サスペンション
TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) リリースです!!

2019年04月11日(木)

先日もチラッとご紹介しましたが、
リリースの準備も整い、いよいよ、ZC33S 仕様の

キャンバーシム 並盛
キャンバーシム 大盛り
トーレスシム


の3アイテムがリリースとなりました!!


ということで!
本日は、ZC33S の キャンバーシムが、
どのような仕様になったのかを 解説したいと思います!

ちなみに、キャンバーシムを装着するメリットは、
大きく分類すると、2つあります。



①  付き過ぎている トーイン量を少なくすることで、
   減速 & ターンインの区間で、よりクルマを、曲がりやすくしてくれる。

②  キャンバー(ネガティブ キャンバー)を付けることで、

   一番踏ん張って欲しい コーナーのボトム付近で、タイヤがグリップする。

となり、これらの部分を解説した広告文章は、こんな感じです!

FF特有のアンダーステアを減少させるためには、リアのトーイン調整は非常に有効な手段となります。アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、アンダーステアを抑制します。なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、ストレートスピードにも、影響 を与えます。

また、トーションビーム式のサスペンションでは、ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ(タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、コーナーにおいて、タイヤのグリップを有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。

TM-SQUARE リア キャンバーシム は、通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えないトーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を採用したセットアップアイテムです。車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、キャンバー値 を2種類(並盛仕様 & 大盛り仕様)バリエーションしました。

また、トーイン値のみを変化させることができる トーレスシム (1方向にテーパーになっているシム)も、設定しましたので、トーイン値のみの調整や、キャンバーシムと同時使用により、セットアップの幅が広がります。

といった感じになります!

まぁ~、ちょっと、地味なパーツではありますが、
コーナーの曲がりと踏ん張りが激変しますので、
サスペンション & コーナリング 大好きな方々には、
きっと、「いいね~!」といっていただけるのではないかと、
勝手に思っております。ハイ。

では、 ZC33S に、キャンバーシム を装着したら、
どのように、アライメント( キャンバー/トーイン )が変化するか、
ガッツリ 解説しましょう!

下記の表は、キャンバーシム or トーレスシム を装着したときの
キャンバー/トーインの変化量を明記しています。

(そうです! 変化量ですので、現行の キャンバー/トーイン  
 から、下記の数値分、アライメントが変化します)

上記、トーイン値は、左右のトーインを合算した「トータルトー」の表記となります。

ちょっと、複雑な話となりますが、ZC33S では、

純正車高 の場合、真横から見ると、
トーションビームの構成部品となるトレーリングアームの傾斜角は、
1G 状態でほぼ水平となりますが、車高を下げると、この傾斜角が変化し、
大きく前傾している状態(トーションビームの 後端が上がっている状態)
となります。

純正車高(純正スプリング) + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

車高Down + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

ですから・・・、
特に車高を下げて、このトレーリングアームの前傾度合いが大きくなると、
キャンバーがトーインに影響を及ぼしてしまうのです。

要するに、トレーリングアームが水平なら、キャンバー/トーインは、完全にセパレートした状況で、設定ができるのですが、キャンバーが付いている状況で、トレーリングアームの前傾が強くなると、タイヤの位置が上方(かつ前方)に移動することから、キャンバーがトーインに変化して、トーイン値が大きくなってしまうのです。

そこで、この変化を加味し、純正タイヤを装着した状態で、
フェンダーアーチ ⇔ 地面間 の距離が、670mm(純正状態)から、
10mmごとに、630mmまでの車高にて、変化量を表記しました。
(TM-SQUARE って、なんてマニアックなんだろう・・・・・笑)

たとえば、並盛シムを装着した場合、

670mm(純正車高)では、 0°35′(0度35分) 変化するトーインが、
630mm の車高では、 0°10′(0度10分) のみ、変化する状況になります。

そうです、車高が低くなると、 トレーリングアームの前傾度合いが強くなり
キャンバーの影響を受けて、トーイン値が増えることから、
同じシムを使用しても、トーインの変化量が、少なくなるのです。
(いや~、ZC33S のキャンバーシムは、奥が深いです・・・・・)

そこで! 車高を低く設定する場合は、ちょっと、マニアックですが、
キャンバーシム と トーレスシム を 重ねて使用するという裏技が、
あるのです!

で、同時装着時の変化量は、以下のとおりとなります。


注意①

同時装着できるのは、
キャンバーシム + トーレスシム(1セット)のみ
となりますので、ご注意下さい。

これなら、低めに設定した車高でも、
そして、セッティングアイテムとしても、有効に活用いただけると思います。

でもって、弊社、デモカー(7号車)に、
各シムを装着したとき、最終的なアライメント値は、
以下のとおりとなりましたので、ご参考にどーぞ!!

少々、複雑ですので、解説しますと、

たとえば、車高 630mm での 純正時(シムなし時)のアライメントは、

キャンバー  -0°50′   (0度50分ネガ)
トーイン   IN 0°40′ (0度40分イン)


この状態で、並盛キャンバーシムを装着すると、

キャンバー  -2°20′   (2度20分ネガ)
トーイン   IN 0°30′ (0度30分イン)


といった、アライメントに、変化するのであります。

まとめますと、

       純正状態      変化量        装着後
キャンバー  -0°50′    →   -1°30′    →   -2°20′ 
トーイン   IN 0°40′  →  0°10′ レス  →  IN 0°30′


といったアライメント変化になります。

注意②

トーションビームには、製造上の公差がありますので、純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。よって、装着後のアライメント値は、上記と同じになるとは限りませんので、必ず装着後はアライメントを測定し確認を行って下さい。

そして、そして、キャンバーシム装着のもうひとつのメリット、それは、リアキャンバーがネガティブ方向になることで、タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなります。

タイヤ/ホイールの各部の位置関係は、下記のとおりです。

※  上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります
   +表記 → タイヤが外に出る   
   -表記 → タイヤが内側に入る  という意味合いです。

そして、このキャンバーシム/トーレスシムを活用して、
セットアップを行う場合は、以下、田中ミノルが、頑張って書き綴った
解説をぜひ、参考にしていただければ、ありがたいです!

トーインに関して

キャンバーに関して

いや~、マニアックです・・・・・(笑)

そして、プライスは・・・・・!


商品名 : キャンバーシム 並盛
価格 : 35,000円(税込)


商品名 : キャンバーシム 大盛り
価格 : 36,000円(税込)

商品名 : トーレスシム
価格 : 28,000円(税込)


商品名 : トーレスシム(ボルト/ワッシャ レス)
価格 : 20,000円(税込)

以上となります。
ちなみに、トーレスシムのボルト/ワッシャレスは、
キャンバーシムと一緒に装着いただく場合に、
チョイスしていただくアイテムとなり、単独の使用はできません。

ということで!

在庫もすでにございますので、
みなさんのご注文、お待ちしております!!

以上、TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) 
リリース開始のお知らせでした!!

WEBサイトは、こちらから!

TM-SQUARE キャンバーシム/トーレスシム(ZC33S)

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。


    サスペンション
    TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ④

    2016年09月30日(金)

    さぁ~、今回は、キャンバーシム解説の最終回!

    930-11

    ということで、ドラテクを交えた話を少々・・・・・。

    まず、リアトーイン と、
    アンダー/オーバーのバランスに関して、おさらいすると・・・・・・、

    ① リアトーイン値 が大きい  →  アンダーステア バランス が強い

    ② リアトーイン値 が小さい  →  アンダーステア バランス が弱い

    ③ リアトーアウト       →  オーバーステア バランス になる可能性がある

    となります。

    そして、このアンダー/オーバーとは、
    コーナーのかなり前半部分のバランスとなります。

    たとえば・・・・、
    3速から、2速にシフトダウンを行って、
    ヘアピンコーナーに進入するならば・・・・、

    ステアリングを切り始めた瞬間から、
    クリッピングポイントの手前あたりまでのバランスが、
    このトーイン値の変更で、変化します。

    リアトーイン値が、バッチリと、セットアップされていると、
    ステアリングの切り始めから、クリップの直前までの区間にて、
    リアがクルッと回り込んでくれるけど、
    オーバーステアにはならないという、
    絶妙なバランスになるのであります。ハイ。
    (もちろん、アンダーステアが抑制されますので、ステアリングを切る量も少なくなります)

    ただ、アンダーステアを大きく抑制しようと、
    あまり大幅にリアトーインを少なくすると、
    ステアリングを切った瞬間に、急にリアが軽くなり、
    唐突なオーバーステアとなる
    とっても、危険なセットアップになりますので、
    リアトーイン変更後は、必ず安全が確保できる場所にて、
    バランスの変化を事前に確認してくださいね。

    また、リアキャンバーに関しては、

    ① リアキャンバー値が大きい

      → コーナリング中、リアのグリップが高い

      → アンダーステア バランス になりやすい

    ② ネガティブキャンバー値が小さい 

      → コーナリング中、リアのグリップが低い

      → オーバーステア バランス になりやすい

    となりますので、
    こちらも、車両のバランス、使用用途、使用タイヤ、
    そして、ドライバーのニーズに合わせて、
    リアキャンバーをセットアップする必要があります。

    また、リアキャンバーが、
    アンダーステア/オーバーステア に関与するのは、
    3速から、2速にシフトダウンを行って、ヘアピンコーナーに進入する場合、
    ステアリングを切り始めた瞬間から、クリッピングポイントの先まで
    (場合によっては出口近くまで)
    と、かなり広範囲にて、キャンバー値によりクルマのバランスが変化します。

    (特に、ステアリングを切った瞬間と、
    クリップ付近の最大Gがかかる部分では、キャンバー効果は大きいです)

    そして、そして、TM-SQUARE のキャンバーシムは、
    トーインがレスになる部分で、アンダーステアを抑制し
    キャンバーがネガになる部分で、オーバーステアを抑制するという
    2つの違う方向(テイスト)を同時に変更するパーツとなりますので、
    バランスがとっても重要です。

    ですから・・・・、
    現状のアライメントを確認し、どのシムを装着すると、
    どんなアライメントになるかをシッカリ想定してチョイスすること。

    また、現状のバランスから、どれぐらい変化させたいのかを
    シッカリ考えてチョイスすることが、何よりも重要なのであります。

    ちなみに、誤解を恐れずに、
    なんとな~くのシムチョイスのパターンをご紹介すると・・・・、

    現行のアライメント   Fキャンバー  1°00’ネガ

    Rキャンバー      1°00’ネガ

    Rトーイン       IN 0°50’

    車両バランス      アンダーステア(中)

    ステージ        ストリート

    チョイス  →   並盛  & トーイン 0°40’レス 仕様 

    現行のアライメント   Fキャンバー  3°00’ネガ

    Rキャンバー       1°00’ネガ

    Rトーイン         IN  1°00’

    車両バランス      アンダーステア(大)

    ステージ        ミニサーキット

    チョイス  →   並盛  & トーイン 1°00’レス 仕様
    (アンダーステアの量によっては、並盛 & トーイン 0°40’レス仕様)

    現行のアライメント   Fキャンバー  3°30’ネガ

    Rキャンバー       0°30’ネガ

    Rトーイン       IN  1°00’

    車両バランス      アンダーステア(小)

    ステージ       ストリート/ミニサーキット

    チョイス  →   大盛り & トーイン 0°40’レス 仕様 

    現行のアライメント   Fキャンバー  4°30’ネガ

    Rキャンバー      1°00’ネガ

    Rトーイン       IN  1°00’

    車両バランス       アンダーステア(中)

    ステージ         国際レーシングコース

    チョイス  →   大盛り & トーイン 1°00’レス 仕様 }
    (アンダーステアの量によっては、大盛り & トーイン 0°40’レス仕様)

    といった感じとなります。

    もし、キャンバーシムのチョイスで迷った場合は、

    TEL   04-2788-7878

    メール mail@tm-square.com

    まで、ご相談くださいね!

    (メールの場合、使用タイヤ/サイズ、フロントのキャンバー値、
    現在のバランス、使用用途等も、教えてくださいね!!)

    ご注意①

    アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、
    タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、
    リアトーイン/リアキャンバーだけで、バランスを取る
    ものではありません。

    リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)
    であることを十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムを
    ご使用下さい。また、必ず装着前のキャンバー値を計測し、
    装着後のキャンバー値を確認してからご装着下さい。

    ご注意②

    上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、
    開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、
    車両のバランス、安全性を保障するものではございません。

    キャンバーシム装着後は、安全が確保できる場所にて、
    バランスの変化を必ず事前に確認し、もし、オーバーステアバランス
    をはじめ、少しでもバランスが不安定な状況であれば、
    使用を中止してください。

    また、キャンバーシムの装着にて、バランスが変化したことにより
    発生したトラブル等に関しましては、田中ミノル および
    ㈱ミノルインターナショナルは、一切責任を負いませんので、
    すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

    以上、とっても長くなってしまいましたが、
    TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム の解説でした!!

    サスペンション
    TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ③

    2016年09月29日(木)

    さぁ~、今回は、リアキャンバー の解説です。

    929-11

    キャンバーに関しては、かなりメジャーなので、
    みなさんも、よくご存知だと思いますが、
    こちらも、アライメント(タイヤがセットされる角度)の一種となります。

    クルマの前方、または後方からタイヤを見ると、
    垂直方向に微妙に角度が付いていますよね??

    この角度をキャンバー角と呼び、

    左右のタイヤが、カタカナの「ハの字」になっている 状態

      → ネガティブキャンバー

    左右のタイヤが、カタカナの「ソの字」になっている 状態

      → ポジティブキャンバー

    となります。

    では、そもそも、キャンバーは、なぜ必要なのでしょう?
    田中は、キャンバーの必要性には、2つ要因があると考えています。

    まず一つ目は、十分なネガティブキャンバーが設定されていないと、
    コーナリング中、タイヤが変形する(ヨレる)ことで、
    タイヤの接地面が小さくなり本来のグリップを発揮できません。

    もし、サーキット等、激しいスピードでコーナリングすると、

    タイヤの外側のみ磨耗が進み、外側ショルダー部分が少し
    削れるようであれば、やはり、キャンバーが不足している
    症状となります。

    このような場合は、コーナリング中にタイヤが変形した状態でも、
    十分な接地を確保するため、あらかじめネガティブキャンバーを付けて、
    対応する必要があります。

    そして、二つ目は、クルマがロールすることで、キャンバーが必要になります。

    下の図をご覧下さい。

    (より解かりやすくするために、ダブルウィッシュボーン式サスペンションにて
    解説を行っていますが、トーションビーム式サスペンションでも同じ内容となります)

    直進時、「横G」は、発生しませんので、ボディは傾きません。
    よって、左右のキャンバーは、設定された角度どおりとなります。

    しかし、コーナリング中、「横G」が発生すると、ボディは傾きます。
    (下図は、右コーナー走行中の車両を、後方から見ているイメージ図となります)

       外輪                   内輪

    すると、コーナーに対して、外側のタイヤ(左タイヤ)は、
    キャンバーが大きくポジティブ方向に変化し、内側のタイヤ(右タイヤ)は、
    キャンバーが大きくネガティブ方向に変化します。

    このなると、グリップの要となる外側タイヤ(左タイヤ)は、
    接地面が減ることから、本来のグリップを発揮できません。

    よって、コーナリング中に、外側タイヤを的確にグリップさせるために、
    キャンバーが必要になるのです。

    なお、このボディの傾き(ロール)は、スプリングレートが低いほど
    大きくなりますので、高レートスプリングより、低レートスプリングの方が、
    より大きなネガティブキャンバーが必要となります。

    そして、セットアップ的に、リアキャンバー値の基本となる考え方は、

    ① リアキャンバー値が大きい 

      → コーナリング中、リアのグリップが高い

      →  アンダーステア バランス になりやすい

    ② ネガティブキャンバー値が小さい

      → コーナリング中、リアのグリップが低い

      → オーバーステア バランス になりやすい

    となります。

    ※ ある一定のキャンバー値までは、上記のバランスとなりますが、
    あまりにも、キャンバー値が大きいと、リアのグリップが低くなることがあります。

    なお、アンダー & オーバーステア バランス の
    メリット/デメリットは、以下のとおりです。

    アンダーステア バランス の場合

     メリット   →  クルマが安定していること

     デメリット  →  クルマが曲がりにくいこと

    オーバーステア バランス の場合

     メリット   →  クルマが曲がりやすいこと

     デメリット  →  クルマが不安定なこと

    以上のように、リアキャンバーによって、リアのグリップレベルが変化することから、
    アンダーステア ⇔ オーバーステア と、クルマのバランスを変化させることが
    可能となります。

    なお、リアキャンバー値のセットアップには、
    フロントのグリップレベルが大きく関与します。

    フロントのグリップレベルが高く、オーバーステア バランスの車両では、
    リアキャンバー値は、ネガティブ方向が強くなり、
    フロントのグリップレベルが低く、アンダーステア バランスの車両では、
    リアキャンバー値は、ネガティブ方向が弱くなります。

    それに、サーキットレイアウトによっても、リアキャンバー値のニーズは変化します。

    高速コーナーが多く、クルマの安定感を向上させたい場合は、
    ネガティブ方向が強くなり、
    タイトコーナーが多く、クルマが曲がることを優先する場合には、
    ネガティブ方向が弱くなります。

    要するに、適正なリアキャンバー値は、

    現行のブリップバランス

    フロントタイヤのグリップ力

    サーキットレイアウト

    をトータルで考えて、
    バランスを取りながら合わせ込む必要があるのです。

    いや~、少々複雑な話しになりましたが、
    ご理解いただけましたでしょうか??

    また、一番大切なことは、
    トーインもキャンバーも、現在の数値をしっかり計測し、
    どのキャンバーシムを装着すれば、どういったアライメント値になるのかを
    事前に、シッカリと想定してから装着することが、何よりも大切なのであります。

    ご注意①

    アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、
    タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、
    リアキャンバーだけで、バランスを取るものではありません。

    リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)であることを
    十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムをご使用下さい。

    また、必ず装着前のトーイン/キャンバー値を計測し、
    装着後のトーイン/キャンバー値を確認してからご装着下さい。

    ご注意②

    上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、
    開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、
    車両のバランス、安全性を保障するものではございませんので、
    すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

    では、次回(最終回)は、ドラテクを含めた
    キャンバーシムの詳細をお届けしたいと思います!!

    サスペンション
    TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ②

    2016年09月28日(水)

    TM-SQUARE  リアキャンバーシム のアウトラインは、

    前回のブログにて、なんとなく、理解いただけたと、

    勝手に思っておりますが・・・・・・・・、

    928-1

    ちょっと時間が経てしまいましたので、

    おさらいされる方は、先日のブログ を!

    でもって、今回は・・・・・・・・・・・、

    「じゃ~、リアの トーイン や キャンバー が変化したら、

    どんなセットアップになるのよ!」

    といった部分をガッツリと解説したいと思います。

    では、リアのトーインからはじめたいと思います。

    まず、トーイン & トーアウト というのは、

    アライメント(タイヤがセットされる角度)

    の一種で、左右のタイヤを真上から見たとき、

    前方が狭まっている 状態 → トーイン

    トー(つま先)が、イン側を向いている 「内股状態」

    前方が広がっている 状態 → トーアウト

    トー(つま先)が、アウト側を向いている 「ガニ股状態」

    となります。

    また、この トーイン値 は、角度の表記となり、

    1°00’(1度00分) =  0°60’(0度60分)の60進法 が採用され、

    トータルトー と呼ばれる 左右のトーを合算した数値で表記されます。

    たとえば、

    右(単体)  IN 0°40’(イン 40分)

    左(単体)  IN 0°40’(イン 40分) の場合、

    左右を合算して、トータルトー

    IN 1°20’(イン 1度20分)と、表記されます。

    そして、リアトーインは、セットアップ (アンダー/オーバーのバランスを取る)

    といった観点では、とっても重要なファクターとなります。

    通常、リアトーインは、IN 0°00’(イン 0度0分)から、

    IN 1°30’(イン 1度30分) あたりにセットされており、

    少しのトーイン値の変更にてクルマのバランスは、大きく変化します。

    リアトーインセットの基本となる考え方は、

    ① リアトーイン値 が大きい  →  アンダーステア バランス が強い

    ② リアトーイン値 が小さい  →  アンダーステア バランス が弱い

    ③ リアトーアウト       →  オーバーステア バランス になる可能性がある

    となります。

    たとえば、とあるクルマのトーイン値を計測したら、

    IN 1°00’  だったとしましょう。

    そして、このクルマは、バランス的に、

    かなり、アンダーステアが強い状態なら、

    IN 1°00’  →  IN 0°20’

    と、トーイン値を小さくすると、アンダーステアは、改善する方向となります。

    もちろん、どれだけトーイン値を少なく設定できるかは、

    使用タイヤ/セットアップ等、車両のバランスによって変化します。

    また、車両のアンダーステア バランスがさほど強くない状況にて、

    IN 0°30’  →  OUT 0°30’

    といったように、大きくトーイン値を変化させてしまうと、

    行き過ぎてオーバーステア バランスになることもあります。

    要するに、装着前のアンダーステア バランスの強さで、

    トーイン値をどれぐらい少なくできるかが決まってきますので、

    付き過ぎているトーインを オーバーステア バランスに

    ならない領域まで取る(適正な範囲の中で減少させる)

    というのが、トーイン値のセットアップポイントとなります。

    「じゃ~、どれぐらいのトーイン値に合わせればイイのよ?」

    といった声が、聞こえてきそうですが・・・・・・、

    このトーイン値は、

    サスペンションのセットアップ状況

    使用しているタイヤ銘柄&タイヤサイズ

    コーナーウエイト(車重の前後バランス)

    車両本体の個体差

    等々によって、変化しますので、やはり・・・・・、

    「必要以上に付き過ぎているトーインを

    オーバーステア バランスにならない領域まで取る」

    といった、セットアップが必要になると思います。

    特に、トーアウトになる場合は、

    オーバーステアバランスになる可能性がありますので

    十分ご注意くださいね。

    ご注意①

    アンダー/オーバーのバランスは、サスペンションセット、

    タイヤチョイスを含めトータルで考えるもので、

    リアトーインだけで、バランスを取るものではありません。

    リアキャンバーは、バランスを取るためのひとつの要素(要因)であることを

    十分にご理解いただいた上で、キャンバーシムをご使用下さい。

    また、必ず装着前のトーイン/キャンバー値を計測し、

    装着後のトーイン/キャンバー値を確認してからご装着下さい。

    ご注意②

    上記の解説は、弊社デモカーによる走行DATAを元に、

    開発ドライバーである田中ミノルの私的な意見として掲載しており、

    車両のバランス、安全性を保障するものではございませんので、

    すべて自己判断にて、チョイスを行ってください。

    ということで!

    次回は、リアキャンバーに関して、解説を行いたいと思います!!

    928-2

    サスペンション
    TM-SQUARE ZC32S リアキャンバーシム 正式リリースです!! ①

    2016年09月23日(金)

    いや~、やっと、

    TM-SQUARE 「ZC32S」 リアキャンバーシムの

    リリースが、 「スタンバイOK」 となりました!

    923-1

    現在、WEBサイトも、製作中となりますが、
    本日から、数回に分けて、WEBの内容を少し・・・・(ホントは全部・・・・笑)
    リークしながら、キャンバーシムのことを徹底解説してみたいと思います。

    まず、キャンバーシム というパーツは、
    どんなパーツなのか・・・・、アウトラインから解説しますと

    (以下、WEB文章の抜粋です)

    FF特有のアンダーステアを減少させるためには、
    リアのトーイン調整は、非常に有効な手段となります。

    アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、
    コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、
    アンダーステアを抑制します。

    なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、
    ストレートスピードにも、影響 を与えます。

    また、トーションビーム式のサスペンションでは、
    ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。

    よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ
    (タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、
    コーナーにおいて、タイヤのグリップを
    有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。

    TM-SQUARE リア キャンバーシム は、
    通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えない
    トーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう
    ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を
    リアハブとトーションビームの間に装着するセットアップアイテムです。

    車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、
    キャンバー値、トーイン値が異なる組み合わせにて、
    ZC32S では4種類のキャンバーシムを設定しました。

    といった感じとなり、
    アイテム バリエーション & プライスは、以下のとおり です。

    923-2

    商品名 :キャンバーシム 並盛(トーイン 0°40’レス)

    品番   : TMCS-C01903

    価格  : 35,000円(税込)

    素材   : スチール製 (カラー:ブラック)

    付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

    M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

    923-3

    商品名 : キャンバーシム 並盛(トーイン 1°00’レス)

    品番  : TMCS-C01904

    価格  : 35,000円(税込)

    素材   : スチール製 (カラー:グリーン)

    付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

    M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

    923-4

    商品名 :キャンバーシム 大盛(トーイン 0°40’レス)

    品番   : TMCS-C01901

    価格   : 36,000円(税込)

    素材  : スチール製 (カラー:ゴールド)

    付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

    M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

    923-5

    商品名 :キャンバーシム 大盛(トーイン 1°00’レス)

    品番   : TMCS-C01902

    価格   : 36,000円(税込)

    素材  : スチール製 (カラー:シルバー)

    付属品 : M12キャップボトル8本 M12ワッシャ8枚

    M10キャップボトル4本 M10ワッシャ4枚

    となります。

    では、詳しく説明しましょう!!

    TM-SQUARE リア キャンバーシム(ZC32S) は、
    変更できる キャンバー値 が2種類 (並盛仕様 & 大盛り仕様)
    また、変更できるトーイン値 が、2種類
    (0°40’レス仕様 & 1°00’レス仕様)

    の組み合わせにより、合計4アイテムをバリエーションしました。

    ※トーインは、左右のトーインを合算した「トータルトー」の表記となります。

    ですから・・・・、
    たとえば、並盛キャンバーシム(トーイン0°40’レス)を装着すると、
    トーイン値 & キャンバー値の変化量は、
    装着前よりキャンバーが、1°25’ネガ方向に変化し、
    トーインが、0°40’レス方向に変化したアライメント値となります。

    そうです、ポイントとなるのは、
    装着前のアライメント値から、
    上記のとおり、アライメントが変化しますので、
    装着前のアライメントをしっかり把握しておくことが、
    とっても重要なのであります。ハイ。

    ちなみに、弊社デモカー(TM 5号車/ZC32S 2型)による
    実測値(キャンバーシム装着後のアライメント)は、以下のとおりです。

    ※  トーションビームには、製造上の公差がありますので、
    純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。
    よって、装着後のアライメント値は、上記と同一にならない場合があります。

    ※ 上記の数値は、車高40mm ダウンでの計測値です。

    ※ 純正車高では、上記数値からトーが、0°20’ マイナスになります。
    (トーインが減る方向です)

    また、キャンバーシムの装着により、
    リアキャンバーがネガティブ方向に変化しますので、
    タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなり、
    ハブセンターならびに、タイヤの下端部は、外側に張り出します。

    タイヤ/ホイールの各部の位置は、下記のとおり変化します。

    ※ 上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります。
    +表記 → タイヤが外に出る
    -表記 → タイヤが内側に入る  となります。

    いかがでしょうか?

    なんとな~く、キャンバーシムが、どんなパーツなのか、
    わかってきましたでしょうか??

    まぁ~、超簡単に、ザックリ説明すると、
    ZC32S スイフトのリアに装着すれば、通常では調整/変更できない
    リアキャンバー と、リアトーイン を同時に、
    変更できてしまうパーツなのであります。ハイ。

    では、次回は、
    リアキャンバー と、リアトーイン を変化させることに、
    どんな メリット・デメリット が発生し、
    そして、どのようにして、セットアップに生かすことができるかを
    じっくり解説したいと思います!!

    なんだか・・・・、
    解説マニアになりそうな・・・・、予感が・・・・(笑)

    あと・・・・、匠の日でも、もちろん対応可能です!

    サスペンション
    TM リアキャンバーシム 大盛り ZC32S スペック 絶賛販売中!!

    2016年07月09日(土)

    p12

    イベントにて、TM製品をご装着いただいた場合、
    装着後、可能な限り、みなさんのクルマに試乗させていただき、
    パーツが的確に装着されているかを確認しているのですが・・・・・・、

    68e0fc8b72

    9c0cdf0b29

    a07dac648b

    こちらのパーツ (そうです! キャンバーシム大盛り ZC32S スペック!!) の
    試乗では、驚きを越えて、まさに、感動でございました。

    装着前に、リアトーを計測したところ
    IN  0°55’ (トータルトー)  といった数値でしたので、
    自信を持って、TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り を装着。

    ちなみに、リアトーが、IN  0°55’ の場合、
    TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様)
    を装着すると、リアトーが、IN  0°55’  →  IN  0°15’ に変化します。

    で、装着後に試乗してみると・・・・・・・、
    ブレーキングから、ターンインにかけて、
    「すんげ~、クルマが曲がる!!」 と、
    感動・・・、いや感激してしまいました!

    また、コーナリング中の抵抗感が、大幅に減少し、
    とってもスムーズなのに、
    コーナーの最大ロール時は、キャンバー効果により、
    安定して、しっかり グリップ してくれますので、安心感が増大!

    いや~、曲がって欲しい部分では、曲がり、
    安定して欲しい部分では、安定する と、まさに、イイことずくめでございました。

    まぁ、お値段的には、ZC31S と比べると、
    ブレーキ キャリパーが、ハブではなく、
    トーションビームに装着されていることから、
    部品点数も増え、少々高くなってしまいますが、
    やっぱり、リアトーイン が、変化する(減少する)
    ONLY ワン アイテム である
    TM-SQUARE リアキャンバーシム は、イイ仕事しますよね~。

    (あのコーナー前半の曲がり感、たまりませんよ~!)

    ということで!
    TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様)
    絶賛、販売中となりますので、
    ZC32S 乗りのみなさん! どうぞよろしくお願いします!!

    25a11c1fef

    TM-SQUARE リアキャンバーシム大盛り (トーイン 0°40’レス 仕様) 

    価格    ¥36,000

    在庫      あり!


    商品の詳細は、こちらの ブログ にて!

    サスペンション
    リアトーイン (セットアップ) の ウンチク!

    2014年10月24日(金)

    p1

    昨日、アップした、

    キャンバーシム 大盛り (トー少なめ)

    の解説を書いて 思ったのですが、
    リア トーイン に関する ウンチクは、
    スイフト限定の話ではなく、どのクルマにも共通した部分ですので、
    もっと、突っ込んだ 部分を・・・・・・・・、
    書きたくなりました・・・・・・。

    ということで!!
    今夜は、リア トーインによる セットアップの お話です。
    (マニア過ぎる・・・・・・・笑)

    まず、トーイン & トーアウト というのは、
    アライメント(タイヤがセットされる角度)の一種で、
    タイヤを真上から見たとき、

    前方が狭まっている 状態   →   トーイン

    前方が広がっている状態   →   トーアウト

    となります。

    まぁ~、語源的には、

    トーイン  →   トー(つま先) が、イン側を向いている 「内股状態」

    トーアウト  →   トー(つま先) が、アウト側を向いている 「ガニ股状態」

    ということになります。

    この トーイン値 は、角度の表記になっており、
    トータルトー と呼ばれる 左右のトーを合算した数値で表記されます。

    たとえば、

    右  イン 0°20’(イン 20分)

    左  イン 0°20’(イン 20分)

    の場合、左右を合算して イン 0°40’(イン 40分) と、表記されます。

    また、1°以下の単位は、

    0°60’(0度60分)  =  1°00’(1度00分) の 60進法 が採用されています。

    あと・・・・、どうでもよい話ですが・・・・・、
    トーイン のイメージって、とっても、地味な感じですよね~(笑)

    同じ、アライメント ジャンルの中でも、
    キャンバーは、見た瞬間に、「ガッツリ付いているなぁ~」 って、わかるのに、

    9228dbaabf

    トーインは、見ただけじゃ、「かなり攻めてるね~」 とは、わからないですもんね・・・・・。

    でも・・・・・・、
    セットアップ (アンダー/オーバーのバランスを取る) といった観点では、
    リア トーイン は、とっても、とっても 大きな ファクターなのであります。ハイ。

    そして!!
    リア トーイン によって、
    アンダー/オーバーのバランス を変化させるために、
    理解しておかなければならない 基本中の基本は・・・・・・、
    (テストに出ますよ~  笑)

    ① リアトーイン値 が大きいと、アンダーステア方向となる

    ② リアトーイン値 が小さい、または、トーアウト になるとオーバーステア方向となる

    ということです。

    では、具体的に説明しましょう!
    FF  FR MR 4WD 等、エンジン搭載位置 & 駆動方式 は変われど、
    純正車両における リアのトーイン値は、だいたい、

    イン  0°30’ ~  1°30’ (イン 30分~1度30分)

    アタリではないかと、推測します。
    (もちろん、一部の車両では、上記以外のトーイン値の場合もあります)

    たとえば、とあるクルマのトーイン値を計測したら、

    イン  0°30’ だったとしましょう。

    そして、このクルマは、バランス的に、
    かなり、アンダーステアが強い状態なら、

    イン  0°30’  →  イン  0°20’ に、

    トーイン値を小さくすると、アンダーステアは、改善する方向となり、
    反対に、このクルマのバランスが、オーバーステアなら、

    イン  0°30’  →  イン  0°40’ に、

    トーイン値を大きくすると、オーバーステアは、改善する方向となります。

    ということで、田中ミノル式 トーイン有効活用方は、

    1) 現在 アンダーステア バランス の場合

    多過ぎるトーイン(付き過ぎているトーイン)を
    オーバーステアバランスにならない領域まで取る (ゼロに近づける)。

    ※ 走行抵抗が減少することから、ストレートのスピードも、UP します!

    2) 現在 オーバーステア バランス の場合

    少な過ぎるトーイン(ゼロに近いトーイン)を
    リアの動きが安定するまで付けていく (インの数値を大きくする)。

    ※ FR / MR の場合、トラクションも、強くなります!

    ※ 走行抵抗が増加することから、ストレートのスピードは、DOWN します。

    となるのであります!!

    ただ、これらトーイン値におけるセットアップは、
    その時々のクルマの バランスに合わせ込みながら
    変更するものですから・・・・・・・、

    アンダーステアを抑制するために、

    イン  0°45’  →  イン  0°10’ といった感じに、

    大きく変更したら、反対に オーバーステア になったり、

    イン  0°45’  →  イン  0°00’ に、セットしても、

    元々のアンダーステアが強過ぎて、
    まだまだ、アンダーステアのバランスが改善できない・・・・、
    なんていうことも、よくある話しなのであります。

    もちろん、アンダー/オーバーのバランスを取るのは、
    サスペンションセット、タイヤチョイスを含め トータルで考えるもので、
    リアトーインだけで、バランスを取るものではありませんので、
    そのあたりお間違いなきように、お願いしますね。

    また、このブログの内容、使用した数値は、
    すべて、田中ミノル の 私的な見解(思い込み)であり、
    必ずしも、みなさんのクルマに、適応、適合するとは、限りません。

    そして、リアトーインは、少しの変更で、
    アンダー/オーバーのバランスが大きく変化する領域がありますので、
    もちろん、すべての変更は、自己責任にて、
    そして、その車両に詳しい方と、ご相談の上、行ってくださいね。

    なお、トーイン値 の変更後は、
    車両の特性が、どのように変化したかを 安全な場所で確認してから、
    通常走行/スポーツ走行を行って下さい。

    以上、とっても マニアな
    リアトーインにおける セットアップのお話でした!
    そして、より深いお話は、こちらの サイト から!!

    ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

    ちょっと、マニアな、トーイン解説 ①

    ちょっと、マニアな、トーイン解説 ②

    サスペンション
    TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) 発売 のお知らせ! (ZC31S)

    2014年10月23日(木)

    本日は、TM-SQUARE キャンバーシム シリーズ (ZC31S) に、
    新しい仲間が、加わりましたので、そのお知らせ です!

    ネーミング は、
    TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ)

    35d4ea44e1

    なぜだか、どんどん、牛丼・・・・・、
    いや、ラーメン の注文 のような ネーミング に、
    なってきたような気がしますが・・・・・・・・・(笑)

    まぁ~、要するに、キャンバーは、通常の大盛り、
    トーイン は、あまり 「レス」 にならない 仕様なのであります。

    まずは、キャンバーシムが、どのようなパーツか、説明しますと、
    リアの  キャンバー & トーイン 値 を変更させるために、
    リア ハブ (ディスクローターやハブベアリング が、装着されている部分) と、
    トーションビームが、接続されている箇所に、挟み込む、
    テーパー状のシム板 のことなのであります。

    (ちょっと、難しいですよね・・・・・・・・・・・・・・・)

    でもって、このキャンバーシムにて、

    変化する キャンバー & トーイン量 を詳しく比較しますと、

    e9df3c2a7b

    (表記は、 1°00’ = 0°60’  の60進法です)

    といった感じになり、
    たとえば、装着前のリア アライメント値が、


    キャンバー    ネガ   1°00’

    トーイン     イン   1°00’

    (上記の数値は、平均的な数値となり、車両による個体差、車高によっても異なります)

    の場合、大盛り キャンバーシム を装着すると、

    652406857a

    キャンバー    ネガ   3°20’

    トーイン     イン   0°10’

    と、変化しますが、

    大盛り (トー少なめ) キャンバーシム  を装着すると、

    キャンバー    ネガ   3°20’

    トーイン     イン   0°30’

    といった、数値になります。

    そうなんです!
    キャンバーの変化量は、通常の大盛りキャンバーシムと、変わらないのに、
    トーインの変化量は、あまり大きくないのが、
    大盛り (トー少なめ) キャンバーシム  の特徴なのであります。ハイ。

    でもって、どのような状況での使用が オススメ かと申しますと・・・、

    ① キャンバーは、ガッツリ。 でも、トーインはあまり 「レス」 にしたくない場合

    ② 元々、あまりトーインが付いていない車両に使用する場合(トーアウトにしないために)

    ③ 大盛り キャンバーシムを 2セット 使用し、強烈にキャンバーを付けたい場合

    といった感じです。

    特に、③に関しては、現行の大盛り キャンバーシム では、
    2セット 使用すると(通称 メガ盛り!)、
    キャンバーは、ガッツリ付くのですが、トーイン値は、
    間違いなく アウト方向となりますので、直進安定性が、損なわれていました。

    でも、今回リリースとなった、大盛り (トー少なめ) では、
    2セット 使用しても、現状から トーイン値が、1°00’ 「レス」 になる仕様ですので、
    大きくトーアウトにならないことから、驚愕のメガ盛り! が可能となりました。

    (まぁ~、ここまでキャンバーが必要なサーキットはなく、
    本当に求められているかは、不明ではありますが、
    ビジュアル的には、アリかと・・・・・・・・・)

    ちなみに、リアにキャンバーが付けば、
    リアタイヤ(上部)が、フェンダー内に納まりやすくなりますよね?(ある面 これも、キャンバーシムの大きなメリットかも知れません・・・・・・)

    そこで!

    フェンダークリアランス のために、
    キャンバーシムをご使用になられる方のために、
    佐藤さんが、CAD で、確認したところ、

    タイヤの上端部      ハブセンターの位置     タイヤの下端部

    並盛            -2.2mm            +3.2mm           +5.4mm

    大盛り          -8.5mm            +3.6mm           +12.1mm

    大盛り(2枚セット)   -17.0mm            +7.2mm           +20.6mm

    ※ 上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります。
    ※ +表記 → タイヤが外に出る   -表記  → タイヤが内側に入る  となります。
    ※ 大盛り (トー少なめ) と、大盛りは、同じ数値です。

    いや~、マニアックです・・・・・・・(笑)

    マニアック ついでにですが、
    スイフトって、車高を落とし過ぎると、
    リアフェンダーの前の方と、タイヤが干渉しますよね??

    efb6257d86

    この干渉・・・・・、
    大盛り シムより、大盛り (トー少なめ) シムの方が、
    少なくなるんですよね~。

    だって、大盛り (トー少なめ) シム では、
    トーインがあまり大きく 「レス」 にならないことから、
    今までの大盛りシムより、トーインが付く(インが強くなる)わけです。

    ですから、結果的に、リアタイヤ の前の部分が、イン側に入ることから
    フェンダー内に 収まりやすくなるんですね~。

    そして、田中が勝手に想像する
    理想的な スイフトの リアトーイン値 は、下記のとおりです!!

    ストリート        イン   0°20’ ~  0°30’

    サーキット        イン    0°00’ ~  0°15’

    また・・・・・、
    どうしても、サーキットでアンダーステアが強い場合は、

    サーキット       アウト    0°05’ ~  0°20’

    ぐらいまでは、セットアップ としてあるように思います。

    ※ 上記、リアトーイン値は、田中ミノルの勝手な思い込みであり、
    みなさんのクルマのバランスを保証するものではありません。

    ※ 適正な リアトーイン値は、サスペンションのセットアップ、使用タイヤ、
    ドライビングスタイルによって、大きく異なります。

    ちなみに、「匠の日」 等、弊社が行うイベントでは、
    まず、現在のリアトーイン を計測して、
    オーナーさん のニーズと、現状のバランスを確認後、
    田中とガッツリと打ち合わせを行ってから、
    どのシムを装着するかを決めれますよ~。
    (もちろん、トーイン値より、シム投入の必要がない場合は、「ゼロ円」 です!)

    最後に、TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) の プライスは、
    通常の 大盛り キャンバーシム と同じく、

    ボルト & ワッシャ 付きで、¥19,000 となります。

    あっそうだ!
    並盛シム も、新仕様となり、

    「ボルト付属」 となりましたので、価格改定を行いました。

    d5623c19bf

    TM-SQUARE キャンバ-シム WEB サイト

    なお、製品に関するお問い合わせは、

    みんカラ の コメント & メッセージ
    または、ミノルインターナショナル

    TEL  03-5706-1888 (月~金 9:00~19:00)  
    メール mail@tm-square.com

    まで、よろしくお願いします!!

    以上、ZC31S 
    TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) 発売 のお知らせ!  でした。
    (すでに在庫も、「◎」 です)

    そして、そして、
    キャンバーはそのままに、トーインのみ調整する場合や、
    キャンバーシム装着後に、トーインの微調整を行う場合は、こちらを どーぞ!!

    TM-SQUARE トーレスシム WEB サイト

    トーレスシム 発売のお知らせ! (ブログ)

    しかし、まぁ~、
    強烈にマニアックなブログ ですね・・・・・・。
    反省します・・・・・・。

    関連情報URL : http://www.tm-square.com/?page_id=283

    サスペンション
    匠工房 スペシャルメニュー 「TM キャンバー ナックル」 ②

    2012年08月24日(金)

    TM-SQUARE キャンバー ナックル 解説

    第二回目は、ハブベアリングのお話です。


    特徴②

    新品ハブベアリングに交換

    走行距離が、40,000km を越えると、

    少々気になる フロント ハブベアリング。

    特に、ハイグリップタイヤでの スポーツ走行が多い場合は、

    どうしてもライフが短くなってしまいます。

    そこで、TM-SQUARE キャンバー ナックル は、

    新品のハブベアリングが、すでに装着されておりますので、

    キャンバー変更というチューニングと、

    ハブベアリング交換というメンティナンスを、同時に行うことが可能です。

    2b783021081

    特徴③

    スペシャル ベアリング グリス 「イソフレックス」を使用!

    ハブベアリングの寿命が飛躍的に延び、

    高荷重時でのベアリング抵抗を大きく抑制させる、

    レーシングカーでは、絶対的なシェアーを誇る

    「イソフレックス」 ベアリング グリスを使用してハブベアリングを組み付けます。

    3eaf47183d1

    e737aee9df1

    347dd3ab3b1

    ハブベアリングのトラブルは、

    ○ 走行距離の蓄積

    ○ 大きなキャンバー値

    ○ ハイレートスプリングの使用

    ○ ハイグリップタイヤの使用

    といった条件で、非常に厳しい状況となり、発生するタイミングが早まります。

    一度、組み付けると、メンティナンスができない箇所だけに、

    「転ばぬ先の杖」 として、信頼の 「イソフレックス」

    ベアリング グリス による組み付けをオススメ しますね~。

    安心感が違います!!

    ※ ハブベアリングの交換は、フロントのみとなります。

    それから・・・・・・・・、

    特徴④

    新品スタッドボルトへの交換が、オプションとしてチョイス可能 

    ホイールの脱着回数、トルクレンチによるトルクチェック回数が多いほど、

    スタッドボルト(ホイールを装着するための5本のボルト)のダメージは進行します。

    もし、ボルトの山が 「ナメて」 しまうと、交換のため、

    またハブを分解しなければ、なりません・・・・・・・・。

    だから、ハブベアリング交換時は、

    ある面、スタッドボルト交換のチャンスなんです!

    それに、ホイールスペーサー(挟み込むタイプね)を使用中とか、

    今後スペーサーを使用する可能性がある場合は、

    10mm ロングのスタッドボルトもご用意しております。ハイ。

    では、ロングのスタッドボルトが、必要な理由についても、少々。

    スイフトの場合、スタッドボルトと、ホイールナットの掛かりについて、

    健全と言えるのは、9~10ターン ぐらいです。

    (一般的に、ボルトの直径分は、ナットが掛かっている状況が好ましいとされています)

    スイフトのスタッドボルトは、M12(直径12mm)

    ネジピッチは、1.25 (1回転で、1.25mmの掛かり)

    となりますので、

    ナットの直径分となると、9.6ターンとなります。

    この掛かりは、使用するホイールによっても変化しますが、

    一番、注意しなければならないのは、スペーサーです。

    たとえば、10ターンの掛かりがある状況から、

    5mmのスペーサーを使用すると、

    6ターンに、掛かりが浅くなります。

    この状況でサーキット走行を行うと、やはり危険です。

    こんなときに、便利なもの、

    それは、ロングスタッドと呼ばれる、通常より10mm 長いスタッドボルトです。

    0d4fc9e1201

    (左が純正品 右が10mmロングのスタッドボルトです)

    これなら、ナットの掛かりが、

    現行より、10mm 増えることになりますので、安全性が高くなります。

    また、ロングスタッドを使用するときは、貫通タイプのナットがMUST となります。

    なぜなら、袋タイプだと、ボルトの先端とナットの内側が干渉し、

    適切なトルクをテーパー部分にかけられない可能性があるからです。

    もちろん、装着型のスペーサー(20mm仕様とか、30mm仕様)の場合は、

    ロングスタッドが、使用できませんので、ご注意下さいね!

    さぁ~、説明が長くなりましたが、

    気になるお値段は・・・・・・・・・・、

    ①  TM-SQUARE キャンバー ナックル

    新品ハブベアリング

    イソフレックス ベアリング グリス

    交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

    ¥82,000  

    (作業時間 5時間)

    ②  TM-SQUARE キャンバー ナックル

    新品ハブベアリング

    イソフレックス ベアリング グリス

    純正スタッドボルト 10本

    交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

    ¥87,500

    (作業時間 5.5時間)

    ③  TM-SQUARE キャンバー ナックル

    新品ハブベアリング

    イソフレックス ベアリング グリス

    10mmロング スタッドボルト 10本

    交換工賃一式 (含む、フロント アライメント)

    ¥88,000 

    (作業時間 5.5時間)

    ※ 取り外した、アップライトは下取り品となり、ダメージ等がある場合は、

    純正部品代が別途必要となります。

    なお、本製品 & 作業に関しては、「匠工房専用」 となり、

    パーツのみの販売は行っておりません。

    (すいません・・・・・)

    ということで、

    キャンバーが足りないけど、付けれない! ・・・・・とか、

    走るたびに、キャンバーが変化して、ステアリングのセンターが、

    ずれる・・・・・とか、

    チューニングと、メンティナンスを同時に!!

    という方には、バッチリのメニューではないかと思います。

    匠工房 WEB サイト

    スイフト乗りのみなさん、よろしくお願いしま~す。

    サスペンション
    匠工房 スペシャルメニュー 「TM キャンバー ナックル」 ①

    2012年08月23日(木)

    匠工房 スペシャル の

    新メニューが、登場しました!!

    その名は、

    TM-SQUARE キャンバー ナックル 

    という、商品なんですね~。

    ナックルと言うパーツは、別名アップライト とも呼ばれ、

    カンタンに説明するなら、ハブベアリング が、圧入されている部分です。

    で、どんな特徴があるかと言うと・・・・・、

     
    特徴①

    フロントキャンバー 1.2度 ネガ仕様

    そうです、

    キャンバーが、現行より、1.2度 ネガ方向に変化する

    パーツなのであります。

    ストラットタイプ の フロントキャンバー は、ナックルと、

    フロントダンパー 装着部分の位置関係(角度)を変えることで、

    変更することができます。

    一般的には、この部分に使用するボルトを、細くしたり、

    偏心させることより、「ガタ」 を発生させ、その 「ガタ」 の中で、

    一番キャンバーが付く状態で固定する方式が取られています。

    しかし、この方式では、

    走行中、大きな入力(大きなGフォースや、縁石の使用)が、

    ストラットにあると、「ズレ」が発生し、大きくアライメントが狂ってしまいます。

    TM-SQUARE キャンバー ナックル は、

    ダンパー装着部を加工し、スリーブを装着。

    キャンバーの  「ズレ」 を発生させることなく、

    現状から、1.2度 ネガティブ方向にキャンバー変更が可能となるパーツです。

    (TMダンパーを装着されている方は、ダンパー側にキャンバーを

    調整できる機能がありますので、このパーツは必要ありません)

    わかりやすく、キャンバー変更例 にて説明すると、

    現状キャンバー     装着後のキャンバー

    1.0度     →    2.2度

    2.0度     →    3.2度

    3.5度     →    4.7度

    といった感じになります。ハイ。

    では、なぜ、そんなことが可能かというと・・・・・・、

    ナックルには、ダンパーを装着するため、

    2箇所 穴が空いているのですが、

    5be66d8c271

    そのひとつの穴を加工して・・・・・、

    69b53cfd131

    このスリーブを入れてしまえば、

    8a8537c1e51

    749482fcd71

    バッチリと、キャンバーが付く、

    ナックルに、変身するのであります。

    r14711111 

    これなら、大きな入力も、縁石の使用も、

    走行中、キャンバーのズレは、発生しません。

    だって、このスリーブにあいてる穴の大きさは、純正と同じなんですから!

    (もちろん、純正の ボルト/ナット で装着します)

    でも、まぁ~、

    なぜに、フロントキャンバーは、必要なのか・・・・・?

    田中は、ZC31Sスイフトにとって、速く走るために、

    フロントキャンバーは、MUST だと思います。

    なぜなら、全高が高く、ロールが大きいスイフトでは、

    スポーツ走行時、コーナー外側のタイヤが、大きく 「ヨレ」、

    キャンバーが少ないと、タイヤの外あたりが激しく、

    適正なグリップを確保できないからです。

    いままでの 数多くのテスト走行から、

    サーキットにおいて必要とされる フロントキャンバー値は、

    -4.5度 ~ -6.2度 です。

    (サーキットの特性によって違ってきます)

    数字だけを見ると、かなり大きなキャンバー値ですが、

    コーナーにおいて、有効にタイヤを接地させるためには、

    上記のキャンバーが必要となります。

    たとえば、筑波1000 の場合、

    -4.5度 と、-5.8度 の比較では、-5.8度仕様の方が、0.4秒速いという

    結果が出ました。

    (筑波2000の場合は、もっとフロントキャンバーが必要ですね)

    また、-4.5度 以下のキャンバーのほうが、速いサーキットは、

    今までのテストにて1箇所も存在しませんでした。

    (-4.5度 が、適合したのは、WETコンディションの スパ西浦 のみです)

    しかし、デメリットもあります。

    それは、キャンバーにより、ストリートにおける

    タイヤの 「内ベリ」 と呼ばれる変磨耗が、発生する場合があることです。

    これは、高速道路等、タイヤの横グリップをさほど使用しない状況で、

    長期間使用することで発生します。

    もちろん、サーキット等スポーツドライビングでは、

    -4.5度のキャンバーが付いていても、タイヤの外側が磨耗しますので、

    スポーツドライビングの頻度によって、この 「内ベリ」 は、抑制されます。

    なお、あまりにも大きな 「ワダチ」 があるようなところでは、

    キャンバー値によっては、直進安定性が、悪くなることもあります。

    では、使用状況による、

    キャンバーと、タイヤグリップの関係を説明すると・・・・・・・、

    たとえば、215サイズのタイヤなら、

    キャンバー値が小さいと、

    ストリート → 215サイズのグリップ

    サーキット → 125サイズのグリップ (タイヤの外側が磨耗)

    キャンバー値が大きいと、

    ストリート → 125サイズのグリップ (タイヤの内側が磨耗)

    サーキット → 215サイズのグリップ

    となります。

    要するに、215幅のグリップを ストリートで使用したいか?

    それとも、サーキットで使用したいか?

    ということになります。

    悩ましいですよね・・・・・・・・。

    田中のオススメは、

    もし、現行キャンバーが、-2.5度 より少ない場合は、

    TM-SQUARE キャンバー ナックル を装着すると、

    サーキットをはじめとするスポーツドライビングでは、

    コーナーでのフロントグリップが向上し、

    ストリートでのデメリットも、ほぼ発生しないと思います。

    しかし、現行キャンバーが、

    -2.5度 以上 付いている場合は、使用環境を良く考えて、

    サーキットでのグリップを優先にする場合は、オススメ。

    タイヤの磨耗の方が気になる場合は、オススメしませんね。

    次回は、TM-SQUARE キャンバー ナックル に装着されている

    ハブベアリングのお話をしますね!

    ce72318dda1