りました。

 

で・・・、テストで、穴位置をダウンフォースが強い位置に変えると、

驚くほど、ダウンフォースが強くなるのですが、

 

目で見ても、ほんのちょっとしか角度が違わないのに、

ダウンフォースの変化量は、かなりデカイ・・・・・・・。

 

 

ということは、かなり有効に、ウイングが仕事をしていると いうことですよね~。

 

 

(TM ウイングを装着されている方は、

ストリートでも、ハッキリわかりますので、一度お試しあれ!)

 

 

※ ダウンフォース強  →  ダウンフォース弱 への変更の場合は、

   最初、少しだけ、様子を見ながら、走ってくださいね。

(ダウンフォース強は、ブレーキの安定が、◎ ですよ~)

 

 

 

81

 

 

 

 

 

 

それと、今回、エキマニ + ECU にて、約5PS パワーが向上したのですが、

今の領域では、エンジンパワーは、やはり、あればあるだけ、速くなりますね。

 

ロガーで見ると、04~0.5秒は、エキマニ + ECU の恩恵でした。

 

 

 

 

 

 

 

とまぁ~、今回も、かなり、かな~り、マニアックになりましたが、

お楽しみいただけたでしょうか?

 

 

 

 

では、また、頑張って、ドラテク編を書きたいと思います!

乞うご期待!!

 

 

 

 

 

 

うっ・・・・、真夜中に、なちゃった・・・・・・(汗・・・)