最低限必要なナットの掛かりについて
スイフトの場合、スタッドボルトと、ホイールナットの掛かりについて、健全と言えるのは、9~10ターンです。
一般的に、ボルトの直径分は、ナットが掛かっている状況が好ましいとされています。
スイフトのスタッドボルトは、M12(直径12mm)
ネジピッチは、1.25 (1回転で、1.25mmの掛かり)
となりますので、
ナットの直径分となると、9.6ターンとなります。
この掛かりは、使用するホイールによっても変化しますが、一番、注意しなければならないのは、スペーサーです。
たとえば、10ターンの掛かりがある状況から、5mmのスペーサーを使用すると、6ターンに、掛かりが浅くなります。
この状況でサーキット走行を行うと、やはり危険です。
こんなときに、便利なもの、それは、ロングスタッドと呼ばれる、通常より10mm 長いスタッドボルトです。
<左> 純正ボルト <右> 10mmロングボルト
これなら、ナットの掛かりが、現行より、10mm 増えることになりますので、安全性が高くなります。
また、ロングスタッドを使用するときは、貫通タイプのナットがMUST となります。
なぜなら、袋タイプだと、ボルトの先端とナットの内側が干渉し、適切なトルクをテーパー部分にかけられない可能性があるからです。