2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  ドラテク編! ②

2016年03月30日(水)

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オートポリス の ドラテク 

お楽しみいただいていますでしょうか?

少々、マニアック過ぎる 嫌いがあるように、感じますが・・・・・(笑)、

今夜も、オートポリス フリークのみなさんに、お届けしたいと思います。

(あっ! 本日が最終回です!!)

そう、続きは・・・・、

ジェットコースター ストレートからですよね!

オートポリス名物 ジェットコースター ストレート を下ると、

強烈な G がかかる スーパー高速コーナー ⑨コーナー がやってきます。

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この⑨コーナーは、進入が下り (かなりの下り) となっていますので、

最大のポイントは、ブレーキを強く踏まないことです。

だって、下り坂 + ガッツリ ブレーキを踏んだ状態 にて、 

ステアリングを切ると、そこには、オーバーステアしか、待っていませんから・・・・・(笑)

ですから、

ビギナーは、少し手前から、優しいブレーキング。

(アクセルOFFのタイミングを少し早くして、優しいブレーキングです)

そして、エキスパートは、レイトブレーキにて、ガッツリ 飛び込んで、優しいブレーキング。

(これがなかなか、難しい・・・・・)

また、クリップは、点ではなく、領域にて、少々長めに取り、

ヨコG と、タテG を感じた状況にて、アクセルON!!  アウトの縁石に向かいます。

(いや~、この爽快感! まさにオートポリス!!)

※ TM2号車の場合、ギアは4速ですが、純正ファイナルなら、3速の可能性もありそうです。

まぁ~、このコーナーは、ドラテクと言うより、

ダウンフォース

スプリングレート(ある程度、ハイレート)

十分なリアキャンバー

といった、セットアップがとっても重要だと思います。ハイ。

また、次の⑩コーナーは、アウトいっぱいから、タイヤのグリップと相談しながら、

進入スピードを決定します。

イメージ的に、

進入スピードが高いほど、ステアリングを切り込むタイミングは早くなり、

イン側のクリップに付いている距離も長くなります。

それに、このあたりは、かなり、上りになっていますので、

少しでも、車速を落としてしまうと、挽回できなくなります・・・。

(レイアウト的に、⑨コーナーが、コース上で、一番標高が低く、その後、上りが続きます)

よって、可能な限り、ハイスピードでコーナーをつなぐ必要があります。

⑨ ⑩コーナーのポイントをまとめると、

○ ⑨コーナーは、たとえ飛び込んでも、ブレーキは優しく!

○ ⑩コーナーは、タイヤのグリップと相談しながら、アクセルコントロールのみで!

× ⑨ ⑩コーナーは、強いブレーキ、クイックなステア操作は、NG!

× イン側、アウト側とも、縁石の活用はリスクを伴う!

で、お次!

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⑪コーナーは、スイフト(ノーマルエンジン)なら、全開で行けると思いますので、

⑫コーナーの手前(ブレーキング区間)で、可能な限り、右側にGが残らないラインにて、

走ることを心掛けます。

もちろん、少しでも、⑪コーナーの出口でアウト側に膨らんでしまうと、

⑫コーナーの手前で、右側にGが残りやすくなることから、

⑪コーナーは、シッカリとアウトから進入し、出口のラインが膨らまないように、

ラインを設定することが重要です。

そして、なぜだか、難しい・・・・・と言われている ⑫ ⑬コーナーに向かいます。

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田中もはじめてオートポリスを走ったとき (オープンした年ですが・・・、なにか・・・?笑)

この ⑫ ⑬コーナーは、難しいなぁ・・・・、と感じました。

なぜなら、他のコーナーの コーナーリングスピード と比較して、

そんなに速く感じないスピードなのに、タイヤのグリップが、限界を迎えてしまうからです。

で、現役時代に、乗り方、ライン等々、いろいろなことを試して、田中が出した結論

それは、⑫ ⑬コーナーは、いくら遅いと感じてても、「タイヤのグリップ なり」 にしか、

走れないということです。

なんとなく、イメージ的には、もっとグリップさせられる 走り方があるように、思えるのですが、

⑫ ⑬コーナーは、タイヤの状況によって、スピードが大きく異なるものの

結局、その状況に合わせて、走る以外に、手がありません・・・・・・。

ですから、たとえ感覚的に、遅い! と感じても、悪あがきせず、

「タイヤのグリップ なり」 に、走ることを心掛けます。

(特別なドラテクがなくて、すいません・・・・・・)

ちなみに、ドラテク的なポイントとなるのは、

○ ⑫コーナー のブレーキングは、たとえ飛び込んでも、優しく!

(コーナーの中は、急激な上り坂なので、うまくスピードを持って進入する!)

○ ⑫ と、⑬コーナーのつなぎ部分は、あまりアウトまで膨らまない!

× ⑫コーナー のブレーキが強いと、タイヤが横に使えず曲がらない!

× 進入スピードが足りないと、アクセルONが早くても、勢い良く 坂を上れない!

× 進入スピードが遅く、アクセルON が早いと、アンダーステアになりやすい!

そして、続く ⑭コーナーは・・・・、

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イン側クリップを外し、少々コース中央よりを走行し、⑭ ⑮コーナーの中間に位置する 

アウト側縁石 ギリギリに立ち上がれるラインを選択します。

なぜなら・・・、

このラインこそが、⑮コーナーをハイスピードで走るための準備なんです!

で、うまくアウト側縁石に沿って、立ち上がれると・・・・・、な、なんと!

⑮コーナーの R が、大きくなるのであります (そうです!これが狙いなんです!!)。

ですから・・・、もし、⑭コーナーのクリップをガッツリ取れば、

ライン的に、アウト側縁石には、少し余裕を持った位置に立ち上がりますので、

⑮コーナー の R は、大きく取れず、どうしても、タイトになるんですよね・・・・・。

そして、そして、タイムへの感度が高い ⑮コーナー攻略方法は・・・・・・・、

これまた、早めに曲げて、早めにアクセル! ではなく、

「いかに、アクセルを戻さないか!」 がポイントとなります。

いや~、オートポリスのアタックは、本当にチャレンジングでございます・・・・。

ちなみに、ですが・・・、

田中 + 2号車 にて、NEWタイヤ & アタック モード なら、

きっと、⑮コーナーは、全開のまま だったような気がします。

(気がするだけですよ・・・笑)

いや~、少々勇気が必要ですが、

⑮コーナーを攻略するには、1にも、2にも、スピードが必要となりますので、

ライン取りにも、工夫が必要となります。

⑭ ⑮コーナーの中間に位置する アウト側縁石 ギリギリから、

大きな R でアプローチした後・・・・、

田中は、⑮コーナーのクリップを微妙に外します。

詳しく解説しましょう。

もし、⑮コーナーのクリップをガッツリと取ると(通常のライン)、

コース幅を有効に使えるというメリットはありますが、どうしても、イン側 縁石近辺の

R がタイトになってしまい・・・、結果、アクセルの戻し量が大きくなってしまうのです・・・。

また、クリップをガッツリ取るラインでは、クルマが曲がったことを確認してから、

アクセルが全開になるため、立ち上がりのアウト側縁石付近にも、少し余裕が生まれます。

(そうです、縁石ギリギリに立ち上がれず、少しスペースがあると思われます)

そこで、田中ミノル式 エキスパート限定 ⑮コーナードラテクは、

とにかく、アクセルの戻し量を最小限にしたいことから、

可能な限り 大きな R で旋回したいと考えて、微妙にですが、イン側のクリップを外します。

するとね・・・、立ち上がりのアウト側縁石にギリギリに つながる 

すんげ~ラインが、そこには、あるのです。

ただ・・・・、このライン、

クルマが曲がったことを確認してから、アクセルが全開となる 通常のラインとは違い、

クルマの向きが変わっていない状況で、「アクセルを踏みながらクルマの曲がりを確認する」

という ちょっとハイレベルなドラテクが必要となります。

(感覚的に、雨ラインのイメージに似ています)

ですから、トライされる方は、必ずステップByステップにて、少しずつ スピードを上げて、

決してアウトの縁石にタッチすることなく、時間をかけて、挑戦してみてください。

まとめると、

○ ⑭コーナーのクリップは、外すべし!(クルマ1台分ぐらい)

○ ⑭ ⑮コーナーの中間に位置する アウト側縁石ギリギリを走行すべし!

○ ⑮コーナーの R は、可能な限り大きく取るべし!

× ⑭コーナーのクリップを取ると、その先がタイトになるので、NG!

× ⑮コーナーのクリップをガッツリ取ると、大きな R を描けなくなるので、NG!

そして、最終コーナー(⑯ ⑰コーナー)は・・・・・、

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⑮コーナーのアクセル量を求め、アウトいっぱいに立ち上がっていますので、

⑯コーナーへのアプローチは、アウトには振り切れず、コース中央 あたりからとなります。

まぁ~、ライン優先の方々から、

「最終コーナーのアプローチは、アウトからに決まっている!」 と ご指摘を受けそうですが、

最終コーナーは、意外と回り込んでおり、アウトからでも、インからでも、

ボトムスピードは、あまり変わりません・・・・。

おまけに、インからの方が、走行距離が短くなりますので、やっぱり、田中はアウトには、

振りませんね・・・・・。

そして、イン側のコンパクトなラインを使用しながら、小細工をせずに、

ひたすら、アクセルが踏めるタイミングになるのを待つ・・・・・・・。

で、⑯コーナーの出口 & ⑰コーナー が、全開のまま走行できる 角度/タイミング

になれば、そこからアクセルON となるのが、田中ミノル式 ⑯コーナーの攻略です。

(もちろん、⑰コーナーは、全開のまま駆け抜けて、メインストレートへ)

まぁ~、このコーナーも、タイヤのグリップ状況により、コーナリングスピードが

大きく変わるコーナーですので、特別なドラテクは必要なく、

ジッと我慢のコーナーなのであります。

まとめると、

○ ⑯コーナーは、コース中央より イン側からアプローチ!

○ ブレーキは、優しく、コーナーの中まで、スピードを持って入るイメージ!

× 一旦 アクセルON した後、もう一度、アクセルOFF になるなら、アクセルONが早過ぎる!

× ⑯コーナーのコーナリング中、コースのアウト側は使用しない!

といった感じでございます。

なお、ギア的には、⑫~⑰コーナーまで、ずっと 3速 になると思います。

(TM 2号車は、クロスミッションを使用していますので、最終手前で、一瞬 4速に入りました)

いや~、かなりの長文となりましたが、みなさんお楽しみいただけましたでしょうか?

スイフトに限らず、もし、田中ドラテクを読んで、少しでも 「速くなった!」 

という方がいれば、田中は最高に、嬉しいですね~。

また、これから、オートポリスを はじめて走る方は、

各コーナーの特徴、そして、攻める順序や、リスクの大きさ、難易度 等々を

事前に理解することで、きっと、お役に立てることが、あるのではないかと、

勝手に思っています。ハイ。

では、最後の最後に、田中が刻んだ 2:15:3 の動画を もう一度 どうぞ!!

ということで!

オートポリス フリークのみなさん!!

これからも、エキサイティング な走行を ぜひぜひ、楽しんでくださいね~!!

以上、 2016 勝手に 「道場破り」  in オートポリス  ドラテク編! でした!!

明日から、86 Rcinig 開幕戦のため 茂木におります。

(そうです、テクニカル デレクター なのであります!)

ご参加の方、関係者のみなさん どうぞよろしくお願いします!!

BILLION
BILLION OILS 特約店情報!  2016年 1月

2016年01月06日(水)

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今夜は、BILLION OILS の 

エンジンオイル & ミッションオイルを

常時在庫いただいているお店!

そうです、BILLION OILS 特約店 のご紹介したいと思います!

今回、新しく ご登録いただいたのは・・・、

群馬県

ネッツトヨタ群馬 G’SPICE

担当 : 星野さん

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そうです、G’SPICE さんと言えば、

86 & Vitz の ワンメイクレースでも有名ですよね~。

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もちろん、TOYOTA 車 以外も、◎ で、ございます!!


埼玉県

タイヤラウンジ

担当 : 野口さん

そうです! スイフト業界では、とっても有名な 

アリーナ宏有皆野 さんが運営する ショップさん です!

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走行会の主催や、Battle Bee Racing ブランドのパーツでも

お馴染みのお店ですよね~!

もちろん、SUZUKI 車 以外も、◎ で、ございます!!

福岡県

クレイブ

担当 : 福元さん

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デモカー は、 BRZ & S2000!

ラジアルタイヤに拘りをもって、タイムアップを追及する店舗さんです!!

Y’s BAHN

担当 : 小崎さん

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ニッサン、スバル、のハイパワー車だけでなく、

ホンダや輸入車も得意な店舗さんです。


丸田小屋

担当 : 丸田さん

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オートポリスで、驚愕のタイムを叩き出す  ご存知! 丸田小屋さん です。

BILLION OILS への交換は、車種に関係なく、すべての車両に対応いただけます!

長崎県

アクティブワン

担当 : 大久保さん

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一般車からサーキット、そして、競技車両まで、

幅広く展開されている 店舗さんです。

熊本県


アールエスシー

担当 : 三浦さん

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ホンダ系がメインとなり、

特に、シビック & インテグラ などのFFがお得意な店舗さんです。

以上、7店舗が、

BILLION OILS 特約店 として、

新規に加盟いただきました!

お近くの みなさん!

BILLION OILS へ交換の際は、

BILLION OILS 特約店 を どうぞ、よろしくお願いいたします!!

(BILLION OILS 特約店は、エンジンオイル、各種ギアーオイルを

常時、在庫いただいておりますが、瞬間的に切れる場合がございますので、

可能であれば、事前に、在庫の確認を行ってから、ご来店いただけると、

とっても、ありがたいです)

以上、BILLION OILS 特約店 情報 でした!

 

BILLION
TM-SQUARE 強化クラッチディスク SPEC 2 登場!

2015年06月17日(水)

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今夜は、TM-SQUARE 新製品 のお知らせであります!

(正確には、マイナーチェンジ モデル の登場です)

発売以来、みなさんに、ご好評をいただいております

ZC31S の 強化クラッチ。

そうです!  

圧着力 を 一般的な強化クラッチと、純正クラッチの中間となるように、

新規レートのダイヤフラムスプリングを採用し、

純正比 20% UP を実現した クラッチディスク と、

スポーツタイプ の ライニングを使用した クラッチディスク  のセット

TM-SQUARE 強化クラッチ が、マイナーチェンジしたのであります!!

※ 圧着力とは・・・・。

クラッチディスク は、クラッチカバーとフライホイールの間に挟まれています。

クラッチをつないだ状態では、クラッチカバーのダイヤフラム(スプリング)により、

クラッチディスク は強く押し付けられており、これらから発生する摩擦にて、

エンジン動力が、ミッションへと伝わります。

そして、このクラッチカバーが、クラッチディスクを 押し付ける力 を 「圧着力」 と呼びます。

もちろん、圧着力が高いほど、大きなパワーに対応できますが、

クラッチを踏む力が必要となり、クラッチが重くなります。 

それでは、何がマイナーチェンジしたのか、詳しく説明しましょう!!

まず、変更となった部分は、

クラッチカバー   →   今までと同じ製品です

クラッチディスク  →   SPEC 2 へ 変更しました

そうです、マイナーチェンジしたのは、「クラッチディスク」 のみです。

でもって、クラッチディスク の 何が変更になったかと言いますと・・・・・、

この部分に・・・・・・・・、

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波型ディスクスプリングを追加したのであります!

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理由は・・・・、

「半クラッチ領域のコントロール性を向上させるため」 なんですね~。

じつは、この波型ディスクスプリング、

純正クラッチディスク には、装着されているのですが、

よりダイレクトなフィーリングを求められる スポーツ対応品には、装着されていない・・・・・・。

イメージで解説すると、

半クラッチ から、クラッチをつなげる瞬間、

波型ディスクスプリング なし の方が、半クラッチ領域が狭く

波型ディスクスプリング あり の方が、半クラッチ領域が少し広く

なります。

だったら、

よりスポーティーな 波型ディスクスプリング なし の方がイイ!

となるのですが・・・・・・・、

じつは、スイフト (特に ZC31S) は、クラッチペダルを踏んで、

クラッチカバーを押すまでの間に存在する 各パーツに、

あちこちで、「タワミ」 が発生してしまうのです・・・・・・・・・。

ですから、クラッチカバー の 圧着力を向上させると、

この 「タワミ」 が、より大きくなってしまい、

その状況で、クラッチディスク を 

半クラッチ領域が、少ないタイプに交換すると、

非常にデリケートな クラッチミート となってしまうのです。

そこで!!

TM-SQUARE クラッチディスク SPEC 2 では、

純正同様 の 波型ディスクスプリング を採用し、

より扱いやすい仕様に、変更した次第でございます!

このTM-SQUARE クラッチディスク SPEC 2 の登場にて、

強化クラッチでありながら、クラッチミート の操作性が、より簡単となりましたので、

ストリート派にも自信を持ってオススメできる製品なのであります。ハイ。

また、もちろん、ライニング部は、

高温対応のハイグリップ スポーツタイプ を採用していますので、

吸排気 & ECU による パワーアップにも、サーキットの連続走行にも、とっても安心です。

ただ・・・・・、デメリットもあります・・・・・。

それは、価格が、¥2,000 アップ になりました。

(すいません・・・・・)

詳しくは、こちらで!

(TM-SQUARE 強化クラッチ WEB サイト)

以上、TM-SQUARE 強化クラッチディスク SPEC 2 のご紹介と、

クラッチに関する プチウンチク でした!!

エンジン
TM-SQUARE エンジンオイル 「M16A」 ペール缶 発売のお知らせ!

2015年02月12日(木)

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発売以来、全国のスイフト乗りのみなさんに、

大好評をいただいております 

TM-SQUARE 「M16A」 エンジンオイル。

「M16A」 エンジンオイル の詳細は、こちらから!

そうです!

サーキット & スポーツドライビング 完全対応の 粘度特性 (5w-40)  と、

富士フイルム にて、製造されている FTソフトマター の配合にて、

築き上げてきた、実績と信頼!!

いや~、本当にたくさんのみなさんに、

ご使用いただき、感謝、感謝でございます!

でね!

今夜は、この TM-SQUARE エンジンオイル に、

20L ペールが、バリエーションに加わりましたので、

そのお知らせなのであります!

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20L のペール と言えば、

「量り売り」 が可能となりますので、

オイルフィルターの容量や、オイルクーラーの有無にて、

若干、変化する必要なオイル量に完全対応!!

そうです! 必要な分だけ ご購入いただけますので、やっぱ、便利ですよね~。

ということで、全国の TM-SQUARE 製品の販売店のみなさま、

どうぞよろしくお願いいたします。

また、お値段は、¥47,000(税込み) となり、

すでに、在庫もございます。ハイ。

とまぁ~、

上記の 商品紹介だけでは、少々、田中のブログっぽくないので、

今夜は、なぜ、TM-SQUARE が、「M16A」エンジン 専用油 に、

5w-40 という粘度特性を チョイスしたか について、お話しましょう!

スイフトのエンジントラブルで、圧倒的に多い症状

それは、「4番メタルの焼き付き」 です。

(あっ、田中も、もちろん経験者です・・・・・・笑)

で、オイル開発をはじめた時、

とあるレース関係のエンジン開発を行っている重鎮に、

話を聞きに行ったことがあるんです。

そこで、スゴ~く勉強になった ひとこと・・・・・・・、

それは、「ロングストロークのエンジンは、メタルに厳しい」 という内容でした。

要するに、最近は、スポーツエンジンと言えど、

燃費を無視するわけには、いきませんよね。

すると、比較的、低い回転でも、

ある程度のトルクを発生する必要があります。

そうなると、どうしても、ロングストロークの方向となり、

スイフトスポーツの M16A エンジン も、例外ではありません。

たとえば、1600cc のスポーツエンジンと言えば、

B16A (VTECエンジン)

4G92 (MIVECエンジン)

4A-G  等が有名ですが、

ボア × ストローク を 見比べてみると、

ボア         ストローク 

M16A        78.0           83.0

B16A         81.0           77.4  

4G92         81.0           77.5

4A-G         81.0           77.0

要するに、同じ 1600cc でも、

この中では、「M16A」 のストロークが、一番長いと いうことになります。

でね、ロングストロークのエンジンで、

サーキット走行等、高回転を多用すると、

ピストンスピード (ピストンが移動するスピード) が、すご~く速くなってしまいます。

そうです! 同じエンジン回転数でも、ストロークの長いエンジンの方が、

ピストンスピードが速くなってしまうのです。

そして、このピストンスピードには、限界値というものがあり、

限界値に近づくと、ピストンとシリンダー間の抵抗も大きくなってしまうのです・・・・。

(だから、超高回転型のエンジンは、ショートストロークなんですよね・・・)

するとね・・・・・、

この抵抗が大きくなった状況で、加速、減速を繰り返すと、

ピストンを動かすことに大きな力が必要となり、

結果、メタルに大きな負担が、かかるんです・・・・・・。

(だって、強烈に引っ張られたり、押されたりするんですから・・・・)

おまけに、高回転を多用する状況では、

油温はかなり高くなっていますので、

エンジンオイルは、どうしても、粘度低下を発生しやすい状況となり、

油圧は低くなりがちです。

この状況で、大きな 「G」 で、オイルが片寄ったり、

アクセル OFF で、回転が低くなると、

オイルポンプから一番遠い、4番シリンダーに供給される オイル量が減少し、

メタルトラブル・・・・・・・・、となるわけです。

ですから・・・・、

この最悪の状況を避けるために、

そして、いつでも安心して、高回転で走れるように、

たとえエンジンオイルが高温になっても、

「しっかり、油圧がかかる 粘度設定 が、スイフトには、重要だ!」 という考えで、

作り込んだのが、TM-SQUARE 「M16A」 エンジンオイルなのであります。ハイ。

以上、TM-SQUARE が、スイフト専用油 として、

5w-40 をチョイスした理由! でした!!

エンジン
TM エンジンオーバーホール事業部 からのお知らせ!

2015年02月06日(金)

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最近、何かと話題に上る

ZC31S の エンジンオーバーホ-ル ・・・・・・・・・。 

かれこれ、ZC31S が発売されてから、9年の歳月が経ち、

走行距離も、かなり大きな数字となっている車両も、

チラホラと、見るようになってきましたからね~。

また、サーキット & ワインディング で、大活躍の ZC31S ですから、

エンジン的には、少々お疲れ気味・・・・・・・。

そうなってくると、エンジンのライフ が少々、心配ですよね・・・。

まぁ~、

「壊れるまで乗る!」 という考え方も、

「壊れたら中古エンジンに交換する」 という考えも、

アリ だと思いますが、

エンジントラブルで、突然、動かなくなったり・・・・、

積み替えた 中古エンジンの調子が悪かったり・・・・、

と、リスクがあることは、確かですよね・・・・。

そうなると、エンジンオーバーホール という考えが出てくるのですが、

内容がいまひとつ よくわからなかったり・・・・・・、

費用的に、高いのか、安いのか、よくわからなかったり で、

なかなか、思いっ切れない ものですよね・・・・、オーバーホール って。

まぁ~、費用も決して、安くはありませんから、

誰にでも、絶対にオススメ ! とは、言いませんが、

もし、エンジンをオーバーホールしょうか・・・・・・、と、

みなさんが思った時の チョイスの ひとつとして、

TM -SQUARE エンジンオーバーホール 事業部 の 内容 & プライス を

お知らせ しておこうと思います!

まず、田中が勝手に考える

エンジンオーバーホール に必要性を感じるパターンとしては、

走行距離が、7~8万km 以上の車両 (サーキット走行アリの場合)

走行距離が、10万km 以上の車両 (サーキット走行ナシの場合)

エンジンオイル の 交換頻度が低い車両

以前より、少しパワーダウンを感じる車両

エンジンのノイズが、以前より大きくなってきたような気がする車両

オイル漏れ等、明らかにトラぶっている車両

といった感じです。

そして、エンジンオーバーホール を行う魅力は、

なんと言っても、フレッシュエンジン 独特の パワー感 と、滑らかさ! ですよね~。

(これは、オーバーホールした人でないと、わからない!!)

そして、また次の 10万km も、安心して走れること も、大きなメリットのひとつです。

ちなみに、

TM-SQUARE エンジンオーバーホール事業部 は、

いままで、たくさんの M16A エンジンを組んでいる 「タッシー」 が

作業を担当してくれますので、

ガッツリと、ノウハウもあり、とっても、安心なのであります。ハイ。

そして、エンジンオーバーホール には、

① 弊社が、所有している 中古エンジンを ベース に、オーバーホール する パターン

② 現在、みなさんが使用されている エンジン を オーバーホール する パターン

の2パターンがあります。

一般的に、① のパターンを リビルト エンジン と言い  

② のパターンを エンジンオーバーホール と言います。

交換するパーツや、メニューは、ほぼ一緒ですが、

② のパターンなら、内部の状況を確認しながら、

交換するパーツを決定できることがメリットになります。

また、納期的には、

① リビルト エンジン の場合、

エンジンメニューの詳細を打ち合わせ、

仕様が決まってから、約2ヵ月後、エンジンが組み上がり、

弊社、町田倉庫にて、現在のエンジンを降ろし、

組み上がっているエンジンを載せます。

もちろん、日帰りで、作業は終了します。

② エンジンオーバーホール の場合、

エンジンメニューの詳細を打ち合わせ、仕様が決まったら、作業スタート!

約、2週間から4週間ぐらい 車両をお預かりしての作業となります。

また、代車(3号車)が空いていれば、ご使用いただけます。

では、詳細内容を ご紹介しましょう!

① もちろん、完全にエンジンをバラバラにして、

各部ガスケット類、Oリング、 メタル(クランクメタル、コンロッドメタル)、

バルブスプリング、ウォーターポンプ を純正品(新品)と交換。

② 簡易ホーニング(クロスハッチ再生成) & バルブフェース研磨 & バルブすり合わせ

③ ピストン & ピストンリング は、ZC32S の純正品(新品)を使用 (31より、軽量です!) 

※ 31の ピストン & ピストンリング は、廃盤となりました・・・・・・。

④ TM エンジンオイル & BILLION LLC (タイプR+) を使用し、エンジン脱着工賃 等 

すべてを含んだプライス!    

といったメニューで、リビルトエンジンの場合、¥445,000!

(なんと! リーズナブル!!)

そして、上記のメニューに、

エキゾーストバルブ  × 8本

バルブガイド      × 16本  &  交換工賃

バルブシート修正   × 16個

が追加されたメニューで、

リビルト エンジン         ¥485,000!

エンジンオーバーホール     ¥510,000!

となります。

でね・・・、

なぜ、この エキゾーストバルブ と、バルブガイド を

新品にするメニューを設定したかと申しますと・・・・・・・、

約、15万km 走行された、スイフトユーザーさんのエンジンを

過去に数台、オーバーホールを行っているのですが、

その中で、3台に、同じトラブルが発生していたのです・・・・・・・。

そのトラブルとは・・・・、

こんな感じです・・・・・・。

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(アレ・・・、大きさが違う・・・・・・)

よ~く見ると・・・・、

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バルブが変形してますよね・・・・・・。

理由は、明確にはわかりませんが、

15万km という走行距離によって、何らかの理由で、バルブが変形する・・・・。

いや、変形してしまう バルブが存在する・・・・、ということなのであります。

だって、8本中 1本のみ 変型しているのですから・・・・・・。

(ちなみに、3台とも変型したバルブは、同じシリンダーではありませんでした)

あっ、ちなみに、

エキゾーストバルブ と、バルブガイド 交換するメニューには、

1年または、2万km の保証を付ける予定であります。

そして、もちろん!

匠工房 限定の TM-SQUARE ハイカム (ミノカム?) を一緒に!  とか、

面研して、少し圧縮を上げたい!  とか、

ヘッドガスケット を 純正から TM-SQUARE 製品に!  といった感じで、

追加等々も、すべて対応が可能となります。

プライス の詳細は、こちらで!!

今回、ご提案した リビルトエンジン & オーバーホール は、

かなり、ガッツリ部品を交換する パターン ですが、

もちろん、可能な限りパーツの交換を控えて、

エコノミーに作業することもできますので、

お電話、または、メールにて、

どんな感じの仕様かを教えていただければ、

お見積もりもすぐに出来ちゃいますので、お気軽に、お問い合わせ下さいね!

TEL   03-5706-1888 (月~金 9:00~19:00)

メール mail@tm-square.com

ということで、転ばぬ先の杖 として、

そして、リフレッシュと、チューニングを兼ねたメニューにて、

みなさん、どうぞ、ご活用下さいね!!

以上、TM-SQUARE エンジンオーバーホール事業部 からのお知らせ! でした!!

エンジン
速報! REV スーパーバトル 2014 in TC2000!!

2014年12月05日(金)

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先ほど、帰還しました。

 

 

 

 

昨年は、悔しくて、悔しくて、

たまらなく、悔しかった、REV スーパーバトル

 

 

 

 

だから、負けた翌日から、

我々の REV スーパーバトル 2014 は、すでに、はじまっていました。

 

 

 

 

 

チューニングエンジンを製作するにあたり、

どういった仕様にするべきか、

今年の2月から、某エンジン屋さんと、打ち合わせを繰り返し、

 

そして、エンジンの構成パーツを図面にして、

これらのデータを とっても優秀なソフトにて解析。

 

M16A というエンジンが持つ可能性を 徹底的に検討して、作ったのが、

そう!今回のエンジンなのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

また、各サーキットでのテストにて、自慢の足回りにも磨きをかけ、

そして、そして! 田中 渾身の LSDも完成!!

 

「やっぱり、ZC32S は、この LSD がないと、はじまらない!」

と、断言できる レベル の仕上がりとなりましたよ~!!

 

 

 

 

 

 

でもって、本題の アタック のほうは・・・・・・・、

 

 

 

 

 

濃霧 & WET 路面で、はじまりましたが、

 

 

 

 

 

 

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約1時間半で、路面は徐々に乾き・・・・・・・・・、

 

 

 

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我々のセッションがスタートしました!

 

 

 

 

「ゆっくり、2LAP して、このセッションにアタックするか、

次のセッションにするか、決めて下さい!」

 

 

という佐藤さんの言葉どおり、

路面をジックリ見ながら、スロー走行。

 

すると、まだ、ほんの少しだけ、WET な場所があり、

ちょ~ 悩んだのですが・・・・・・、「アタックを決意」

 

 

 

 

 

結果、路面コンディションが、完璧ではなく、

目標タイムには、ほんのわずか、足りませんでしたが、

満足のいく アタック を行うことができました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

でもって、ラップタイムは・・・・・・・・・・・・!

 

 

 

 

 

 

 

1分3秒617!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

TM-SQUARE 歴代 最速記録 と、

NA スイフト 最速記録 を樹立することができました!!

 

 

 

 

 

 

 

その後、車検を行って、

 

 

 

 

 

 

 

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(阿部ちゃん、頑張ってくれて ありがとう!)

 

 

 

 

 

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(排ガスもクリアー!)

 

 

 

 

 

 

 

ストリートクラス として、記録が認められました!

 

 

 

 

 

 

 

 

でもって、4号車、5号車、ハイエース と、各々が運転して、

首都高の大渋滞を抜け、町田に帰ってくると・・・・・・・、

 

 

早速、ロガー確認!

 

 

 

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この地道な努力が、

今回のリザルトに直結しているんですよね・・・・・、間違いなく。

 

 

 

 

 

 

 

昨年は、田中の入院&手術により、

すべてのスケジュールが後手後手となり、

 

おまけに、アタック直前になっても、

田中の体力は、まったく復活せず、

ほとんど まともに会社にも行けない状況でした。

 

 

 

 

そんな状況の中、佐藤さんを軸に、プロジェクトは進行していたのですが・・・・・、

 

予定していた ZC31S のチューニングエンジン を ZC32S に乗せる作戦は、

時間的にも、我々の知識的にも、NG だと判断し、

急遽、ZC32S の純正エンジンにて、アタックを行いました。

 

 

 

 

昨年のブログは、こちら!

 

 

 

 

 

 

結果は、大敗・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

で・・・、スーパーバトル後のミーティングで、

田中は、佐藤さんに言いました。

 

「オレは、すごく悔しい・・・・・」

 

「もし、オマエも同じように悔しいなら、

どれだけ悔しいかを 来年のスーパーバトルで見せてくれ!」 ってね。

 

ということで、本日、町田に帰ってから、

二人の匠に、今回の戦いを振り返って、どう思うかを 聞いてみました。

 

すると、阿部ちゃん は、

 

「リザルトが残せて、本当に良かったです!」

 

と、いかにも職人らしいコメントを!!

 

そして、佐藤さんは、

 

「TM の底力 見せることができて、良かったです!」

 

いや~、田中は、

佐藤さんの底力を見ることができて、幸せでしたね~!!

 

 

 

 

 

今回のアタックでも、

田中をガッツリ支えてくれた、阿部 & 佐藤 の二人の匠さん!

 

強烈な解析力 & 素晴らしい 技術力で エンジンを組んでいただいた Y さん!

 

パーツ製作に、ご協力いただいた すべての工場の みなさん!

 

弊社、スタッフの みなさん!

 

そして、応援いただいた すべての みなさん!!

 

 

 

 

 

 

 

 

今年も本当にありがとうございました。

 

きっと、一生忘れることのない、

会心のアタックができたこと、みなさんに、本当に感謝しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、なんだか、とっても、

「生きてるぞぉ~!」

 

って、実感できた、素晴らしい 一日でした!!

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、REV スーパーバトル 2014 in TC2000 の速報でした!

(車載動画等々は、またゆっくりと!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうだ!

明日、マイスター練習会に、

ご参加される みなさん、よろしくお願いします!

 

 

 

サスペンション
リアトーイン (セットアップ) の ウンチク!

2014年10月24日(金)

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昨日、アップした、

キャンバーシム 大盛り (トー少なめ)

の解説を書いて 思ったのですが、
リア トーイン に関する ウンチクは、
スイフト限定の話ではなく、どのクルマにも共通した部分ですので、
もっと、突っ込んだ 部分を・・・・・・・・、
書きたくなりました・・・・・・。

ということで!!
今夜は、リア トーインによる セットアップの お話です。
(マニア過ぎる・・・・・・・笑)

まず、トーイン & トーアウト というのは、
アライメント(タイヤがセットされる角度)の一種で、
タイヤを真上から見たとき、

前方が狭まっている 状態   →   トーイン

前方が広がっている状態   →   トーアウト

となります。

まぁ~、語源的には、

トーイン  →   トー(つま先) が、イン側を向いている 「内股状態」

トーアウト  →   トー(つま先) が、アウト側を向いている 「ガニ股状態」

ということになります。

この トーイン値 は、角度の表記になっており、
トータルトー と呼ばれる 左右のトーを合算した数値で表記されます。

たとえば、

右  イン 0°20’(イン 20分)

左  イン 0°20’(イン 20分)

の場合、左右を合算して イン 0°40’(イン 40分) と、表記されます。

また、1°以下の単位は、

0°60’(0度60分)  =  1°00’(1度00分) の 60進法 が採用されています。

あと・・・・、どうでもよい話ですが・・・・・、
トーイン のイメージって、とっても、地味な感じですよね~(笑)

同じ、アライメント ジャンルの中でも、
キャンバーは、見た瞬間に、「ガッツリ付いているなぁ~」 って、わかるのに、

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トーインは、見ただけじゃ、「かなり攻めてるね~」 とは、わからないですもんね・・・・・。

でも・・・・・・、
セットアップ (アンダー/オーバーのバランスを取る) といった観点では、
リア トーイン は、とっても、とっても 大きな ファクターなのであります。ハイ。

そして!!
リア トーイン によって、
アンダー/オーバーのバランス を変化させるために、
理解しておかなければならない 基本中の基本は・・・・・・、
(テストに出ますよ~  笑)

① リアトーイン値 が大きいと、アンダーステア方向となる

② リアトーイン値 が小さい、または、トーアウト になるとオーバーステア方向となる

ということです。

では、具体的に説明しましょう!
FF  FR MR 4WD 等、エンジン搭載位置 & 駆動方式 は変われど、
純正車両における リアのトーイン値は、だいたい、

イン  0°30’ ~  1°30’ (イン 30分~1度30分)

アタリではないかと、推測します。
(もちろん、一部の車両では、上記以外のトーイン値の場合もあります)

たとえば、とあるクルマのトーイン値を計測したら、

イン  0°30’ だったとしましょう。

そして、このクルマは、バランス的に、
かなり、アンダーステアが強い状態なら、

イン  0°30’  →  イン  0°20’ に、

トーイン値を小さくすると、アンダーステアは、改善する方向となり、
反対に、このクルマのバランスが、オーバーステアなら、

イン  0°30’  →  イン  0°40’ に、

トーイン値を大きくすると、オーバーステアは、改善する方向となります。

ということで、田中ミノル式 トーイン有効活用方は、

1) 現在 アンダーステア バランス の場合

多過ぎるトーイン(付き過ぎているトーイン)を
オーバーステアバランスにならない領域まで取る (ゼロに近づける)。

※ 走行抵抗が減少することから、ストレートのスピードも、UP します!

2) 現在 オーバーステア バランス の場合

少な過ぎるトーイン(ゼロに近いトーイン)を
リアの動きが安定するまで付けていく (インの数値を大きくする)。

※ FR / MR の場合、トラクションも、強くなります!

※ 走行抵抗が増加することから、ストレートのスピードは、DOWN します。

となるのであります!!

ただ、これらトーイン値におけるセットアップは、
その時々のクルマの バランスに合わせ込みながら
変更するものですから・・・・・・・、

アンダーステアを抑制するために、

イン  0°45’  →  イン  0°10’ といった感じに、

大きく変更したら、反対に オーバーステア になったり、

イン  0°45’  →  イン  0°00’ に、セットしても、

元々のアンダーステアが強過ぎて、
まだまだ、アンダーステアのバランスが改善できない・・・・、
なんていうことも、よくある話しなのであります。

もちろん、アンダー/オーバーのバランスを取るのは、
サスペンションセット、タイヤチョイスを含め トータルで考えるもので、
リアトーインだけで、バランスを取るものではありませんので、
そのあたりお間違いなきように、お願いしますね。

また、このブログの内容、使用した数値は、
すべて、田中ミノル の 私的な見解(思い込み)であり、
必ずしも、みなさんのクルマに、適応、適合するとは、限りません。

そして、リアトーインは、少しの変更で、
アンダー/オーバーのバランスが大きく変化する領域がありますので、
もちろん、すべての変更は、自己責任にて、
そして、その車両に詳しい方と、ご相談の上、行ってくださいね。

なお、トーイン値 の変更後は、
車両の特性が、どのように変化したかを 安全な場所で確認してから、
通常走行/スポーツ走行を行って下さい。

以上、とっても マニアな
リアトーインにおける セットアップのお話でした!
そして、より深いお話は、こちらの サイト から!!

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

ちょっと、マニアな、トーイン解説 ①

ちょっと、マニアな、トーイン解説 ②

サスペンション
TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) 発売 のお知らせ! (ZC31S)

2014年10月23日(木)

本日は、TM-SQUARE キャンバーシム シリーズ (ZC31S) に、
新しい仲間が、加わりましたので、そのお知らせ です!

ネーミング は、
TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ)

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なぜだか、どんどん、牛丼・・・・・、
いや、ラーメン の注文 のような ネーミング に、
なってきたような気がしますが・・・・・・・・・(笑)

まぁ~、要するに、キャンバーは、通常の大盛り、
トーイン は、あまり 「レス」 にならない 仕様なのであります。

まずは、キャンバーシムが、どのようなパーツか、説明しますと、
リアの  キャンバー & トーイン 値 を変更させるために、
リア ハブ (ディスクローターやハブベアリング が、装着されている部分) と、
トーションビームが、接続されている箇所に、挟み込む、
テーパー状のシム板 のことなのであります。

(ちょっと、難しいですよね・・・・・・・・・・・・・・・)

でもって、このキャンバーシムにて、

変化する キャンバー & トーイン量 を詳しく比較しますと、

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(表記は、 1°00’ = 0°60’  の60進法です)

といった感じになり、
たとえば、装着前のリア アライメント値が、


キャンバー    ネガ   1°00’

トーイン     イン   1°00’

(上記の数値は、平均的な数値となり、車両による個体差、車高によっても異なります)

の場合、大盛り キャンバーシム を装着すると、

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キャンバー    ネガ   3°20’

トーイン     イン   0°10’

と、変化しますが、

大盛り (トー少なめ) キャンバーシム  を装着すると、

キャンバー    ネガ   3°20’

トーイン     イン   0°30’

といった、数値になります。

そうなんです!
キャンバーの変化量は、通常の大盛りキャンバーシムと、変わらないのに、
トーインの変化量は、あまり大きくないのが、
大盛り (トー少なめ) キャンバーシム  の特徴なのであります。ハイ。

でもって、どのような状況での使用が オススメ かと申しますと・・・、

① キャンバーは、ガッツリ。 でも、トーインはあまり 「レス」 にしたくない場合

② 元々、あまりトーインが付いていない車両に使用する場合(トーアウトにしないために)

③ 大盛り キャンバーシムを 2セット 使用し、強烈にキャンバーを付けたい場合

といった感じです。

特に、③に関しては、現行の大盛り キャンバーシム では、
2セット 使用すると(通称 メガ盛り!)、
キャンバーは、ガッツリ付くのですが、トーイン値は、
間違いなく アウト方向となりますので、直進安定性が、損なわれていました。

でも、今回リリースとなった、大盛り (トー少なめ) では、
2セット 使用しても、現状から トーイン値が、1°00’ 「レス」 になる仕様ですので、
大きくトーアウトにならないことから、驚愕のメガ盛り! が可能となりました。

(まぁ~、ここまでキャンバーが必要なサーキットはなく、
本当に求められているかは、不明ではありますが、
ビジュアル的には、アリかと・・・・・・・・・)

ちなみに、リアにキャンバーが付けば、
リアタイヤ(上部)が、フェンダー内に納まりやすくなりますよね?(ある面 これも、キャンバーシムの大きなメリットかも知れません・・・・・・)

そこで!

フェンダークリアランス のために、
キャンバーシムをご使用になられる方のために、
佐藤さんが、CAD で、確認したところ、

タイヤの上端部      ハブセンターの位置     タイヤの下端部

並盛            -2.2mm            +3.2mm           +5.4mm

大盛り          -8.5mm            +3.6mm           +12.1mm

大盛り(2枚セット)   -17.0mm            +7.2mm           +20.6mm

※ 上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります。
※ +表記 → タイヤが外に出る   -表記  → タイヤが内側に入る  となります。
※ 大盛り (トー少なめ) と、大盛りは、同じ数値です。

いや~、マニアックです・・・・・・・(笑)

マニアック ついでにですが、
スイフトって、車高を落とし過ぎると、
リアフェンダーの前の方と、タイヤが干渉しますよね??

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この干渉・・・・・、
大盛り シムより、大盛り (トー少なめ) シムの方が、
少なくなるんですよね~。

だって、大盛り (トー少なめ) シム では、
トーインがあまり大きく 「レス」 にならないことから、
今までの大盛りシムより、トーインが付く(インが強くなる)わけです。

ですから、結果的に、リアタイヤ の前の部分が、イン側に入ることから
フェンダー内に 収まりやすくなるんですね~。

そして、田中が勝手に想像する
理想的な スイフトの リアトーイン値 は、下記のとおりです!!

ストリート        イン   0°20’ ~  0°30’

サーキット        イン    0°00’ ~  0°15’

また・・・・・、
どうしても、サーキットでアンダーステアが強い場合は、

サーキット       アウト    0°05’ ~  0°20’

ぐらいまでは、セットアップ としてあるように思います。

※ 上記、リアトーイン値は、田中ミノルの勝手な思い込みであり、
みなさんのクルマのバランスを保証するものではありません。

※ 適正な リアトーイン値は、サスペンションのセットアップ、使用タイヤ、
ドライビングスタイルによって、大きく異なります。

ちなみに、「匠の日」 等、弊社が行うイベントでは、
まず、現在のリアトーイン を計測して、
オーナーさん のニーズと、現状のバランスを確認後、
田中とガッツリと打ち合わせを行ってから、
どのシムを装着するかを決めれますよ~。
(もちろん、トーイン値より、シム投入の必要がない場合は、「ゼロ円」 です!)

最後に、TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) の プライスは、
通常の 大盛り キャンバーシム と同じく、

ボルト & ワッシャ 付きで、¥19,000 となります。

あっそうだ!
並盛シム も、新仕様となり、

「ボルト付属」 となりましたので、価格改定を行いました。

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TM-SQUARE キャンバ-シム WEB サイト

なお、製品に関するお問い合わせは、

みんカラ の コメント & メッセージ
または、ミノルインターナショナル

TEL  03-5706-1888 (月~金 9:00~19:00)  
メール mail@tm-square.com

まで、よろしくお願いします!!

以上、ZC31S 
TM キャンバーシム 大盛り (トー少なめ) 発売 のお知らせ!  でした。
(すでに在庫も、「◎」 です)

そして、そして、
キャンバーはそのままに、トーインのみ調整する場合や、
キャンバーシム装着後に、トーインの微調整を行う場合は、こちらを どーぞ!!

TM-SQUARE トーレスシム WEB サイト

トーレスシム 発売のお知らせ! (ブログ)

しかし、まぁ~、
強烈にマニアックなブログ ですね・・・・・・。
反省します・・・・・・。

関連情報URL : http://www.tm-square.com/?page_id=283

サスペンション
とある スイフトオーナー さんからの レポート !(TM ダンパーキット)

2014年10月17日(金)

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TM-SQUARE の ダンパーキット って、

なんだか、「とってもイイ感じ!」 とは、

よく聞くけど・・・・・、

わざわざ、イベントに行って同乗走行するのは、

少々、小っ恥ずかしい・・・・・・・・・。

なんて、考えている 方って、

意外と多いのでは・・・・・・、と、思っていたところ

「匠の日」 にて、

TM ダンパーキット を投入いただいた

スイフト オーナーさんから、

とってもステキな内容の レポートが届きましたので、

みなさまにも、ご紹介したいと思います!!

セットアップ的には、

F  ID65-06-0400 + PERCH   車高 625mm

R  TM サーキット スプリング   車高 615mm

F キャンバー    -3.5

F トーイン     OUT  0:15

R トーイン     IN   0:00 (並盛 キャンバーシム使用)

といった感じとなります。

ちなみに、こちらの スイフトオーナーさんは、

40代 男性   車両は、ZC31S です!

では、どーぞ!!

匠の日にTMダンパーを組んで頂いた ○○です。

当日の田中さんブログで、
帰りの高速での乗り味、いかがでしたでしょうか??

とのご質問ありましたが、即答すると
→ 車線変更のたびにニンマリo(^-^)oです。

というあまりにも定型文になってしまうので、
匠の日の余韻から醒めた1・2週間後の金、土曜に、
地元の山道峠道走った感想記します。

ただ長文でグダグダ書いているので先に結論記します。

一台で普段使いと峠道、すべてをこなすには、
絶妙のセッティングです!峠道だけなら更に固くても良かった!

レースで飯を食っていた方が、
大衆FFハッチバックをセッティングすると、
こんな風(良い意味で、ですよ?)になってしまうのかと驚かされました。

では以下、長文グダグダ行きます。

匠の日から一週間経った、車庫から峠にいく道。
やっぱり固いです。
500m位走る間はこれちょっとやりすぎたんじゃね?
とまで思いました。後悔の文字が微かに浮かびました。

正確には固いというより、路面のうねり(段差ではなく)を
そのまま乗員に伝えているという感じです。

でも3kmも走ると気がつきました。

下からの突き上げがないんですよ。
視覚に依る路面凸凹情報と、
車が伝える路面情報が思い込みと違うんですよ。

路面のうねりをそのまま伝えるほど固い → 下からの突き上げもあるはず。
という思い込みが当てはまらないんですね。TMダンパーは。

1年半ほど前、匠の日で田中さんに、
TMストリートパッドから更にブレーキを強くしたい。と言ったところ、

「飛ばしすぎです!」と注意された事がありました。

正直その場では、田中さんのお答えに納得できず
モヤモヤな気持ちだったのですが、
足まわり一新で納得できました。

今回、TMダンパーのセッティングで、
スプリングレートを上げ、車高を前上がりにした事で、
ブレーキの制動力とコントロール性が確実に上がりました。
TMダンパーを付けた事で、2年前につけたTMストリートパッドも、
その真価を発揮するようになったと思います。

また、町田での試乗時に私の、
「タイヤが泣かないですね?」という問いに、
田中さんが「弱いタイヤを作らないセッティングです」
と答えられました。

今まで四輪バラバラに自己主張していたタイヤが、
四輪で一つの声を上げるようになった気がします。

しかし、町田での試乗中に田中さんも言われていた
「今、制御入りました。」
おそらくESPランプの点灯を指してそう言われていたと思うのですが、
こちらの峠道でも点灯しまくりです。

これこそ飛ばしすぎです。と言われても仕方ないです。

しかも、なんで点灯しているのか分からない。
タイヤが滑ってる、
もしくは限界が近いと感じられるタイヤが「無い」状態でのESPランプ点灯です。
おそらく横Gで点いているのではと推測しているのですが。

過去にESPランプが点灯した時は分かっていました。

前輪片側が明らかに空転したり、
後輪が横すべりした事を体感した時に点きました。

最後に田中さんから、
ドライブ指南からサーキット指南まで頂き、

「平常心で」
「仲間を作って」
「カッコつけない。」

もうね、10年20年付き合っていたかのようなことを言われますね。
いや、そういう連中からも同じ事言われていますんで、
その通りなんですが(´・ω・`)

これからはメンテナンスとセッティング重視になると思いますが、
今後もよろしくお願いします。

いや~、素晴らしいです!

本当に、スイフト ライフ を 満喫されている感が、

文章から溢れ出ているところが、嬉しくて仕方ないです!!

TM-SQUARE の ポリシー は、

この部分を この味付けにすると、”ドライバーが怖くない” とか、

足を こう動かすと、”ドライバーがもっと、TRY できる” とか、

「すべてのパーツが ドライバー目線で作られていること」 です。

クルマと人間が、より一体になれることで、

運転がカンタンになり、結果、ドライバーはいろんなことに挑戦できる。

これからも、ドライバビリティ優先の スタンスを崩さずに、

みなさんに、「オッ!」 って言っていただけるパーツを作りたいと思います!!

長文のレポート ありがとうございました!

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さぁ~、そろそろ、浜松に向けて、出発です!

サスペンション
発進! ZC32S!! in FSWショート

2013年11月29日(金)

 

 

いや~、間に合いました(笑)

格別にキレイな富士山を見ながら、

 

 

 

 

 

 

本日の開発テストは、スタート!

 

 

 

 

 

 

もちろん、匠 お二人は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

完全徹夜・・・・・・。

だって、タッシーのところから、クルマが戻ってきたのが、

昨夜の11時ですからね・・・・・。

(配線トラブル勃発でした・・・・・)

 

 

それから、FSWショートのセットと、走行準備で、

作業終了は、午前5時!!

いや~、ホント お疲れ様でした。

 

 

そして、本日、サーキットでの 最初の作業は・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

だって、サーキットまでの 約100km が、LSD の ナラシ だったものですから・・・・・。

(事前に準備していた、秘密の 試作品ですよ~~!)

 

 

 

もちろん、使用したオイルは、

一部の方は良くご存知の こちらのボトルに入っている

スペシャル ミッションオイル (そうです、FF LSD 専用品!!)

 

 

 

 

 

 

それから・・・・・、

マイナートラブル連発の中、

容赦のない セットアップ メニュー !

 

 

 

 

 

 

 

結局、西日が眩しい時間まで、

みっちりと・・・・・(しかし、元気になりました!!)

 

 

 

 

 

 

 

そして、匠のお二人は・・・・・・、

いつもと変わらず、黙々と作業を行う 阿部ちゃんと、

 

 

 

 

 

 

スーパー ヨロヨロ の 佐藤さん・・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

山盛りのトラブルを ものともせず、

ちゃっかり と、メニュー のすべてを やっつけて

無事帰ってまいりました。ハイ。

 

 

 

ということで!

匠 二人には、今夜、ぐっすり寝てもらって、

明日の 「匠の日」 は、パーフェクトな体調にて、みなさんを お待ちしております!

 

 

 

テストの詳細は、明日の 「匠の日」 に!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あと、2週間で、ここが、スイフト で、埋め尽くされるんですよね~!!